使ってみよう! ダンボールコンポスト

 生ごみからたい肥を作るには、衛生組合で購入費の半額を補助している「生ごみ処理機器」を利用する方法のほかに、みかん箱やりんご箱のダンボール箱を材料に自作したダンボールコンポストでたい肥を作る方法があります。
 ダンボールコンポストの作成方法と使い方について、ご紹介します。

 

◎ダンボールコンポスト作成の流れ

用意するもの

・ダンボール箱・・みかん箱やりんご箱がよい。
         本体用とふたとして被せる用(本体より少し大きめ)の2つを用意

・基材・・・・・・腐葉土(20Ⅼ)、もみがらくん炭(2Ⅼ)、米ぬか(3Ⅼ)

・ダンボールコンポストを置く台・・・レンガなど

・かき混ぜる道具・・・ゴム手袋、移植ごて

・温度計

・バスタオル、不織布

・生ごみ・・・・・生ごみは水気を切って、細かく刻んで入れる

 

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1 ダンボールを組み立てる。

2 ダンボールを組み立てる。

土が出ないように取っ手の部分もガムテープで塞ぐ。完成後は、10番のようになる。

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3 ダンボールの底を厚くするために別のダンボールを底の大きさに切って、箱の底に入れる。

4 腐葉土を入れる(20ℓ)。

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5 もみがらくん炭を入れる(2ℓ)。

※牛乳パック(1ℓ)等を使用すると量を測りやすい。

6 米ぬかを入れる(3ℓ)。

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7 天日干しなどで乾燥させた生ごみに米ぬかをふりかける(生ごみは乾燥させたほうが発酵が早くなります)。

8 生ごみを投入(500g程度)。

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9 撹拌した後

10 台の上に置くことにより空気を入れる。

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11 バスタオルと不織布をかける。

12 ダンボールをふたにする。

 その後、生ごみは毎日500gまで投入できます。また、1日1回はダンボールコンポストをかき混ぜてください。温度が50℃位になっていれば発酵が進んでいるしるしです。

 

◎Q&A

【Q1】
ダンボールコンポストはどのくらい使えますか?
【A1】
雨の当たらない所に置けば、3~6ヵ月保つと言われています。

【Q2】
ダンボールコンポストに入れる生ごみで気を付ける物はありますか?
【A2】
腐った生ごみは入れられません。
魚の骨は入れられますが、煮たり熱湯をかけてから細かくするなど、分解しやすくする工夫が必要です。
油物は高カロリーなので発酵を促進しますが、多量に入れると中がべたつくようになります。

【Q3】
ダンボールコンポストの温度が上がらないのですが?
【A3】
①微生物の好む、甘い物、油っぽい物、生もの(魚介類の肉や内臓)を入れると発酵・分解が活発になり温度が上がります。
②米ぬかを混ぜ込み、良くかき回すと酸素が行き渡り、温度が上がります。

【Q4】
ダンボールコンポストの中がべたべたするのですが?
【A4】
水分過多が主な原因です。嫌気性発酵をしているので、そのままにしておくと嫌な臭いが出てくる場合があります。
対策としては、米ぬかや腐葉土を入れ、コンポストの中の水分を調整するとともに、生ごみの水分をよく切って入れるようにしてください。

【Q5】
ダンボールコンポストから嫌な臭いが出てきてしまったのですが?
【A5】
投入量を500g以内にし、肉や魚介類の投入を控えるとともに、消臭効果のある木くずなどを補充してください。また、水分過多が原因と考えられるため、【A4】と同じ対策が必要です。

【Q6】
虫がわいたりしませんか?
【A6】
ダンボールコンポストの中の温度を50℃以上にする、生ごみと基材をよく混ぜ、中の水分を50~60%にする、タンパク質や水分を多く含む生ごみを避けるなどの管理が重要です。ダンボールコンポストの温度の上げ方は【A3】を、水分の調整方法は【A4】を参考にしてください。
また、コンポストの中に虫が卵を産み付けないように、生ごみを入れる作業時以外はコンポストにふたをしてください。

【Q7】
冬の時期は分解・発酵が遅くなりませんか?
【A7】
冬の時期はダンボールコンポストを日当たりの良い所に置いていただくほか、分解・発酵を促すため米ぬかや廃食油(100cc程度)を入れるのが効果的です。
また、投入する生ごみのバランスは、魚肉くず1に対し野菜くず20~30の割合が良いと言われています。

 

◎たい肥になるまで

  作りはじめて3~6ヶ月くらいたって発酵速度がゆっくりになったら、以降は生ごみを入れずに1週間に1回500mℓ~1ℓほど水を回し入れていきます。3~4週間でたい肥として使えるようになります。

 

◎たい肥の利用方法

 一般的には、家庭菜園で使用する場合は3~4kg/㎡、プランターには1~2kg施肥するのが目安と言われています。
 通常のたい肥よりも強い場合があるので、多用すると肥料過剰となることがありますので注意してください。
 また、施肥する際は、作物が直接たい肥に触れないように、作物を植えた畝の左右に施肥するなどしてください。

 

[問合せ先]業務課減量推進係