ごみを減らしてきれいな街づくり表彰過去の受賞者の取り組み

 

平成28年度表彰受賞者

日本工業大学学生環境推進委員会(資源リサイクル推進団体部門 最優秀賞)

 今回、資源リサイクル推進団体部門最優秀賞を受賞した日本工業大学の学生環境推進委員会(略:委員会)は、日本工業大学が「ISO14001」(注1)の認証を取得したことを受け、学生の環境活動の役割を担うために設立された学生による団体です。
 今回の受賞は、委員会の学生による「リサイクルショップ」の取り組みが評価されたものです。
 委員会による「リサイクルショップ」は、平成15年から継続している活動で、卒業生から家具、家電を無料で回収し、委員会の会員によって清掃した上で新入生に無料で配布するものです。新入生には、品物をそのまま配布するのではなく、分解して修理や清掃をしたり、破れたソファなども縫い合わせたりと整備が行き届いているのが人気のようです。

リサイクルショップの様子
リサイクルショップの様子

 委員会では、この活動にあたり、チラシを配布したり、WEBで告知したりといった周知活動を行い、平成27年度は、約151品目を回収し、そのうち141品を配布することができたとのことです。家具、家電の回収量は年々増加しており、新入生を含む学生への3R(注2)活動の意識啓発にもつながっているようです。また、平成28年度からは、研究室の不用品も回収するなど活動を広げています。
 このリサイクルショップ活動について、委員会の方にお話を伺いました。
Q:この活動を始めたきっかけは何だったのですか?
A:大学生になると一人暮らしを始める学生も出てきますが、家具等をそろえるのに困るといった声が多くあったことから始まりました。現在の学生のうち、1人暮らしは、全体の2割から3割ほどです。

Q:特に人気のある回収品目は何ですか?
A:平成28年度では、冷蔵庫、洗濯機、扇風機、ハンディタイプの掃除機などが新入生から人気のある品目でした。しかし、早い者勝ちなので人気の品はすぐになくなってしまいます。

Q:リサイクルショップ活動で苦労したことは何ですか?
A:苦労したことは、トラックをレンタルして家具、家電を回収、配達することですね。

Q:どうやって新入生にリサイクルショップの日程などを周知しているのですか?
A:リサイクルショップは、入学式、オリエンテーションの後の2日間で開催されており、周知には大学から新1年生へ送る書類にチラシを同封させてもらっています。

Q:研究室からも不用品を回収しているそうですが、どんな不用品があるのですか?
A:今回は、製図台が出ました。工業大学なので製図の授業があり、自宅で製図の練習をしたりと新入生にも需要があるようです。

 また、委員会では、リサイクルショップ以外にも様々な環境活動に取り組んでいますので、そのいくつかをご紹介します。

■宮代町町内清掃
 最寄り駅の東武動物公園駅から日本工業大学までの道のりを中心に清掃活動を春と秋の1回ずつ実施しています。特に秋は委員会だけでなく、宮代町の埼葛北障がい者生活支援センターふれんだむ、環境団体のMIYASHIROエコ☆スターズや留学生などの他団体と協力して総勢50名ほどで実施しています。

■利根川強化堤防の森づくりボランティア
 埼玉県が中心となり取り組んでいる事業で、日本工業大学・加須市・埼玉県・国の団体がボランティアを募って協力しています。平成26年に加須市にある利根川強化堤防斜面(約5000㎡)に475本(記念樹:ケアキ、コナラ、クヌギ、エノキ等)の植樹をしました。現在では、7月から10月に草刈等の整備活動を行っています。

町内清掃の様子
町内清掃の様子
植樹の様子
植樹の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■宮代町竹アート
 竹林保全のために間伐された竹を利用して、アート作品を作る企画で、宮代町の農業公園新しい村で「竹のアート展」に展示しました。

■エコキャップ回収
 キャンパス内にキャップ回収ボックスを設置し、約1か月ごとにペットボトルキャップを委員会で回収しています。平成28年9月末までに約17万個回収しています。

■こども大学みやしろ
 地域の小学生(4~6年生)約50名を対象に、ごみは捨てるだけでなく、他にも使い道があることを学べる講義を行いました。
宮代町ホームページでの紹介記事(外部リンク)

■三大学交流会
 環境保全意識向上を目的として、跡見学園女子大学や獨協大学の環境サークルとの交流を通して各団体の活動を紹介しています。

■キャンパスのたばこ清掃
 キャンパス内の美化とマナー向上を目的として、毎週木曜日の昼休みの時間に行っています。
 委員会の詳しい活動は、下記ホームページをご覧ください。
学生環境推進委員会HP(外部リンク)

(注1)ISO14001とは、国際標準化機構(ISO、本部・ジュネーブ)が定める環境管理の国際規格で企業や自治体などが環境負荷を減らす仕組みを持っているかどうかを評価し、認証するもの。
(注2)3R(スリーアール)は、①発生抑制(リデュース(Reduce);減らす)、②再使用(リユース(Reuse);繰り返し使う)、③再生利用(リサイクル(Recycle);再資源化する)の3つの頭文字をとったもの

 
ABC工房(きれいな街づくり推進団体部門 最優秀賞)

 今回、きれいな街づくり推進団体部門最優秀賞を受賞したABC工房は、地球温暖化防止の取り組みの一つとして、燃やせるごみを減らすためレジ袋の削減に着目し、レジ袋に代わる素材として「傘生地」を利用したバッグ等の作製を始めました。今ではバッグ以外にもエプロンや自転車のかごカバーなどいろいろなものを作製し、多方面で積極的な啓発活動を行っています。
 具体的には、マイバッグ作成のオープンセミナーを開催したり、自治体や市民団体などに講師を派遣するなどの技術指導を中心に活動しており、その他に環境省や埼玉県などのイベントでのマイバッグの展示や、環境パンフへの資料提供等も行っています。さらに災害時には、不用品を活用して災害時に役立つ品物を作製し、被災地に送るなどの活動をしています。また、衛生組合のマイバッグ作成講習会で講師をお願いしており、参加者から好評をいただいています。
 ABC工房では、マイバッグ作成など洋裁の技術を活かした環境運動を「エコ・ソーイング」と命名しています。エコ・ソーイングは小学5~6年生の家庭科で学ぶ直線縫いで作成できるようマニュアル化されており、誰でも特殊な技量なしで3R運動を体験することができます。ABC工房では、これらの活動を体験することで「捨てればごみ」「使えば資源」といった減量意識が高めて行きたいと考えています。特に廃棄素材であっても長年使用できるような「耐久性」「実用性」「ファッション・デザイン性」を備えた魅力ある作品作りを心がけているそうです。

ABC工房の皆様
ABC工房の皆様

 ABC工房代表の鶴岡さんにお話を伺いました。
Q:この活動を始めたきっかけは何ですか?
A:埼玉県が街頭でエコバッグを配布するときにお手伝いさせていただいた関係で、環境団体としてABC工房を立ち上げました。傘布を使ってマイバッグを作るきっかけは、その時配布していたエコバッグが普通の布で、買い物するときに濡れたりして実用的でないと感じたからです。また、こんなに傘が捨てられているがこれを何とか再利用できないか考えた結果生まれたものです。
 傘布は、水をはじく、強い、薄い、軽い、カラフルといった特性があり、生鮮食料品や野菜の購入に何回使用しても汚れず、丈夫という特色があります。しかし、最初はうまく作れず失敗を繰り返しました。ある日御徒町の傘工房で傘製作を見学し、傘布の特性と構造を理解することができてからうまくバッグが作成できるようになり、バッグ作りが楽しくなりました。
 現在は、廃棄される傘が普通の傘からビニール傘に変わってマイバッグの素材にならないので、廃棄される帯や着物を材料としたマイバッグ制作に取り組んでいます。
 今後については、不用なものを減らしたり、リサイクルすることをみなさんに知ってもらうために、県内にとどまらず、日本中に向けたPRを行っていきたいです。

久喜宮代衛生組合マイバッグ作成講習会の紹介ページ

 
MIYASHIROエコ☆スターズ(きれいな街づくり推進団体部門 優秀賞)

 今回、きれいな街づくり推進団体部門優秀賞を受賞したMIYASHIROエコ☆スターズは、結成8年目の学生を中心に活動している環境ボランティア団体で、現在小学生・中学生・高校生メンバー18名、大学生・大人サポーター8名でエコ活動を展開しています。

ふるさとキレイ大会In宮代の様子
ふるさとキレイ大会In宮代の様子

 今回受賞した「ふるさとキレイ大会in宮代」は、友人、家族などとチームを組んで制限時間内に宮代町内のごみを拾い歩き、1人当たりの拾った重量でチーム順位を競い合う競技です。このイベントは、宮代町、商店会、いろいろなところと連携しており、平成25年度から3月に毎年1回開催しています。ごみ拾いは、年齢や性別に関係なく誰にでもできる取り組みやすい環境活動の一つで、これに競技性を持たせたことにより、誰もが楽しめるイベントになっています。

 

 

 MIYASHIROエコ☆スターズの方にお話を伺いました。
Q:なぜ、「ふるさとキレイ大会in宮代」を始めたのですか?
A:私たちは、毎月1回宮代町役場前のスキップ広場に集合し、東武動物公園駅や進修館周辺のゴミ拾いを行っていました。しかし、なかなかポイ捨てが減らないのでどうにかならないかと考え、みんなで一斉にごみを拾うイベントにすれば町もきれいになり、ポイ捨ての抑止なり、さらには、住民の皆さんにもポイ捨ての現状が伝わるのではと思い企画しました。

Q:今回の受賞の感想をお聞かせください。
A:MIYASHIROエコ☆スターズでは、活動時には、おそろいのTシャツを着用したり、町などのイベントに積極的に参加、他団体との連携を取るなどエコについて啓発することを目的にしていますので、今回のように表彰されることは、皆さんに活動を知ってもらい、啓発につながるのでうれしい限りです。また、今回の表彰は、町の多くの方に協力していただいてもらえた賞なので、みなさんにお礼が言いたいです。最終的には、町がきれいになることを目指して、学校でももっとPRするなどして、参加者を増やす努力もしたいと思います。

Q:活動で苦労していることは何ですか?
A:活動の中で苦労していることと言えば、いくら活動してもなかなかごみが減らないことです。特にタバコのごみが減りません。その他にも、草むらの中にごみがあったりして悩んでしまうこともありました。ただ、ごみ拾いに参加したメンバーからは楽しかったという声もあったので、前向きに活動を継続していきたいと思います。

 また、MIYASHIROエコ☆スターズでは、その他にも様々な環境活動に取り組んでいますので、そのいくつかをご紹介します。
■地産地show cooking
 地産地show cookingは、宮代町周辺で採れた産物を使って料理をし、地産地消について理解を深める勉強会です。
 宮代町ホームページでの紹介記事(外部リンク)
■wood!!Morning
 wood!!Morningは、住宅などの建築時に発生する廃材(捨ててしまう木材)を集め、リユースする取り組みです。参加者には、好きなように工作してもらい、自分だけの作品を作り上げて大事に使ってもらうことで環境への関心を高めてもらいます。
 こどもエコクラブ(外部リンク
■エコポスターコンクール
 エコポスターコンクールは、住民にエコを呼びかけ、エコ活動への興味や関心を高めてもらおうと始めたもので、宮代町に在住、通学・通勤、町出身者を対象に募集しており、優秀な作品は町内商店や公共施設に掲示しています。現在まで、3回実施しています。
 宮代町ホームページでの紹介記事(外部リンク) 

 

阿部八重子様(マイバッグコンテスト部門 最優秀賞)

◎用途によって、形を変えられるバッグです。

マイバッグ最優秀賞作品
マイバッグ最優秀賞作品
マイバッグ最優秀賞作品(広げたとき)
マイバッグ最優秀賞作品(広げたとき)

マイバッグ最優秀賞作品制作図面(PDFファイル)

 

 

平成27年度表彰受賞者

東地区町内会(資源リサイクル推進団体部門 最優秀賞)

 東地区町内会では、「明るく楽しく全員参加でワイワイ賑やかに、ごみの減量と資源の有効活用を進めます!」をキャッチフレーズに資源集団回収を5年ほど前から行っています。
 東地区町内会では、資源集団回収に取り組む目的として、第1にごみの減量化と資源の有効活用を挙げています。「捨てればただのごみ、みんなで集め分別すれば貴重な資源」をモットーに、地球環境にもやさしいということで毎月資源集団回収を実施しているとのことです。

資源搬入風景
資源搬入風景

 第2の目的としては、資源の有効利用に対する意識改革と資源集団回収事業を通じた地域住民間の連帯感の醸成を挙げています。東地区町内会では、毎回の資源集団回収で約2トンの資源が集まります。これは、全世帯で割り返すと月に1世帯あたり10.3kgの資源が出されていることになります。また、久喜宮代衛生組合管内の資源集団回収団体の資源回収量が前年度と比べて10%近く減少している中で、東地区町内会では、逆に4%増加しており、これは、地域の方々の意識改革が図られている結果だと言えます。さらには、年4回発行している地区広報に取り組みに関する記事を掲載し、また、毎月の資源集団回収実績と収支状況を全世帯に回覧で周知するとともに、地区総会や役員班長会議でも話題にするなど、東地区町内会では、地域住民に対する取り組みの周知に非常に力を入れています。その結果、地域住民にも資源集団回収が定着し、実施日にはスムーズに回収作業が行われているとのことです。

地区広報
地区広報
資源集団回収実績回覧
資源集団回収実績回覧

 次に第3の目的として、資源集団回収売上金等の有効活用を挙げています。東地区町内会では、売上金等についても経理の透明性を前提に資金の有効活用を図るため地区内全世帯を対象にアンケートを実施しています。その回答をもとに、これまで町内会費の減額や集会所の修繕や備品購入に充ててきたとのことです。
 今回、ホームページへの掲載に当たり、東地区町内会の資源集団回収の方法を実際に取材させていただきました。
 東地区町内会の資源集団回収は、毎月第1日曜日の朝8時から9時の間に、4ヵ所の集積所に地域住民の方に資源を持ち寄ってきていただき、集まった資源を10時ごろまでに町内会の担当者が自分たちのトラックで回収して再生問屋に運搬しています。集積所での対応や運搬に約20名の町内会会員の協力を得ているとのことです。資源運搬に不可欠なトラックなどは、地域にある自動車整備工場から借りております。区長さんは、「トラックが手配できないと、この資源集団回収は成り立たない」と話されており、地域全体での協力体制がこの取り組みを支えていることが実感されました。また、直接の支援だけでなく、広報等で幅広く周知を続けてきた結果、地域住民の皆さんも活動に理解を示してくれているとのことです。

回収風景
回収風景
回収風景
回収風景

 集まった資源の積み込み作業では、再生問屋で降ろしやすいようにトラックに積み込むなど段取りと効率を重視した作業を心がけています。作業の終了後は、皆さんで持ち寄ったお茶やお茶菓子で休憩を取りながらの世間話に花が咲き、資源集団回収の取り組みを通じた地域コミュニティの醸成が実感できました。

 

ライオンズガーデン久喜管理組合(きれいな街づくり推進団体部門 最優秀賞)

 平成27年度「ごみを減らしてきれいな街づくり表彰」できれいな街づくり推進団体部門を受賞されたライオンズガーデン久喜管理組合をご紹介します。
 ライオンズガーデン久喜管理組合は、平成2年に建築された久喜市野久喜及び古久喜にある3棟の高層マンションの住民で構成される管理組合です。

ライオンズガーデン久喜
ライオンズガーデン久喜

 現在のような取り組みを始めたのは、平成6年にプラスチック類の分別回収が始まったことにより、分別が不十分になり、ごみが残されていくことが続き、管理人の負担も増大したためでした。 
 これを機にライオンズガーデン久喜管理組合では、「自分の出したごみは、回収業者に渡るまであなたの責任です。」をキャッチフレーズに様々な取り組みを行ってきました。居住者へのごみ減量化・分別化の徹底を促すとともにその模範となるべく、啓蒙、PRを継続して推進しています。
 では、具体的な活動内容をご紹介します。まず久喜宮代衛生組合廃棄物減量推進員、管理組合生活班、ライオンズガーデン管理人で構成するごみ減量化推進委員会を月1回開催し、相互の情報を共有や分別等の向上に取り組んでいます。さらに、500世帯弱が暮らしている高層マンションであり、棟ごとに区が分かれていることから区、民生委員、管理組合、自治会の代表者が集まる4者会議も並行して開催し、意思の疎通に努めています。
 排出状況が悪化して管理人から要請があった時や年末年始、引っ越しシーズンなどのごみの排出が多い時期には廃棄物減量等推進員が立会って、指定通りに分別されているか確認を行っています。
 また、マンションの掲示板を利用した分別状況等の告知やルール改正の周知、さらには違反世帯への勧告も日常的に行っています。さらに掲示板での周知が不十分である場合には、全員が必ず見るエレベーター内に掲示するなど、工夫を凝らしています。今後は、平成28年4月から資源リサイクルの回収回数が変更になるため、周知に努める予定とのことです。  
 その他、管理組合では、ごみ袋に部屋番号を明記することを義務付けるといった独自ルールを定めて、分別の強化を図ってきました。これにより、指定外の未回収ごみは居住者に差し戻し、再分別を促すことが可能となりました。

ごみ袋に部屋番号記載
ごみ袋に部屋番号記載

 しかしながら、取り組み当初は、部屋番号を記載するマジックを管理組合で配布するなど苦労は並大抵ではなかったようです。現在では、繰り返しの啓発活動、PR、勧告等により格段に分別状況が向上し、集積所でのごみ未回収もほとんどなくなり、勧告についてもほとんどない状態だそうです。推進員さんは、「部屋番号の記載が、うまくいっている要因」と分析していました。
 集積所の整理、清掃については、以前はカラスの被害があったそうでしたが、平成17年に集積所全体を覆うゲージに切り替え、カラス被害を一掃したそうです。また、監視カメラを設置し、プライバシーに十分配慮の上、分別状況を確認しています。さらに収集作業後には、集積所の清掃を行うなど、衛生面にも留意し、悪臭をなくし、環境改善にも寄与しているとのことです。

ごみ集積所
ごみ集積所

 また、衛生組合では、久喜宮代清掃センター管内でモデル地区を設定し、生ごみのたい肥化を実施していますが、ライオンズガーデン久喜管理組合もこの活動に協力していただいており、できたたい肥をマンション内の花壇に肥料として活用し、環境美化に努めています。

花壇
花壇

 その他に、この管理組合の大きな特色として、ごみの未分別、未回収をデータ化し、時系列で管理していることが挙げられます。管理組合では、このデータを分析することにより、ごみの減量、分別の推進に役立てているとのことです。
 管理組合では、引き続き、この取り組みを継続していく一方で、今後の高齢化による認知症の方への対応や集積所へのごみの排出が困難になるのではないかといった新たな課題もあると話しておられました。

 

(株)イトーヨーカ堂アリオ鷲宮(減量推進事業所部門 最優秀賞)

 平成27年度「ごみを減らしてきれいな街づくり表彰」で減量推進事業所部門を受賞された(株)イトーヨーカ堂アリオ鷲宮(以下アリオ鷲宮)をご紹介します。
 アリオ鷲宮は、「イトーヨーカドー鷲宮店」を核店舗として、個性豊かな108の専門店街で構成している大規模商業施設で1日数万人の買い物客が訪れています。ごみの分別・排出については、企業として環境に配慮することが求められていることから、各テナントにも開業前の契約時にオーナー会議、営業責任者会議、店長会議の席で繰り返し周知を行っているとのことです。
 また、アリオ鷲宮では、「ごみ減量化推進中!」というキャッチフレーズのもと、様々な取り組みを行っています。
 まず1つ目に事業所内で生ごみ処理を完結させる業務用生ごみ処理機を設置し、生ごみの廃棄量を減量しています。

業務用生ごみ処理機
業務用生ごみ処理機

 設置している生ごみ処理機は、運ばず・燃やさず・その場で処理しようとの考えをもとに、バイオの力で生ごみを水と炭酸ガスに分解消滅させる装置として開発されたもので、当組合の業務用生ごみ処理機購入費補助金を活用して平成25年度に導入されています。この装置のおかげで毎日100kg程度の生ごみが減量されています。
 2つ目は、食品リサイクルの積極的推進です。アリオ鷲宮では、店舗から出る食品残さを堆肥化し、この堆肥を利用して野菜を栽培して、収穫したトウモロコシや大根、ブロッコリー、人参などを店舗で販売する循環型食品リサイクルを実現しています。昨年は、月平均約2トンの食品残さをリサイクルし、堆肥化しているとのことです。
 3つ目はごみの排出管理です。アリオ鷲宮では、廃棄室にごみの管理責任者を常駐させており、テナントの従業員への分別指導や廃棄室内の清掃などを行っています。管理責任者が常駐していることで、各テナントの新人従業員にも軽量機の使い方を含め廃棄室の利用の仕方などを指導することができるメリットがあります。

計量機
計量機

 4つ目は、各テナントへのごみコストの意識付けです。このためにアリオ鷲宮では各テナントのごみの排出時に計量機により計量を行い、廃棄量に応じたごみ料金をテナントに請求しています。
 5つ目に、ほとんどの廃棄物は分別すればリサイクルできることから、アリオ鷲宮では、20種類以上の分別を実施しています。廃棄室内には、分別をわかりやすくする表示がされており、分別の促進がなされています。

空き缶プレス機
空き缶プレス機
段ボール
段ボール
廃棄室内
廃棄室内
廃棄室内
廃棄室内

 以上のような取り組みの結果、アリオ鷲宮では平成26年度の当組合へのごみの搬入量が平成25年度と比べ100t以上減少しました。それに伴い、運搬費用も削減でき、資源物の回収量も増加するといった効果が出ているとのことです。また、企業としても焼却処理をしないことで、焼却施設までの運搬も不要となり、焼却施設でのダイオキシン発生のリスクや灰の処理も不要になります。
 その他にもアリオ鷲宮では、地域へのごみ減量及びリサイクル推進に貢献するため、店頭にペットボトル及び新聞・雑誌・段ボールを回収する専用機を設置しています。ペットボトルは、夏場は毎日60kgが回収され、新聞、雑誌、段ボールは毎日100kg以上回収されるとのことです。

店頭にあるリサイクルステーション
店頭にあるリサイクルステーション

 総務・施設担当マネジャーの須藤さんは、「アリオ鷲宮では、業務用生ごみ処理機の導入や分別など、開業当初からごみ処理を担当している業者とも協力し合って様々な方法で廃棄物の減量に取り組んできました。今回の受賞はPRの材料にもなると考えていますので、今後とも衛生組合の期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」と話してくださいました。

 

野口和子様(マイバッグコンテスト部門 優秀賞)

野口和子様の受賞したマイバッグの作り方←こちらをクリックしてください

野口和子様のマイバッグ
野口和子様のマイバッグ

 

 

  [問合せ先]業務課減量推進係