〇 招  集  告  示
 
久宮衛告示第4号
 
 平成15年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会を次により招集する。
 
  平成15年3月10日
 
                       久喜宮代衛生組合管理者  田  中  暄  二
 
                   記
 
1 期  日  平成15年3月17日
 
2 場  所  久喜宮代衛生組合大会議室
 
 
 

                  〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(20名)
     1番   福  垣  令  由  君     2番   新  井  勝  行  君
     3番   木  下     篤  君     4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   角  野  由 紀 子  君     6番   松  村  茂  夫  君
     7番   神  田  政  夫  君     8番   木  村  晟  一  君
     9番   林     恭  護  君    10番   加  納  好  子  君
    11番   赤  塚  綾  夫  君    12番   小 河 原     都  君
    13番   岡  崎  克  巳  君    14番   角  田  礼  子  君
    15番   岸     輝  美  君    16番   原     進  一  君
    17番   野  口  秀  雄  君    18番   野  口  秀  夫  君
    19番   猪  股  和  雄  君    20番   榎  本  和  男  君
 
不応招議員(なし)
 

平成15年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会 第1日

 
平成15年3月17日(月曜日)
 議 事 日 程 (第1号)
 
 1 開  会
 2 開  議
 3 会議録署名議員の指名
 4 会期の決定
 5 管理者提出議案の上程(議案第2号〜議案第3号)
 6 提案理由の説明
 7 組合に対する質問
 8 次会の日程報告
 9 散  会

午前9時00分開会
 出席議員(19名)
     1番   福  垣  令  由  君      2番   新  井  勝  行  君
     3番   木  下     篤  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   角  野  由 紀 子  君      6番   松  村  茂  夫  君
     7番   神  田  政  夫  君      9番   林     恭  護  君
    10番   加  納  好  子  君     11番   赤  塚  綾  夫  君
    12番   小 河 原     都  君     13番   岡  崎  克  巳  君
    14番   角  田  礼  子  君     15番   岸     輝  美  君
    16番   原     進  一  君     17番   野  口  秀  雄  君
    18番   野  口  秀  夫  君     19番   猪  股  和  雄  君
    20番   榎  本  和  男  君
 
 欠席議員(1名)
     8番   木  村  晟  一  君
 
 地方自治法第121条の規定により出席した人
   管 理 者   田  中  暄  二  君    副管理者   榊  原  一  雄  君
                           代  表                
   収 入 役   樋  口  純  一  君           榎  本  善  司  君
                           監査委員                
   参  与   浅  子  秀  夫  君    参  与   柴  崎  勝  巳  君
   参  与   加  藤  尚  也  君    参  与   須  藤  三 千 夫  君
   参  与   中  村     修  君    事務局長   中  村  恭  三  君
   総務課長   岡  村  和  男  君    業務課長   諏  訪  信  雄  君
   総務課長                    業務課長                
          石  井  信  幸  君           伊  東  雅  夫  君
   補  佐                    補  佐                
   業務課長                                        
          野  本  俊  男  君    施設係長   内  田  久  則  君
   補  佐                                        
 
 本会議に出席した事務局職員
   係  長   金  井     誠       書  記   小  林  登 茂 子
   書  記   赤  羽  貴  裕                           

 
    ◎開会の宣告                          (午前 9時00分)
議長(榎本和男君) ただいまの出席議員は19名でございます。
 なお、8番の木村晟一議員からは欠席の届け出がなされておりますので、ご報告申し上げます。
 定足数に達しておりますので、これより平成15年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会を開会いたします。
 
                                           
 
    ◎開議の宣告
議長(榎本和男君) 直ちに本日の会議を開きます。
 
                                           
 
    ◎議事日程の報告
議長(榎本和男君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
 
                                           
 
    ◎会議録署名議員の指名
議長(榎本和男君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第93条の規定により、議長において
   1番  福 垣 令 由 議員
   2番  新 井 勝 行 議員
 を指名いたします。
 
                                           
 
    ◎会期の決定
議長(榎本和男君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
 議会運営委員長の報告を求めます。
 福垣委員長。
                 〔議会運営委員長 福垣令由君登壇〕
議会運営委員長(福垣令由君) おはようございます。
 第2回定例会について、3月10日に議会運営委員会を開催いたしました。その結果の概要につきましてご報告申し上げます。
 今定例会に提出される議案は、管理者提出議案が2件、一般質問が5名予定されております。会期日程につきましては、本日3月17日から3月28日までの12日間ということで決定をいたしました。
 また、本日は、久喜市議会選挙立候補者への説明会が午後1時30分から予定されておりますことから、一般質問が正午を過ぎた場合には休憩をとり、午後3時から再開することで正副議長さんを初め運営委員会全委員で決定をしております。
 なお、今定例会の議案質疑書の提出日については、既に議長名で通知いたしましたとおり3月24日月曜日の午前9時までとすることで決定いたしましたので、あわせてご報告申し上げます。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) お諮りいたします。
 今期定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日3月17日から3月28日までの12日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(榎本和男君) ご異議なしと認め、よって、会期は12日間と決定いたしました。
 
                                           
 
    ◎管理者提出議案の上程
議長(榎本和男君) 日程第5、管理者提出議案の上程ですが、議案第2号から議案第3号までを一括上程し、議題といたします。
 
                                           
 
    ◎提案理由の説明
議長(榎本和男君) 管理者より提案理由の説明を求めます。
 管理者、お願いいたします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) おはようございます。本日平成15年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集を賜り、ご審議いただきますことを厚く御礼を申し上げます。
 それでは、本定例会の開会冒頭に当たりまして、平成15年度の組合運営に関する基本的な考え方、また予算案に盛り込まれました主な施策につきましてご説明を申し上げます。
 早いもので21世紀、3年目を迎えたわけでございますが、我が国は依然として大変厳しい経済状況にあり、株価が8,000円台を割り込み、完全失業率は過去最悪の5.5%を記録、さらに依然として止まらないデフレ状況と相まって、社会全体に暗い影を落としております。政府におきましては、日本経済再生のために不良債権処理や雇用対策などの経済政策が懸命に進められておりますけれども、残念ながら急速な回復は見込めないとの予測が大勢を占めております。
 このような社会情勢を背景に地方公共団体を取り巻く状況も一段と厳しさを増しておりまして、当組合の運営におきましても主要な財源が構成市町からの負担金でございますことからして、厳しい財政事情であることは変わりはございません。今後も引き続き最小の経費で最大の効果が得られますよう効率的な財政運営に努めてまいる所存でございます。
 ご案内のとおり当組合では平成7年から展開をしておりまする減量化大作戦の結果、平成13年度のリサイクル率が39.2%という極めて高いリサイクル率を達成をしております。このような中、平成13年12月臨時議会に議決をいただきました生ごみ堆肥化処理施設建設工事が順調に進み、去る1月20日は稼働式が行われ、この3月26日には竣工式がとり行われる運びとなっております。また、3月15日には、生ごみ堆肥化推進委員会から50ページを超える最終報告書が提出をされまして、収集システム専門部会、堆肥化プラント専門部会、流通システム専門部会の3部会からそれぞれ今後の課題を含めた報告内容となっております。これらの課題等につきましては、今後実施を進めていく中で、さらに調査研究を重ねて解決をしてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、ごみ処理基本計画の基本理念である環境にやさしい資源循環型のごみ処理行政のさらなる一歩のスタートを切ったわけでございますが、何といってもモデル地区の管内8,600世帯の皆様のご協力が不可欠でございます。今後とも一層のご理解、ご協力が得られますよう働きかけてまいりたいと思います。
 さらに、環境への負荷をできる限り低減し、持続的発展が可能な循環型社会を構築するため、ごみ処理の基本でありまする排出抑制、資源化、適正処理の課題に住民、事業者、行政が一体となって取り組んでまいりたいと考えております。議員の皆様におかれましても、この組合の事業がさらに発展するようご指導、ご鞭撻をお願いを申し上げます。
 それでは、今定例会にご提案申し上げる議案の説明を申し上げます。議案は2件でございます。
 まず、議案第2号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計予算についてご説明を申し上げます。別冊で調製をしてございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 1ページでございます。歳入歳出予算一時借入金及び歳出予算の流用の3条から成っております。平成15年度は歳入歳出予算の総額を20億8,090万円と定めるものでございます。
 それでは、歳入について概要をご説明いたします。第1款、分担金及び負担金でございます。平成15年度の負担金といたしまして、19億4,850万円を計上してございます。内訳は、久喜市が12億9,900万円、宮市町が6億4,950万円となっております。
 次に、第2款使用料及び手数料でございます。6,371万5,000円を計上をしてございます。事業系のごみ処理手数料、一般家庭から排出されまする粗大ごみ処理手数料並びにし尿処理手数料を見込んでございます。
 次に、第6款組合債でございますが、平成15年度はございません。
 続いて、歳出の主な新規事業につきご説明を申し上げます。第2款総務費でございますが、新規事業はございませんが、3月から紙ベースの例規集からCD−ROMによる例規といたしました。また、3月14日からインターネットを通してだれでもが衛生組合のホームページ上で例規を検索することができるようになってございます。
 次に、第3款衛生費でございます。第1点目といたしまして、モデル地区へ配布いたしまする生分解性の生ごみ回収袋を作成いたします。
 2点目といたしまして、堆肥化施設でできた堆肥が植物の成長過程にどのような影響があるのかを調べるため、植害試験を実施いたします。3点目といたしまして、ごみ処理施設及びし尿処理施設の精密機能検査を実施いたします。法律に基づきまして施設の検査が義務づけられておりますことから、実施するものでございます。
 4点目といたしまして、リサイクル品等の保管庫を建設いたします。
 5点目といたしまして、粗大ごみ処理施設で使用いたしまするパッカーコンテナを2台購入いたします。
 6点目といたしまして、し尿処理車を1台購入をいたします。
 次に、議案第3号 埼玉県市町村職員退職手当組合の規約変更についてでございます。地方自治法第252条の19第1項の指定都市の指定によるさいたま市の区設置に伴い、埼玉県市町村職員退職組合の事務所の位置の表示にかかわる同組合の規約変更について協議をしたいので、同法第290条の規定によりこの案を提出をするものでございます。
 以上が今定例会に上程いたしまする議案2件でございます。なお、詳細につきましては、事務局長をして補足説明をいたさせますので、慎重審議の上速やかにご議決を賜りますようお願いを申し上げるものでございます。
 最後に、合併問題について一言申し上げたいと存じます。既に議員の皆様にご案内のとおり、久喜市と宮代町は別々の合併協議会に臨むこととなりますので、当衛生組合の取り扱いにつきましては、既に久喜市と宮代町だけで今後の状況につきまして判断でき得ない状況にあると、私としては考えておるわけでございます。それぞれの合併協議会の中で、それぞれの合併関係市町と真剣に協議をしながら、今後早急に結論を出していく必要があるとも考えておるわけでございます。議員の皆様におかれましても、今後とものご指導、ご鞭撻をお願いを申し上げる次第でございます。
 それでは、以上をもちまして提案理由の説明にかえさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
議長(榎本和男君) ありがとうございました。
 続きまして、提出議案の補足説明を求めます。事務局長、お願いいたします。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) おはようございます。
 それでは、議案第2号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計予算について補足説明を申し上げます。
 別冊で調製してございますので、ごらんいただきたいと思います。
 まず、予算書の1ページでございます。平成15年度の予算の総額を20億8,090万円と定めるものでございます。前年度当初予算と比較いたしまして4億260万円、16.2%の減となってございます。
 それでは、事項別明細書に従いまして説明をさせていただきます。5ページ、6ページをお開きいただきたいと存じます。順次ご説明申し上げます。
 まず、1款分担金及び負担金、1項負担金でございます。19億4,850万円を計上してございます。昨年と比較いたしまして1億2,450万円、6.0%の減となってございます。この負担金につきましては、衛生組合規約第13条の規定に基づき久喜市が3分の2、宮代町が3分の1の負担割合であることから、説明欄のような数字になってございます。
 次に、2款使用料及び手数料、1項手数料でございますけれども、6,371万5,000円を計上してございます。前年度と比較いたしますと、136万4,000円、2.2%の増となってございます。
 1目塵芥処理手数料につきましては、5,327万5,000円でございまして、前年度と比較いたしますと178万9,000円、3.5%の増となっております。2目し尿処理手数料につきましては、1,031万4,000円を計上してございまして、前年度と比較いたしまして54万8,000円、5.0%の減となっております。3目許可申請手数料につきましては、12万6,000円を計上してございまして、前年度と比較しまして12万3,000円の増となっております。これは一般廃棄物収集運搬並びに浄化槽清掃業の許可申請時期ということから、この額を計上させていただきました。
 続きまして、3款財産収入、1項財産売払収入でございます。2,240万円を計上してございまして、前年度と比較いたしまして52万5,000円、2.4%の増となってございます。
 次に、7ページ、8ページをごらんいただきたいと思います。4款繰越金につきましては、4,500万円でございます。前年度と同額を計上させていただいております。
 次に、5款諸収入、1項組合金利子でございますけれども、56万円となってございます。前年度と比較しまして38万6,000円、40.8%の減となってございますけれども、これは平成14年度の決算見込額を計上させていただいたものでございます。
 また、2項の雑入につきましては、72万5,000円を計上しております。前年度と比較いたしまして240万3,000円、76.8%の減額となってございます。これは前年度計上いたしました送電線線下補償料が3年に1回支払われるということになっているため、今年度は計上されないことが主な減の理由でございます。
 次に、6款の組合債でございますけれども、平成15年度につきましては地方債借り入れの予定がございませんことから計上してございません。
 以上が歳入関係でございます。
 次に、9ページ、10ページをごらんいただきたいと思います。歳出につきましてご説明を申し上げます。
 まず、1款の議会費でございますが、369万6,000円を計上してございます。前年度と比較しまして2万3,000円、0.6%の増となってございます。この議会費の関係につきましては、議会活動に要する経費でございまして、議員さん20名の報酬、議会開催に伴う費用弁償、会議録の調製を初め調査研究のための先進地視察等の関係経費を計上させていただいております。
 次に、2款総務費、1項総務管理費でございますけれども、まず1目の一般管理費につきましては、2億2,346万1,000円でございます。前年に比較しまして325万円、1.4%の減となってございます。この一般管理費につきましては、管理者等の報酬、事務職員21名の職員給与費の人件費のほか、衛生組合全般にわたる事務局の諸経費を計上してございます。
 11ページ、12ページをごらんください。13節委託料に例規集データベース維持管理業務として142万8,000円を計上させていただいております。これは先ほど管理者から提案の理由の説明にもございましたように、例規集がCD−ROM、インターネット等で運用されることとなったことに関しまして、維持管理費用及び条例等の改廃に伴うデータの修正費用ということで計上させていただいております。
 次に、13ページ、14ページをごらんいただきたいと思います。2目の財産管理費でございます。8,582万円を計上させていただいておりまして、前年度と比較しまして136万3,000円、1.6%の減となってございます。財産管理費につきましては、衛生組合の財産にかかわる光熱水費、維持管理費が主な経費でございます。
 次に、15ページ、16ページでございます。3目公平委員会費につきましては、15万4,000円で前年度と同額を計上させております。委員報酬、研修視察の経費でございます。2項監査委員費につきましては、9万4,000円でございます。これも前年度と同額でございまして、委員報酬、費用弁償並びに視察研修を計上させていただいております。
 次に、3款衛生費でございます。1項清掃費、1目清掃総務費につきましては、3億5,103万円を計上させていただいております。昨年度と比較しまして4,507万7,000円、11.4%の減となってございます。減の主な理由といたしましては、2名の定年退職に伴う人件費などの減額によるものでございます。この清掃総務費では、再任用職員2名を含む現業職員31人分の給料、職員手当、臨時職員の賃金等の人件費を初め、ごみ・し尿手数料、人件費の事務関係の諸経費、収集管理システムの賃借料等を計上させていただいております。
 次に、17ページ、18ページをお願いいたします。2目塵芥処理費でございます。11億9,374万2,000円を計上させていただいております。前年度と比較しまして3億5,239万4,000円、22.8%の減でございます。減の理由といたしましては、生ごみ堆肥化処理施設が完成したことによる減が主なものでございます。この塵芥処理費では、資源ごみ全般にわたる収集経費、処理関係施設の維持管理費、維持補修費、それから最終処分に要する経費などが計上してございます。
 なお、15年度の主な新規事業についてでございますけれども、まず21ページ、22ページをお願いしたいと思います。13委託料の説明欄の上段にございます精密機能検査業務として525万7,000円を計上させていただいております。管理者からの説明にもございましたように、法律に基づき3年に1回施設の検査を実施することが義務づけられていることから、これを計上させていただいております。
 次に、15節工事請負費の説明欄下段にリサイクル品保管庫建設工事としまして、500万円を計上してございます。イベント用のリサイクル品の保管、あるいは有償の家電製品を売却するまでの期間、一時ストックしておくための施設を設置するものでございます。
 また、18節備品購入費は、パッカーコンテナ車として1,420万円を計上してございます。管理者からの説明にもございましたが、粗大ごみ処理施設で使用いたしますパッカー車の荷台部分、2台を購入するものでございます。
 次に、生ごみ堆肥化への取り組みといたしましては、ちょっとページが戻りますけれども、17ページ、18ページ、11の需用費の説明欄、消耗品としまして7,015万4,000円の中に、モデル地区に配布いたします生分解性の生ごみ回収袋の作成費用といたしまして2,000万円を計上させていただいております。
 また、19ページ、20ページの13節委託料の説明欄の下から3番目でございますけれども、植害試験62万円を計上させていただいております。管理者からの説明にもございましたように、堆肥化施設でできた堆肥が植物の成長過程でどのような影響があるかを調べていただくための試験費用でございます。
 次に、3目のし尿処理費でございます。21ページ、22ページをお願いいたします。15年度予算といたしまして1億1,564万1,000円を計上させていただいております。前年度と比較しまして537万3,000円、4.4%の減でございます。ここではし尿処理施設の収集運搬及び処理関係施設の維持管理、維持補修、最終処分に要する経費を計上させていただいております。
 新規事業といたしましては、13節委託料の説明欄の下段にやはり精密機能検査業務227万6,000円を計上させていただいております。これは塵芥処理費にも同様の業務がございまして、法律に基づきまして3年に1回施設の検査を実施することが義務づけられていることから、計上をさせていただいております。
 次に、23ページ、24ページをお願いいたします。18節備品購入費といたしまして、750万円を計上させていただいております。排ガス規制に適合するし尿収集車を1台購入するものでございます。
 次に、4款公債費でございます。1項公債費、1目元金につきましては、8,167万5,000円でございます。前年度と比較しまして265万3,000円、3.4%の増となってございます。
 次に、2目利子につきましては、1,558万3,000円で計上させていただいております。前年度と比較しまして218万1,000円、16.3%の増となってございます。
 次に、5款諸支出金でございます。1項諸費、1目過誤納還付金につきましては、前年度と同額の1,000円を計上させていただいております。これはごみ及びし尿の処理手数料につきまして、過誤納付金についての還付措置をするための科目設定ということで計上させていただいております。
 次に、6款予備費でございますけれども、こちらも昨年と同様1,000万円を計上させていただいております。
 以上が議案第2号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計予算につきましての補足説明でございます。
 続きまして、議案第3号 埼玉県市町村職員退職手当組合の規約変更につきましての説明を申し上げます。議案書の方の3ページをごらんいただきたいと存じます。
 第5条の改正につきましては、埼玉県市町村職員退職手当組合の事務所の位置の改正でございまして、現在はさいたま市高砂三丁目14番1号、財団法人埼玉県自治会館内でございますけれども、平成15年4月からさいたま市浦和区高砂三丁目14番1号、財団法人埼玉県自治会館内に改めたいというものでございます。
 以上が議案第3号 埼玉県市町村職員退職手当組合の規約変更の補足説明でございます。
 以上をもって補足説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
議長(榎本和男君) 以上で補足説明を終わります。
 
                                           
 
    ◎組合に対する質問
議長(榎本和男君) これより、日程第7、組合に対する質問をお受けいたします。
 通告順にお受けいたします。
 最初に、原議員、お願いいたします。
                 〔16番 原 進一君登壇〕
16番(原 進一君) おはようございます。
 質問開始をいたします。まず、1点目ですが、既にこれは4年前から取り組みをしていただいておりまして、取り組みでは非常に早かったわけでありますけれども、最近古紙の値段が上がるにつれて、大変全国的な課題として持ち上がってまいっております。資源ごみがごみステーションから持ち去られているということでありまして、その現状把握と防止対策について伺うものであります。
 当然早く進めていたわけでありますから、一定の現状把握をしていると思いますが、最近の状況の中でどういう現状把握をしているのか、または具体的にそのために何をしているのかお伺いをするものであります。
 2点目、4年前の取り組みから警察署と市町村、または衛生組合と連名で罰せられるという意味の紙を配布をしながらやっているわけでありますけれども、具体的に警察署との協議、最近はどういう協議をしているのか、伺うものであります。
 三つ目、そのほかに具体的に実行した防止対策について伺うものであります。今リサイクルを破壊をする一つの原因として資源ごみをごみステーションから持ち去られるということが非常に大きな課題として持ち上がっておるわけでありまして、具体的にどう防止対策を実行していくのかというのが問題になると、そう思います。
 4点目、防止条例を策定をするということで、さらに取り組みを強めている自治体も生まれてまいりました。当初この防止条例をつくるための議論はさせていただいたわけでありますけれども、ステーションのいわゆる法的位置の確定等難しい課題がありまして、いわゆる警察署との連名でのステッカーを張ることによって防止をするということに落ちついた経緯がございます。しかし、近年防止条例を制定したところも出てまいりましたし、条例を制定してリサイクルを維持するためにこの政策を実行していただきたいと思いますけれども、防止条例の制定について伺うものであります。
 2番目、新炉建設についてであります。久喜市議会の中で平成21年度稼働予定という回答というか、お話がございました。稼働に向けては機種選定から用地選定、アセスメント、補助金申請、そして実施設計、建設稼働、そういうその手順があると思います。その手順をまず示されたいと思います。
 炉の種類についても機種選定委員会が今機能していないということの問題もありますが、どういう形で炉の種類について早急に選定をしていくのか、伺うものであります。
 3番目、建設場所であります。5番目の質問と絡むわけでありますが、合併をめぐって建設場所について、今まで予定した場所でいいのかどうか、伺いたいと思います。また、新たな場所を設定する場合においても、住民との話し合い等の経過がありますので、そういうことを言いますと、平成21年度の稼働というのも非常に厳しくなってくるのだろうと、そんなことを思います。建設場所について伺うものであります。
 炉の焼却能力について伺います。これはさっき言いました機種選定委員会での議論もございますし、堆肥化の進みぐあいにもよるということでありますから、処理計画に基づいての炉の機能能力、規模について伺うものであります。
 5番目、市町村合併の影響について伺います。市町村合併をめぐって違う枠組みのということで宮代と久喜がいくということの中で、ごみ政策全般が滞っています。新年度予算を見せていただいても、新たな工事費ということでの予算がのっておりませんし、特に市債や国、県支出金などの項目についてはゼロということでありますから、新たな大規模事業がないと、現状維持だけの予算のように見受けます。そういう意味では市町村合併の影響というのがこの新炉建設には大幅に出ていて、このままいきますと、炉が30年も過ぎてもそのまま1億5,000万、今年は1億5,000万の補修費でありますが、毎年1億以上の補修費をしながら、それでももつかもたないかということになってしまいます。現実問題として焼却炉につきましては、小さく早目に設置をするということを思うわけでありますが、その合併の影響について伺うものであります。
 堆肥化です。ここでは設置型について伺います。まず、設置型の拡大について伺います。
 2番目は、自然循環型という話がございました。当然ながら自然循環型で堆肥をやるためには、なるべく小さな規模で回転をさせるということであります。設置型の拡大もそうでありますが、それと同時に今ある設置型を地域で完結をする。つまり、衛生組合に一次発酵を持ってくるのではなくて、一次発酵の母体をその地域で二次発酵させて地域で使うという形に回転をさせる必要があるのだろうと、そういうふうに思います。地域の農家の協力を得ながら、できる地域では自然循環型に完全にしていくという努力が必要だと思いますが、その実施について伺うものであります。
 3番目、その意味では発酵場所の確保ですとか豚ぷんの購入とか袋詰め等、地域だけでは実行できない課題もあります。行政と協力をしながらという意味でありまして、行政のそういう意味では指導と援助が必要だと思いますので、その点どう考えるかお伺いをするものであります。
 4点目、ごみ処理基本計画については、この処理計画を久喜市議会の中ではそのまま進めていくのだというお話を伺っておりますが、しかし枠組みが違ったり焼却炉の建設時期が違ったりしたりすると、見直し時期が出てきます。その内容について伺うものであります。
 一つは、分別方法です。分別方法は一番このごみ処理体系の中で必要なものでありますし、一番誇れるのは機械設備ではなくて、久喜の場合は住民分別が徹底をしているということであります。視察に来られた人たちが一番学ぶのもその点だろうと思います。その意味では今の分別方法を堅持をしながら、さらに深めていく必要があると思いますが、その点について伺うものであります。
 2番目、堆肥化です。堆肥化につきましては、ごみ処理基本計画の中では自家生産、自家消費、設置型、そして大型機械による堆肥化という、そういう3本柱の中で処理計画は出されています。堆肥化を基本とする今後の取り組みについて、処理計画の中でどこを強調しながら具体的に実施していくのか伺うものであります。
 3点目、ごみ処理基本計画の見直し時期について伺うものであります。合併との絡みで問題もあると思いますが、見直す時期が来ると思います。それについて伺うものであります。
 5点目、メタンガス発酵の活用についてであります。好気性発酵もそうでありますけれども、一番基本的といいますか、のは嫌気性発酵、メタンガス発酵であります。どこからか菌を持ってくるのではなくて、その地域の排水路などにある菌を活用しながら、その自然風土に合ったメタンガス発酵が求められます。嫌気発酵では、最近生ごみを嫌気発酵して車の燃料として活用するとか、液肥を肥料として使うとか、そういう意味でメタンガス発酵がもう一回脚光を浴びながら拡大をされております。横浜とか旭川とかやっていたわけでありますが、そういう大規模なメタンガス発酵もそうでありますけれども、小規模なメタンガス発酵につきましても、有機農家などで取り組まれていると思います。そういう意味ではメタンガス発酵の活用を検討されたいと思います。
 2点目は、横須賀だと思いますが、車の燃料として活用をしておりますし、横浜では肥料として一部活用されているようでありますので、そんな点についても検討されたいと思います。
 三つ目、今後の取り組みについて伺うものであります。
 以上です。
議長(榎本和男君) 原議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、原議員さんのご質問に順次お答え申し上げます。
 最初に、資源ごみの持ち去りにつきまして、現状を把握するため何をしているのかとのご質問でございますが、住民の皆様から当組合及び久喜市、宮代町に寄せられました情報や苦情を中心に職員が現地に赴くなどいたしまして、現状把握に努めているところでございます。
 次に、警察署との協議の関係でございますが、平成11年11月から管内の久喜警察署と杉戸警察署に古新聞持ち去り防止についてのパトロール要請の依頼を文書でお願いしておりまして、あわせて区長、減量推進員さんにその旨を通知し、協力をいただいているところでございます。
 また、古新聞などの持ち去り状況につきまして、先般久喜警察署、杉戸警察署の生活安全課と連絡をとったところでございますが、平成14年度におきましては警察の方に直接苦情、相談等はないとのことでございました。今後も引き続きまして協力をお願いしてまいりたいと考えております。
 次に、具体的に実施した防止対策でございますが、大宮市や川越市など先進自治体の実情を参考といたしまして、古新聞持ち去り防止施行計画を策定しております。この実施内容でございますが、古新聞持ち去り地域を特定し、実施に当たりましては久喜警察署、杉戸警察署、久喜市、宮代町、区長、減量推進員さんに協力を依頼の上、パトロール等を実施して対応しております。
 さらに、古新聞には、「この新聞は衛生組合の行政回収に出されたものです。指定業者以外の持ち去りを禁止します。衛生組合、久喜市、宮代町、久喜警察署、杉戸警察署連名」という内容の張り紙を付して、ひもでしばって集団回収に出してもらう方法、あるいは資源集団回収に出してもらうなどによりまして、持ち去り防止に努めているところでございます。
 最後に、防止条例を制定すべきと思うがとのご質問でございますが、県内近隣団体状況を調査をしましたところ、防止条例制定の準備検討も含めて条例の制定はまだございませんでした。しかしながら、東京都内の状況について照会をいたしましたところ、杉並区役所におきましては、杉並区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部改正による持ち去り防止策について、平成15年3月制定施行の運びになるとのことでございます。このようなことから組合におきましても、先進自治体の情報収集に努めながら研究してまいりたいと考えております。
 続きまして、新設炉についてのご質問でございますが、関連がございますので一括してお答えさせていただきます。
 衛生組合では平成14年3月議会で議決をいただきましたごみ処理基本計画の中で、新設炉の稼働を平成19年度と位置づけまして、建設に向け準備を進めてまいりました。そして、都市計画の変更に係る周辺地区の同意を得るために、平成14年11月9日、対象となる6地区の代表者の方々にお集まりいただきまして、新設炉建設のための今後のスケジュールをご説明いたしましたが、その後において久喜市と宮代町の市町村合併枠が異なる事態に至ったことから、新設炉建設については不透明な状況となっているのが現状でございます。このようなことから平成14年度中に実施を予定しておりました機種選定委員会、生活環境影響調査及び建設予定地の地質調査等には着手することができず、現段階では平成19年度の稼働は困難との判断に至ったところでございます。現状では当初の予定から2年程度の遅れが生じることが見込まれますので、これらを踏まえますと施設の稼働は21年度になるものと考えているところであります。
 現段階では、ご質問の炉の機種や建設場所、炉の焼却能力につきましては、ごみ処理基本計画に基づいて進めていく方針に変更はありませんが、一方ではこれからの久喜市と宮代町との合併協議会の動向を見守りながら慎重に事務を進めていかなければならない状況であると認識をしております。今後とも両市町と連絡を密にとり、十分協議をしながら対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 続きまして、設置型による堆肥化の推進につきましてお答えいたします。
 最初に、設置型の拡大の件でございますが、生ごみの堆肥化につきましては、平成14年3月に策定をいたしましたごみ処理基本計画の重点施策にも掲げられ、この推進策として、1、一般家庭系については電気式生ごみ処理機等の購入費用の一部助成、2、自治会については設置型生ごみ処理機による堆肥化、そして3、衛生組合による堆肥化として堆肥化施設の建設による推進を図っているところでございます。
 この中で生ごみ堆肥化施設によります堆肥化につきましては、全力を挙げて取り組んでいるところでございますが、設置型生ごみ処理機につきましても、管内4地区で5基を地域の皆様方のご協力で設置させていただいております。処理機の設置は地域住民の方々から要望があり、電気、水道、排水が整っていることが必要でございますが、現在までの運転状況を考慮いたしますと、設置型の拡大につきましては、維持管理の方法をさらに検討する必要があると考えているところであります。
 次に、設置地域における二次発酵の実施と発酵場所の確保など、地域で実施する場合の行政の援助等でございますが、二次発酵を行う場合には、堆肥を攪拌する場所の確保や豚ぷん堆肥の購入、臭気問題、そしてできた堆肥の保管場所など多くの地域への負担が発生いたします。このようなことから地域で実施をしたいという要望に対し、自然循環型社会の構築という観点からも、行政としての負担をどこまで行えばよいのか、地域の方々と十分話し合いながら研究をしていきたいと考えております。
 最後に、メタンガス発酵の活用についてのご質問でございますが、関連がございますので、一括してお答えさせていただきたいと存じます。
 この件につきましては地球の温暖化防止や循環型社会の形成といった観点から、家畜排泄物や生ごみなどの生物資源を有効活用してメタンガスを回収し、電気の発電や車の燃料等に活用するという新しい取り組みでございます。国におきましても農林水産省、文部科学省、経済産業省、国土交通省が協力をして、バイオガスの総合的な利用活用に関する戦略、バイオガス日本総合戦略骨子を策定し、中長期的な視点を踏まえた戦略の策定を行うとしております。
 メタンガス発酵は、施設内の温度が30から35度、ph7.2から7.6が最適な条件とされ、投入された有機物が約3から4カ月かけて発酵分解し、その過程でメタンガスが得られるシステムであります。ここで得られたメタンガスは、圧縮天然ガスとして車の燃料に利用が可能であること、そして発酵過程でバイオガスを生産した残りかすは有機物の栄養素を多く有し、作物の成長に役立つ微量要素を含んだ液肥として活用できるというものであります。
 このような状況から衛生組合におきましても、関連資料の収集に努めているところでございますが、実際に組合でメタンガスの活用ができる資源としては、生ごみとし尿処理施設で処理しておりますふん尿が挙げられます。この中で生ごみにつきましては、既にご案内のとおり、管内約8,600世帯を対象に生ごみ堆肥化処理施設で堆肥化を進めているところでございまして、今後3年間の実証期間を踏まえ、さらに拡大を図っていく予定であります。
 一方、し尿処理施設から発生いたします汚泥につきましては、現在委託方式によりクリーン有機という製品名で年間約75トンの堆肥を製造し、汚泥資源の循環活用に努めているところでございます。このように現状では生ごみとし尿処理施設で処理をしておりますふん尿を積極的に活用すべく取り組んでいるところでございまして、特に生ごみの堆肥化につきましては、組合の総力を挙げて進めているところであります。
 こうした状況からご質問のメタンガスの活用につきましては、今すぐの検討は難しいと思われますが、国や先進都市の事例もございますので、今後も十分勉強いたしまして研究を重ねてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をいただきたいと存じます。
 以上です。
議長(榎本和男君) 総務課長。
                 〔総務課長 岡村和男君登壇〕
総務課長(岡村和男君) お答え申し上げます。
 ごみ処理基本計画についてのご質問でございますが、(1)、(2)につきましては、関連がありますので、あわせてお答えさせていただきます。
 近年のごみ処理の方向性といたしましては、全国的にも住民との共同によりまして脱焼却、脱埋め立てを目指して、ごみの減量化、資源化に取り組んでいる状況でございます。環境省の調査結果によりますと、全国平均のリサイクル率が平成11年度の13.1%から平成12年度には14.3%と着実に上がってきております。現在当組合では2分類、15種分別という大変細かな分別をお願いしておりまして、管内住民の皆様のご協力により、平成13年度のリサイクル率は39.2%と全国的にもトップクラスの数字となっております。このような全国にも誇れる実績を残せるということも、現在の分別による資源化への取り組みが大きな要因であると認識しているところでございます。
 したがいまして、現段階での組合の考え方といたしましては、今のシステムというものを後退させることなく、住民の方々のご理解をいただきながら取り組んでまいりたいと考えています。
 続きまして、(3)のごみ処理基本計画の見直し時期についてのご質問でございますが、ごみ処理基本計画につきましては、計画の柱となります基本方針、数値目標、重点施策について、昨年の3月の議会において議決をいただいたところでございます。計画の中で見直しの時期の考え方といたしまして、おおむね5年ごと、または諸条件に大きな変動があった場合に見直しを行うものとしております。今後計画の進行管理を行いながら議決をいただきました事項を変更しなければならない場合とか、計画全体を見直しする必要が生じた場合に、見直しを行ってまいりたいと考えておりますけれども、合併問題により先行きが不透明な時期ということもありますので、現時点では見直しの時期については申し上げられない状況と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
 原議員。
                 〔16番 原 進一君登壇〕
16番(原 進一君) 随所に合併の方で不透明だということが出てきて、具体的施策が進まないということなのだろうと思います。そんなにしつこくやってもしようがないですが、まず1点目の防止条例であります。取りかかりは相変わらず早いのですが、その後の研究が遅れているために条例化が進んでいたり、大宮、川越の方で具体的な施策が進んでいったりしていると思います。この1番につきましては、防止条例を制定するように要望しておくところでございまして、条例でも設定してやっていかないと、これだけ中国における古紙の値段が上がって、輸出がふえていきますと、一般的な取り組みでは防止はできないだろうと、そんなことを思っております。指定地域を決めたり、そして防止対策を具体的に条例でしばったりする必要があると思いますので、要望をしておきます。
 2番目の新炉建設であります。もろに市町村合併の影響が出ておりまして、もう稼働30年を過ぎてしまう時期になっても新炉建設の時期がおぼつかないと、平成19年度が21年度に稼働予定の話ですが、これは順調にいっての話だろうと思います。従来ですと新炉検討委員会が出て、用地を設定をしたり、機種を選定をしたりして、それからでも従来であってももう何年もおくれてきたわけでありまして、まして合併枠は決定して、お互いの合併枠の中でごみ処理の形態について議論をして、ほかの要綱と一緒に整理をして、2,000項目の中の一つとしてごみ処理を取り扱っている限り、平成21年度の稼働も大変であろうと思っています。そういう意味では合併議論も大変基本的な議論で重要でありますが、ごみの場合は焼却炉がとまった段階になりますと、ごみがあふれてしまいますので、具体的な施策は必要だろうと思います。そういう意味では21年度稼働予定の手順について、もう一度お示しをいただきたいのですが、いつ用地が決まっていつアセスメントへ、アセスメントは法令で1年間かかりますから、場所は決まって1年間やって、補助金申請やって1年後に実施ですよね、また、申請してから。そういう手順を決めて21年度稼働予定と言われるその手順をもう一回丁寧に場所選定、機種選定、そしてアセスメント、補助金申請、前後はどちら……それで実施設計、実施稼働ということで、年度を追ってお示しをいただきたいと思います。
 2番から4番までは、機能、委員会が稼働していないということでありますので、いつその委員会を稼働させるつもりなのか、お伺いをしたいと思います。これは5番目の市町村合併の影響がもろにかぶっている一番顕著な例だと思いますので、それについてお答えを願いたいと思います。
 設置型による堆肥化の推進については、やはり余り検討されていなかったということであります。以前衛生組合では地域完結型を目指すのだということをおっしゃっていたわけでありますが、言っただけで検討していなかったということがここで明らかになりました。むしろ住民の願いよりも行政の考え方として、設置型は地域ですべて完結をするという主張が前からあったわけでありますが、これから研究ということでありますので、主張と実態はやっていることは違うということを感じました。これは要望しておきますが、ぜひ自然循環型という限りにおきましては、自家生産、自家消費が一番でありまして、それを基本として設置型が2番目の施策であるということから、実際ある設置型を生かすために研究をして、一日も早く自己完結型といいますか、地域完結型で堆肥化ができるようにお願いをしたいと要望しておきます。
 ごみ処理計画の見直し時期について、合併があるのでということですが、5年ごとか大幅変更があった場合ということですが、認識が違うのだろうと思うのですが、焼却炉の建設が平成19年度から早くても21年度に変わったということは、大幅な変更ではないのですか。枠組みの話とかごみ処理のその理想の話は別として、焼却炉そのものがもつかもたないかということで、大変急いで宮代台との合意もありましたし、新炉検討委員会もつくって議論もされたようでありますし、そういう積み重ねをやってきて、平成19年度がやっとというめどをつくった、それが崩れたわけでしょう。21年度でも稼働するかどうか怪しいという、そういう時期になっているのに、処理計画の見直しがないということについては、納得ができないのですね。ぜひ処理計画の基本路線はそうでありますが、焼却炉をどのようにつくるかということについては、処理計画の中で明確にうたって実施をしていただきたいと思います。その点について、見直し時期について伺うものであります。
 メタンガス発酵につきましては、研究検討をされていただきたいと思います。ご存じのように堆肥化で全部進められているわけでありますから、好気性発酵を嫌気性に全部変えるということにはならないと思いますけれども、とりわけし尿をめぐっての嫌気性発酵の活用というのを検討されたいということを要望しておきます。
 以上です。
議長(榎本和男君) 原議員の再質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再質問にお答え申し上げます。
 新炉建設につきましての平成21年度までの手順ということでございますが、仮に平成15年度に地元の同意等その他用地のものが確認された場合には、平成15年度に機種選定委員会、平成16、17年度で生活環境影響調査、環境アセスメントでございますけれども、そして建設予定地の地質調査、これはボーリングということになると思います。そして、18年度に設計を完成させまして、19、20年度で工事を始めると、そして2年間で工事が終了いたしまして、21年度の稼働と、そういった手順になるかと思います。
 また、機種選定委員会の時期ということになりますが、これはやはり一番最初に機種選定委員会を開催をいたしまして、状況を固めるということになると思います。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 総務課長。
                 〔総務課長 岡村和男君登壇〕
総務課長(岡村和男君) お答え申し上げます。
 ごみ処理基本計画の見直し時期につきまして、焼却炉、新しい焼却炉が19年度の稼働が不可能であるならば基本計画を見直しすべきではないかというご質問かと思いますけれども、今回のごみ処理基本計画の中には、新設炉などの整備スケジュール、こちらが案として掲載をされております。現時点では衛生組合の考え方として、基本的な考えについて変更はございませんけれども、先ほども申し上げましたように合併問題、先行きがどのようになるか不透明な時期ということもございますので、合併協議、15年度から開始されると思いますけれども、そちらの状況というものを見守っていきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
 原議員。
                 〔16番 原 進一君登壇〕
16番(原 進一君) 最後の質問です。要望しておきます。
 平成15年度に場所が決まったらという前提つきで21年に焼却炉の稼働がするということです。合併協議が今始まったばかりでありまして、どういう重点政策やるのかは別としますけれども、ごみの場合は分別という前提があって、施設をつくればいいというわけではなくて、住民が分別になれるというその過程も含めて必要な事項がたくさんあります。
 あと現実問題とすると、例えば久喜と鷲宮で合併ということを前提に考えますと、鷲宮が今持っている栗橋との焼却炉の補助費償還基準が規定がありまして、たしか6年とか7年間ありますから、そっちの処理についての現実問題がございます。そういう問題を考えていったときに、本当に平成15年度に場所が決定して稼働できるのか不安ですし、それでも21年稼働も不安です。そういう意味では一日も早くその場所を決定をして、また分別方法を決定して、焼却炉が速やかにできるように要望をしておきます。
議長(榎本和男君) 以上で原議員の質問を打ち切ります。
 ここで休憩いたします。再開は10時10分といたします。
 
    休憩 午前 9時58分
 
    再開 午前10時10分
 
議長(榎本和男君) 再開いたします。
 次に、松村議員お願いいたします。
                 〔6番 松村茂夫君登壇〕
6番(松村茂夫君) 久喜宮代衛生組合が苦難の歴史を踏まえながら、近年すばらしい成果を築き、確かな未来に向かっていることは、私たち関係者の誇りとするところであります。これもひとえに住民、職員、議会が協力し、努力を重ねた成果にほかなりません。わけてもです。正副管理者の息の合った連携と指導力が最大の要因であったと考えるものであります。しかるに合併問題を契機に急速に先の見えない状況に追い込まれてしまいました。組合と事業の育成について、職員や住民の間に抑えようのない不安と動揺が広がっております。放置すればそれだけで組織が崩壊するほど危険な状態であると思います。何としても衛生組合の事業は完成させねばならないし、まさにそのために全力を注ぐべきときであります。主因が宮代町長として合併枠に春日部を選んだ副管理者に起因していると考えますので、榊原副管理者にお尋ねをいたします。
 近隣からも高い評価をされる宮代町を育てた榊原町長の政治手腕と誠実さは、まさに尊敬と信頼、称賛に値するものであり、その思いにいささかの曇りもありません。存分の答弁を期待し、質問をいたします。
 1、イ、早急に新炉を建設しなければならないとの認識に変わりはないか。変わりがあるならどう変わったのか。その理由と経過を明らかにしてください。
 ロ、昨年11月以来、新炉の機種選定委員会の発足への動きもとまってしまいました。その理由が沖の山の複数地区で新炉建設説明会の席上、宮代町の合併絡みでとても同意できないと強い意見で合意ができなかったと聞いております。合併に絡む宮代町民の声であり、これに対して町長である副管理者は、合意形成のためにどんな努力をし、どんな成果が上がっているのか、具体的にお示しください。
 ハ、また、合意形成に向けた今後への見通しとあわせて、新炉建設のスケジュールについてのお考えをお示しください。
 ニ、このままでいくと、ごみ処理基本計画がとんざすることになりますが、いかがでしょうか。対策をお示しください。
 大きな2番のイです。副管理者は宮代町長として1市3町の合併協議会で一つでも合意が得られないときは脱退もあり得ると町議会や地域懇談会の席で発言していらっしゃると聞いておりますが、それは衛生組合の存続の可否を意味していると考えてよろしいでしょうか。お願いをいたします。
 ロ、組合と事業の存続について、不安と動揺が広がっています。榊原副管理者は、宮代町助役と一緒に2月10日久喜市を訪れ、今後とも今の形でやってくれるよう久喜市長に要請したと聞いております。どうすれば衛生組合は今の形で存続できるのか、副管理者として具体的かつ現実的な方法を示す責任があります。その提示をベースにして久喜宮代衛生組合議会も久喜市も検討に入れるはずです。具体的かつ現実的な存続方法をお示しください。お願いします。
 それから、懸念される何点かについてお聞きをいたします。
 イ、合併後の新市に宮代町から選出できる議員は単純に考えて四、五人くらいと想定できます。組合議会構成のうち宮代分の議員の過半数が庄和町、杉戸町、春日部市の議員になります。衛生組合議会の機能はそれで十分に果たせるとお考えになりましょうか。
 ロです。今後この組合の維持管理、運営費のほかに新炉建設や全量堆肥化に向けて大きな資金需要が出てまいります。春日部、杉戸とも焼却炉に現在余裕がある中で、この組合への新たな資金投入は約束や期待ができるでありましょうか。長くて重い歴史を踏まえた宮代台自治会との合意はどう果たされていくのでありましょうか。
 以上のことについて明確なご答弁をお尋ねいたします。以上です。
議長(榎本和男君) 松村議員の質問に対する答弁を求めます。
 副管理者。
                 〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
副管理者(榊原一雄君) 久喜宮代衛生組合の存続と事業の継続に関する松村議員さんのご質問にお答えいたします。
 まず、ご質問の1でございますが、市町村合併問題と久喜宮代衛生組合との関係につきましては、私は合併の枠組みを決める以前の段階から、合併のいかんにかかわらずぜひとも衛生組合を存続させたい、いや存続をさせていただきたいと申し上げてきたところでございます。この考え方は今日まで一貫して変わっておりません。改めて申し上げるまでもなく、久喜宮代衛生組合には40年を超える歴史があり、実績があり、また将来の展望があり、さらには特別地方公共団体としての責任もございます。
 特に衛生組合の担っておりますごみ処理行政は、住民の皆様の日常生活と密接に関係しておりますことから、その事業の推進には、市民や町民の皆さんの主体的な取り組みや地元の方々の深いご理解とご協力は不可欠でございまして、今日久喜宮代衛生組合の取り組みが全国のモデルケースとして広く注目を集めておりますことも、こうした市民、町民の方々を初めとする関係者の皆さんのご協力のたまものであると深く感謝をいたしておるところでもございます。私といたしましては、繰り返し申し上げますが、久喜市と宮代町の住民がともに培ってまいりました久喜宮代衛生組合の先進的な取り組みを今後ともぜひ守っていただきたいと考えております。このような基本的な考え方に立ちまして、松村議員さんからいただきましたご質問に順次お答えを申し上げたいと思います。
 まず、質問のイの早急に新炉を建設しなければならないという認識に変わりはないかというお尋ねでございますが、そういう認識に全く変わりはございません。
 次に、ロの沖の山地区の皆さんへの合意形成でございますが、松村議員さんご指摘のとおり、久喜宮代衛生組合の存続が不透明な状況の中で新炉の建設に関し、地元の皆様が不安を抱かれていることにつきましては、私自身も直接何人かの方にお聞きしているところでございます。その気持ちも深く理解をいたしているところでございます。そのときから日時も大分経過しております。そこで、私は助役に対し、沖の山地区の方々の今時点での率直な気持ちをお伺いするよう指示するとともに、私自身も現在開かれております町議会の終了後には、町長という立場で沖の山地区にお伺いをいたしまして、ひざを交えて話し合いをさせていただきたいと、そのように考えております。
 次に、ハの合意形成に向けた今後の見通しと新炉建設のスケジュールに対する考え方でございますが、先ほど申し上げましたとおり、事業の継続には地元住民の皆様のご理解とご協力が不可欠でございますので、沖の山地区の皆さんには、久喜宮代衛生組合の存続問題について十分にご説明をいたしまして、誠心誠意粘り強く協力のお願いをしてまいりたいと存じております。しかし、先ほど申し上げましたような、地元の皆様の不安を一日も早く払拭し、新炉建設を円滑に進めていくためには、まずは久喜宮代衛生組合が今までどおり存続することを関係市町で合意していただくということであろうと考えております。
 そして、そのような関係市町の合意を形成するためには、何よりも久喜市さんのご理解をいただくということであろうと考えております。そのためにも4月から始まります合併協議会の場で、できる限り早期に一部事務組合の取り扱いの問題を協議し、具体的な方向性を見出してまいりたいと、そのように考えております。
 次に、ニのごみ処理基本計画を継続していくための対策ということでございますが、議員の皆様ご承知のとおり、この基本計画は今後15年間にわたる組合事業の基本方針や行動計画を明らかにした、いわば久喜・宮代地域のごみ処理行政の骨幹をなす計画でございます。もうその実行は計画策定に参加された方々はもちろんのこと、広く久喜市、宮代町の住民の皆さんに対する公共団体としての責務であると、そのようにも考えております。
 繰り返しとなりますが、私といたしましては、このような重要な計画の着実な実現を図るためには、何よりも久喜宮代衛生組合の存続について、早期に関係市町で合意していただくことであると考えておりまして、今後その合意の確保に向けて最善の努力をしてまいりたいと思っております。
 次に、ご質問の2についてお答えいたします。まず、イでございますが、私といたしましては1市3町の合併協議会におきまして、宮代町の重要な協議課題の一つとして、久喜宮代衛生組合の存続を訴えてまいる所存でございまして、関係市町には必ずやご同意をいただけるものと考えております。しかしながら、仮に全構成市町の合意が得られなかった場合には、宮代町の重要協議事項の一つが認められないこととなりますので、その協議結果を町民の皆様にお知らせした上で1市3町の合併の是非について、改めて町民の皆様のご意向を確認したいと、そのように考えております。
 次に、ロの組合存続のための具体的な提案ということでございますが、皆様ご案内のとおり従来の法制度では、久喜宮代衛生組合などの二つの自治体で構成されている組合の場合、一方の自治体が合併によって法人格を失いますと、二つ以上の自治体で組織することといたしております一部事務組合は当然に解散するとされておりました。それが昨年市町村合併特例法が改正されまして、簡易な手続によって、一部事務組合の存続が図れる道もできたわけでございます。つまり、久喜宮代衛生組合の場合、今後宮代町が春日部市などと合併して新たな自治体を設置いたしますと、宮代町という法人格が消滅いたします。その結果、組合を構成する自治体が久喜市1市となりますので、組合は存続することができなくなるわけでございます。このことは久喜市、鷲宮など合併して新たな自治体を設置した場合も全く同様であるわけでございます。しかしながら、このような組合が当然に消滅することとなりますと、住民の皆様の日常生活に多大な支障が生じることはもちろんのこと、衛生組合の職員の身分の取り扱いや財産の処分といった問題も生じてまいります。そこで、そのような支障や問題を回避するため、合併によって一部事務組合が当然に消滅するのではなく、今までどおりの体制で今までどおりの事業が継続できるよう、組合存続の手続が簡素化されるような法改正がなされたことと思っております。
 現在久喜宮代衛生組合は、それぞれの市議会、町議会で議決されました規約に基づいて運営されているところでございます。この規約のうち構成する市町の名称を変更するなどの条文の改正を関係市町で議決することによりまして、久喜宮代衛生組合が現在の状況、つまり現在の区域において、現在の職員体制により現在の業務形態をそのまま継続できることとなるわけでございます。
 以上申し上げましたとおり、組合の存続のための法的な手続は、簡素化されたわけでございますが、問題は組合の存続に関する関係市町の合意ということになります。その場合、何を置いても組合を構成するパートナーであります久喜市さんのご理解をいただくということが何よりも大事であるわけでございます。このような考え方から、私は去る2月10日に久喜市長さんにお時間をいただきまして、宮代町の考え方をお伝えしたところでございます。私といたしましては、久喜市さんにご理解をいただけるようお願いするとともに、合併協議会の中で春日部市、杉戸町、庄和町のご理解をいただけるよう最善の努力をしてまいりたいと存じます。
 次に、質問の3につきましてお答え申し上げます。まず、イでございますが、合併後の組合の議員につきましては、それぞれ宮代町が属することとなります新たな市の議会議員の方と久喜市が属することとなります新たな市の議会議員の方にお願いをすることになると存じます。いずれの議員の方もそれぞれ新しい市全体を代表する方ですので、組合議会の機能は十分に果たせるものと思っております。
 次に、ロの資金投入の件でございますが、新市建設計画の財政計画の中できちんと位置づけをしてまいりますとともに、合併後におきましては旧市町村ごとに設けられます地域審議会などを活用いたしまして、新市建設計画が着実に実行されるようしっかりと監視をしていくということになろうかと思います。
 次に、ハの宮代台自治会との合意でございますが、久喜宮代衛生組合を存続していくことによりまして、それぞれ新しい市におきまして、宮代台自治会との合意をしっかりと尊重してまいらなければならないものと考えております。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
 松村議員。
                 〔6番 松村茂夫君登壇〕
6番(松村茂夫君) 日ごろ尊敬する方にご答弁いただくと、気持ちも弾んでまいります。本当ありがとうございます。
 ただ、さすがだなと思えるご答弁は1カ所だけでございました。そのほかにつきましては、再度お尋ねをしませんと腑に落ちませんので、よろしくお願いをいたします。
 久喜宮代衛生組合丸という船だとして、大変な乗組員も周りの人たちも努力をして、本当にここのところ順風満帆、すばらしい希望の持てる船として順調に進んでまいりました。ところが、あるとき突然副キャプテンがある判断を下します。それは私に言わせればとんでもないミス判断ではないかと思うのでありますが、副キャプテンにしてみれば、それは政治的に熟慮したあげくの判断だったと思います。ただ、現実に間違いなく言えることは、その判断によって乗組員もその船を大切にし誇りに思っていたたくさんの人たちも、大変な沈没の危険やその破滅への不安と動揺を余儀なくされてくるわけです。
 その副キャプテンは、それで大丈夫だよ、大丈夫だよと言うのです。そして、あらぬ方向を向いています。どういうことかと言えば、大丈夫だというのは存続するのだよと、あらぬ方向というのは協議会です。大変な時期にあるわけですよ。それならば何を置いてもその不安と動揺を静めるために、発言者の責任において全力を尽くしていくのが私は道ではないかと思います。副キャプテンがその判断を下したために、その沈没の危険にさらされているわけでございますから、本当に大丈夫ならば本当に大丈夫なのだと、みんなが思えるように全力を尽くすべきだと私は思います。もしそれでも船が沈むならば、乗組員を全員退避させ、被害が最小限に食いとめる措置を講じた上で、船と運命をともにしていくというのが海の男の美学だと私は思っています。
 そして、これについてはどうお考えになるか、お答えいただいてもいただかなくても結構でございます。ただ、副管理者のご答弁を整理すると三つの柱になってくると思っています、トータルではです。
 一つ、何としてもこの衛生組合は存続させる。二つ、そのために関係市町で構成する協議会にできるだけ早く議題として取り上げてもらい、方向性を具体的に示せるようにする。三つ、まず何より大切な基本は、対等なパートナーとしての久喜市の深い理解である。その3本の柱で副管理者のお考えは構成されているように思います。
 そこで、お尋ねをいたします。宮代町長として春日部を選択肢に選んだ、その日から今日まで、対等のパートナー、久喜市長の理解を得るためにどんな積極的な働きかけや行動をなさってまいりましたか。
 1月20日過ぎに議決がありまして、2月10日に助役と一緒にお訪ねになりました。それは私の方も承知をしております。本当に最も基本がパートナーとしての久喜市の理解だと本当に思っていらっしゃるならば、久喜市の管理者の理解を得るためのどんな積極的な行動をとってまいりましたか、経緯を明らかにしてください。そして、それは必要にして十分であったとお考えになりますか。副管理者自身が宮代町で衛生組合の存続を言っているのは久喜市では少数だよと、そういうお考えを示したことがありますよね。どういう状態にあるかはきちんと把握していると思います。それならば存続を期待して、存続を信じるならば、なぜその行動をとらないのですか。管理者との理解をし合うためにどんな行動をしてきたか、そしてそれは必要十分であったか。なぜ今もって理解し得ないのか、それをどうお考えになっていらっしゃるか。そして、これからどうするつもりなのか、その理解についてです。きちんとお答えをお願いします。
 それでは、ご答弁に沿って幾つかの質問をさせていただきます。
 まず、新炉についてでございます。地元の不安については直接聞いて理解をしているということでございます。それで、助役に地元の率直な意見を聞くように指示をしていらっしゃると、そして議会が終わったら、町長として話し合うということでございます。その助役でございます。助役は、合併を考えるとき、一部事務組合などは割り切って考えなければ合併はできないと、そう言いました。
                 〔「とんでもないよ」と言う人あり〕
6番(松村茂夫君) 私は、何という言葉だと……
                 〔「本当に言ったのか」と言う人あり〕
6番(松村茂夫君) それで、町長さんをお訪ねしましたね、役所に。こういうのが聞こえたと。とんでもないですよと、そうしたら町長さんもそう言いました。「とんでもないことです」、きちんと言っておきますと、しかしその後もその発言は変わっておりません。
                 〔「何言っているんだ」と言う人あり〕
6番(松村茂夫君) ということは、町長さんのご意向を代弁していたと考えざるを得ません。明治の議会で尾崎行雄という人は、「杖を持って人を殴ったら、杖を罰するか」、そういう演説を残しています。町長さんが町長さんのご意向で言わしめているとするならば、町長さんにお尋ね、副管理者にお尋ねいたします。一部事務組合を割り切って考えるとはどういうことでありますか、ご説明ください。
 そして、割り切って考えたときに、久喜宮代衛生組合はどうなるのですか。割り切って考えないときに久喜宮代衛生組合はどうなるとお考えなのですか、お答えください。
 そして、次です。そして、炉の建設について、沖の山については説明に議会が終わったら行くということでした。もう4カ月たっているではないですか。炉の建設は、早急に新炉という考えに全く変わりはないというふうにご答弁いただいております。にもかかわらず、それに向けた動きがもう既に1年の3分の1停滞してしまっている。全部とまってしまった、全部。委員の選任もアセスも地質調査も全部とまっている。もとはここにある。いいですか、さっきは船、今度は衛生組合という生命体だと、1カ所が出血してしまったのだ。大丈夫だよ、大丈夫だよと、あっち向いている場合ではないでしょう。あっちの問題が解決すれば解決するのだからとやっている場合ですか。では、あっちの問題ができたよといったときは、そこはもう既に再起不能になっているかわからないではないですか。そういう出血をしている部位があったら、緊急にそこを手当てするのが最初ではないのですか。体力というのはそういうものではないのですか。沖の山の人は苦しんでいるではないですか。それでみんなとまってしまっているではないですか。そこへ大至急に最優先で手当てをするのが道ではないのですか。4カ月ほうっておいて、今もって動いていないではないですか。お答えください、これについては。
 それから、2番目で、2番目はさすがだなと思いました。重要課題として訴え、同意してもらえると信じていると、仮にだめなら重要協議事項の一つが認められないことになるので、町民に知らせ、合併の是非を町民に意向を確認していきたいと、僕は本当にすごいなと思いますね。さすがだと思います。ただ、ここで同意というのは、協議会でいう同意というのは、ただ単に宮代町の考えを尊重するよということではなくて、ごみ処理基本計画について、それの実施時期、内容を含めて、宮代分は正確に履行していくよということを確約することである。そのようにとらえてよろしいですか、お願いします。
 それから、3番目です。3番目は、これはもう見解の相違というのがあるのでしょうね。議員が、例えば新市が40人いたとしたら、単純に考えると宮代町は10分の1ですから、そうすると4人になりますよね。ここに宮代町の議員さんが10人いらっしゃるのですけれども、そのうちの4人だけがご自分のごみ処理について直接やっていらっしゃる方々で、ほかの6人の人は庄和や杉戸や春日部から来たので、自分自身が全くその生活のごみ処理関係ない、関係ない人たちが来るわけですよね。それでも、新市で選ばれた代表、市全域を代表する方なので、機能を十分に果たせると思うと。それは淡い期待というのではないですか。それで、大丈夫だとおっしゃるのならば、僕が思うには、もしそれで確かに機能を果たせるよというのならば、次のようでなければならないと思います。つまり、その10分の1の宮代分が新しい市の全域のごみ処理のモデルとして、やがて全域に広げていくのだと、だからよそから来た議員にしても、それを学んでおかねばならない。やがて自分のところに広がるのだからという取り組みがなされて、約束されていったとき、初めて僕はその機能を果たし得るのだろうと思いますが、そういう約束もなしで、ただ来たのでは何もならないと僕は思っています。
 それから、その次でございます。資金需要が多くなるけれども、大丈夫ですかと言ったら、財政計画の中で位置づけて、それが実行されていくように監視していくのだというお話でございました。財政計画の中に位置づけられないと言っているのですよ。位置づけてしまえばいいですよ。大体このごみ処理基本計画は、ざっと、僕は大ざっぱな人間ですから、大ざっぱで100億かかるのですよ。そうすると、宮代町さんの負担分というのは、単純に考えて30億あるのですよ。杉戸も春日部も余っているわけです。そこへ持ってこいよと、入れてしまうからと言ってくるでしょう。そこへ30億新たに出すのですか。私は、余っているのだから出さないよと、そういうふうになってしまうのだろうと、私はこれこれこうだから、その財政計画の中に入れてもらえないのではないかというふうに言っているのですから、では大丈夫だというのならば、これこれこうだから入れてもらえる、大丈夫だよと、そう説明してください。お願いします。
 それから最後、町長さんは先ほどのご答弁の中で、宮代町という法人格が消滅していくのだと、合併、おっしゃいました。全くそのとおりです。このままでは組合の存続は私は非常に危険だと思っています。宮代町史が……宮代町が消滅していきます。宮代町史の最後のページに、長い苦難の歴史の上にようやく光が見えた衛生組合を消滅させてしまったと、住民の思いを踏みにじった、そういう町長として消せない汚点と恨みを残していくことになりませんか。久喜からも私たちからも、本当に高い評価を受けている、そしてたくさんの多くの尊敬を集めている町長さんとして、そんな結末が許せますか。私はとてもそんなもの認められません。しかし、自分が考えて、組合の存続というのは、宮代町が1市3町の枠からフリーになること、あるいは分町すること、そんな本当に悲しいほどの選択肢しかないのではないかと思っているのですよ。大丈夫だというのならそれを示してください。
 それと、それから2番目で、現在の区域で、現在の職員体制で、現在の業務形態をそのまま継続できるのだと、それは法理論の可能性を言っているだけですよ。それは全くの仮想ですよ、バーチャルなのですよ。現実とは全く違いますよ。私は、宮代町のバーチャル町民です。発受マンなのです。でも、どこまで行っても宮代町民ではありません。この法理論で存続がこのままであり得るのだというのを本当に現実のものにできるとお考えならば、その手法を示してもらわなくてはならないのですよ。お願いします。
 以上です。
議長(榎本和男君) 暫時休憩いたします。
 
    休憩 午前10時49分
 
    再開 午前11時30分
 
議長(榎本和男君) 再開いたします。
 松村議員の再質問に対する答弁を求めます。
 副管理者。
                 〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
副管理者(榊原一雄君) 松村議員さんの再質問にお答え申し上げます。
 議員さんの心配する点、あるいはまたご指摘の点はすべて宮代町が春日部を選んだというところから出ておるところでございまして、まさに私もそれが苦渋の選択であったわけでございます。合併問題についてここでお話しすることは差し控えますが、とにかく宮代町が一緒にやってきた久喜市を選ばず春日部を選んだということに全く松村議員さんのご心配、ご指摘のとおりでございます。いろいろな問題が出てきている。また、出たわけでございます。しかしながら、そういう難しい問題を乗り越えさせていただきまして、というのはやっぱり繰り返して答弁申し上げましたように関係市町のご理解、特に久喜市さんのご理解がなければ乗り越えられない問題でございます。これは深く心に刻んでおりますが、しかしすばらしいこの衛生組合の取り組みをぜひとも存続させていただきたいという思いで細かくご答弁をさせていただきました。これも宮代町の勝手な理論かもしれません。しかし、その思いで言わせていただいたわけでございます。
 具体的に幾つか質問をいただきました、久喜、まずは繰り返し申し上げております久喜市さんのご理解ということで、市長さんにどれだけご理解をいただけるように努力したかというご質問でございますが、合併問題につきましては、近隣市町をめぐる本当に微妙な段階にありまして、そういう点もございました。また、私も合併の枠組み以前から答弁申し上げておりますように、どういうことになりましてもこの衛生組合への取り組みは続けていただきたいと言ってきておりますので、これからもそれがかなうようにそれに努力をしてご理解を得るような努力をさせていただきたいと、そのように思っております。
 それから、いろいろ助役の発言等ございましたが、これはもうもし本当に言ったらとんでもない話でございますが、言っていないそうでございます。合併問題は衛生組合の取り組み、衛生組合のその存在価値、十分承知しておりましたから、もう合併問題の重要な判断材料、私は議会で再三、宮代の議会でも答弁してきております。しかし、それで久喜を選ぶと、選べなかったのです、それだけではですね。それだけという言葉はまたあれですけれども、合併問題はご承知のように非常に将来のまちづくり、わからないといえば未来ですからわかりませんけれども、いろいろな諸条件を考え、あるいはまた市民、住民の考え方をもとに総合的に判断するということで、春日部を選んでしまったわけでございますが、決して衛生組合が単なる一つの要素なんていうのはとんでもないことでございまして、そのように言うことはないと私は信じております。
 それから、以下はごみ処理基本計画とか、あるいはまた財政資金計画ですか、資金計画、すべて市長さんも答弁申し上げておりますように、制度上どうしても合併協議会で審議をしていただきまして、そこで決めてもらわなければ始まらないわけでございます。ですから、それが確実にと言われますと、まだ合併協議会へ入っておりませんし、まだ私といたしましても春日部市長にもこの問題については正式にお話ししておりませんので、そう言われますと松村議員さん同様もう心配はつきないわけでございますが、もう覚悟を決めてこの衛生組合を続けるとするならば、覚悟を決めて、先ほども申し上げましたように、脱退もあり得る、そういう覚悟でこの価値を認めてもらって、それがごみ処理計画、この久喜宮代衛生組合の全量堆肥化というごみ処理計画がすばらしいものに、世間に認められれば当然それは広がっていくと思っております。今はただそこまでは考えがつかない、私は。まずはこの衛生組合を存続して、そのあかしを皆さんでつくっていきたいと、そういう思いで答弁をさせていただいているところでございます。
 あと沖の山についての理解のこの努力でございますが、これもそうであります。衛生組合で判こをもらったときは、まさに議会の議決の次の日、あるいはまた私が表明した11月28日の次の日かなんか行かれたようでございますが、とてもそういう判こを押せる状況ではなかったですね、住民の皆様方。宮代は分かれても、その春日部への合併には同意できないと、非常に燃えておりましたので、判こはとても押せないということであったようでございます。
 いずれにいたしましても、その沖の山地区の皆様方の気持ちは十分わかった上で、私の気持ちを率直に話して、もし存続ができるならば判こをいただけるように最善の努力をこれからも続けていきたいと、そのように思っております。
 それから、一部事務組合の特例のこの継続に対する道につきまして、くどくど申し上げましたけれども、これは全く空論ですね、空論です。松村議員さんご指摘のとおり、しかし空論というのはそれぞれ繰り返しますけれども、協議会、協議会といいますか、それぞれの関係市町で同意をいただければ、合併前に法人格が消滅しないでも、今までの組合は存続しますという、そういう法律ができたわけです。ですから、これはもう心は別として法律のことを私は申し上げましたのです。松村議員さん言うように、これはもう関係市町の同意がなければかなわないことでございますので、空論と言われれば空論ですけれども、そういう道もあるということを私は本当にわらをもつかむ思いといいますか、そういう道をしっかりと形にしていきたいという思いでお話をさせていただきました。議員の皆様方にはくどくど申し上げまして、大変失礼とは思いましたが、私の思いでご答弁をさせていただいたわけでございます。いずれにいたしましても、市長さんの申されておりますように、それぞれの関係市町による合併協議会でご回答申し上げました点が実現するように、最善の努力をしていく覚悟でございますので、その点ご理解をいただきたいと思います。
議長(榎本和男君) 再々質問をお受けします。
 松村議員。
                 〔6番 松村茂夫君登壇〕
6番(松村茂夫君) 正直さや誠実さというのは私の副管理者に対する評価でございますが、全くそれにいささかの曇りもないものと思います。
 ご答弁いただきました。二つ要望し、二つお尋ねをいたします。
 一つは、基本になる久喜市との理解でございます。パートナーの理解を求めるということで、宮代の勝手な理論かもしれないがというふうなことでご答弁いただきました。この理解を得るということについては、周りも職員も住民もなるほどと納得できるその理解を求める行動をこれからやってください。本当にそのためには血を流し汗を流して、ひたむきなその努力をしなければ、周りも到底納得できないはずでありますから、それを要望します。
 それと、もう一点の要望は、沖の山の件でございます。これからも最大の努力をしていくということです。その前段で判こを押せる状況ではなかったと、燃えていたのでということでございます。時間の経過で、僕は絶対に避けてもらいたいのは、時間の経過であきらめに近い形でそれが何か形になってきたというそういう無策な、そういう恥ずかしい政治は絶対にやってもらいたくない。どんなに紅蓮の炎であろうが、誠実さやその一生懸命さでもって合意をつくっていくという、その努力を断じて続けてもらいたい。この2点を要望させていただきます。
 それと、お尋ねするのは、まず協議会でやっていかなければ始まらないという話でございました。まだ協議会も入っていないし、春日部にも話をしていないのだということ、しかし覚悟を決めて脱退もあり得るということで、組合の存続をお願いしていきたいということでございました。これはたしか4月7日が第1回の協議会ではないかと、私の方は把握しておりますが、そうでしょうかね。1市3町の第1回の協議会は4月7日、4月7日の時点でぜひごみ処理基本計画の内容と時期を、それを宮代分については履行していくのだよと、それを確認していただくと、突然は無理だよというお考えになるのもよくわかりますが、そこで急に行き会うはずもありません。事前に必ず調整も議題の中身の打ち合わせもできるはずでございますから、4月7日の時点でそれを確認をしていただきたい。これについてはお答えをください。
 それと、新炉建設については、沖の山の件で4カ月のもうずれが、完全にとまってしまってから4カ月たっているわけでございます。この時間のずれを取り戻す、あしたぶっ壊れてもおかしくない1号炉、2号炉が頑張っているのですから、これを何としても早急に新炉についてはという考えは変わっていないということでございますから、この4カ月を取り戻す策を全力を挙げて練り、そして実行してもらいたい。そして、それは組合の方で組合としてその取り組みをしてもらいたい。それをお願いしたいので、それについてお答え願います。
 それと、今まで質問、そして再質問と厳しい言葉、失礼な言葉もありましたが、そういう中やってまいりました。それを管理者はどのように受けとめてきたのか、ひとつ管理者の方からもコメントをいただきたい。
 それと、管理者について、その新炉建設の遅れを取り戻してもらわねばならないと私は考えておりますが、存続ならばです。これについてもお答えをいただきたいと思います。
 以上です。
議長(榎本和男君) 松村議員の再々質問に対する答弁を求めます。
 副管理者。
                 〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
副管理者(榊原一雄君) 再三にわたりまして、何といいましても久喜市さんのご理解得ることだというふうに、大変失礼ながら申し上げてきましたけれども、それにはやっぱり条件がなければご理解はいただけないのですから、答弁で申し上げましたようにしっかりとした春日部グループの衛生組合に対する考え方をしっかりと決めてもらって、もちろん資金計画、資金投入も含めてごみ処理基本計画ですか、それを確実に守ると、実行するということを確約をしていただきまして、それで初めて久喜市の市長さん、議員の皆様、そして市民の皆様方の理解が得られるのではないかと、どちらが鶏が先か卵が先かではありますが、私は気持ちを久喜市さんにお伝えして、あとはそれから実行に移るためには、今申し上げましたように春日部グループでのごみ処理基本計画の確実な実行を担保にしてから、改めて久喜市さんにご理解をいただくという手順になるというふうには考えております。ですから、合併協議会の席上、何よりも一番に衛生組合問題につきまして協議をしていただくと、そのように思っております。
 7日は、ただ顔合わせですから、そういう審議には入りません。7日はですね。入らない予定でございますけれども、1カ月に一遍開催されるということでございます。しかし、事務局段階でさらに始めているわけでございまして、私の趣旨は事務局の中では話し合っているというふうに聞いております。いずれにいたしましても、早急にそうした担保を持ってまたお願いをいたしたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 それから、沖の山の問題につきましては、私も個人的に私を支えてきてくれた人が多いわけでございますので、気持ちは十分わかります。衛生組合についてもこの合併問題で先が見えない中でのご苦労をかけたわけでございますが、その点も誠意を持って4カ月の空間といえば空間ですけれども、それを埋めていきたいと思っております。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 松村議員さんの管理者としての考えと申しますか、というご質問でございます。
 まず、私は久喜市長に当選させていただいて以来今日まで、管理者、副管理者というお立場で榊原宮代町長さんと今日までおつき合いをさせていただいてまいりました。その間ごみ処理行政以外のいわゆる一般行政の政策面につきましても、私自身としては大変学ぶべきものが大変多くございまして、そういった意味では行政の執行者の先輩ということで、今日まで尊敬をし、また信頼をしてまいったわけでございます。今後におきましてもこの信頼の上に立って組合の存続問題等々につき協議をしてまいりたいというふうに思っているわけでございます。
 その中でご質問にございました特に懸念される何点かという関係でございます。新しく大きくなりまする1市3町の議会における機能が十分に果たせるのかどうか、また炉としていわゆる100億円にも上るであろうと思われる大きな資金需要が出てくることが想定をされるわけでございますけれども、この財政的な裏づけ等々への懸念というご質問かと存じます。全く私もこの点につきましては強く懸念をしておるわけでございます。そのようなことから久喜市議会におきましても、あるいはこの一部事務組合でございます衛生組合議会におきましても、仮に久喜・宮代が分離をするということになりましたならば、このままの状態で組合を存続することにつきましては、限りなく不可能に近いと申し上げてきたところでございますし、今の気持ち、また考え方につきましてもそのことにつきましては変わりはございません。極めて難しいと思っております。
 ただ、だからといって初めに組合の解散ありきという立場にもちろん立つわけではございません。この全国に誇り得る先進的な事業が存続するために、今日までの一部事務組合という制度の中でやっていくのがいいのか、あるいはそれ以外にも法的な制度があるのかどうかということも含めて、慎重に、また早期に検討していかなければならないというふうに考えております。
 しかし、いずれにいたしましても、困難さは認識をしておるわけでございます。最終的には当然のことながら、それぞれの合併協議会の中で最終的な結論が出ていくわけではございますけれども、ただその協議会の中で別々の協議会にこれは出て発言をしていくわけでございますので、私といたしましては久喜市、宮代町で意見の統一を図って、このそれぞれの合併協議会の中にやはりそれぞれの主張をしていくと、強く主張をしていくということが望ましい姿勢ではないかなというふうに思っているわけでございます。
 宮代町が1市3町の協議会の中で発言していることと、久喜市が久喜市の所属する合併協議会の中で発言していることと意見がばらばらだということであっては、これは到底まとまる話ではございませんので、私はおのおのの合併協議会に臨む立場として、きちんと意見の統一を図るということが大切ではないかなというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、大変困難な事業であるということにつきましては、十分承知をしておりますので、また炉のいわゆる耐用年数の関係もございますので、早急に検討を開始していかなければならない、またそうすべきというふうに思っているわけでございます。また、その他の努力も精いっぱい管理者として、また宮代の榊原副管理者ともども、この早急にやっていくということにつきましては意見の一致を見ておりますので、全力でこの関係につきましては協議を進めてまいりたいというふうに思っております。
議長(榎本和男君) 以上で松村議員の質問を打ち切ります。
 ここで昼食休憩といたします。再開は3時です。
 
    休憩 午前11時52分
 
    再開 午後 3時00分
 
議長(榎本和男君) 再開いたします。
 午前中に引き続き、組合に対する質問をお受けいたします。
 猪股議員、お願いいたします。
                 〔19番 猪股和雄君登壇〕
19番(猪股和雄君) 一般質問させていただきます。
 私も前者に引き続きまして、副管理者に対しましてその見解をお伺いしておきたいと思うのです。
 副管理者は、先ほど来の質問に対しましても、この久喜宮代衛生組合を存続をさせたいということを再三にわたって表明してきています。これまで合併協議会設置の論議以前から、その過程においても久喜宮代衛生組合の存続ということを、そのために最大限の努力をするということを言ってきていらっしゃいます。しかし、私どもそれを受けとめる場合に、同時に副管理者が条件を極めて厳しい条件を付していらっしゃるということを考慮せざるを得ません。といいますのは、これは1月21日、宮代町の合併協議会議決に際しまして、その後新聞報道された内容でありますけれども、衛生組合の存続の条件として、「中国の1国2制度と同じように考える。ただし、衛生組合で処理するごみは、旧宮代町と旧久喜市だけに限定する必要がある」ということを、その地域を現在の宮代町、そして現在の久喜市、その市区域のごみだけを扱う、その限定をするということを条件として抱いていらっしゃいます。まず、このご発言が事実なのかどうなのか、正確な発言をぜひここでお示し願いたいと思うのです。
 副管理者、宮代町の町長でいらっしゃいます、政治家でいらっしゃいますから、その言葉には責任、当然政治的な責任を負うべきものであります。そのまだこれから協議をする。その内容に対して、今から、最初から条件をつけて主張をするということがどういう意味を持つのかということを私は考えざるを得ませんので、ぜひその正確な発言内容を明らかにしてください。
 二つ目です。久喜市と宮代町がそれぞれに合併、それぞれの合併枠において合併を進める。そして、その中でもなおかつ現在の衛生組合の事業を引き継ぐという立場を貫こうとすれば、現在まで進めてこられましたごみ減量化と、それから生ごみ全量堆肥化、この政策を引き継ぎ発展をさせていくということになります。であれば、それぞれの合併枠、それぞれの新市の全域にこれを拡大させていくことが目指すべき道であろうというふうに考えます。当然そのような立場を確立すべきであろうというふうに思うのです。もしそれなくして現在の区域だけ、そこだけでいいのだということになれば、それぞれの自治体の中で大きなごみ行政の格差ができるわけでありますし、先進的あるいは後進的という言い方が適当かどうかわかりませんけれども、ごみ行政の水準に格差ができるわけでありますし、ごみ行政の進め方にも大きな差ができることになります。それは必ずそれぞれの新市における内部矛盾を引き起こさざるを得ない。これは火を見るよりも明らかであります。であるからこそそれぞれの合併した新市において、これを全域に広げていく、そのことを目指すという立場を鮮明にすべきだろうと考えるのであります。それにもかかわらず副管理者がそれぞれの合併枠の構成市町の現在の区域だけ、一部だけで進めていこう、続けていこうというふうに打ち出されたその真意を伺うものであります。
 三つ目です。副管理者が打ち出しました、まず久喜宮代衛生組合の存続、これにつきましては春日部市長なども存続させてもいいかのような発言をしてきています。尊重をするという発言をしてきています。しかし、その条件については少なくとも春日部市長がどこかで発言をしたということは伝わってきてはおりません。
 しかし、それぞれにおいて合併した、その後においても衛生組合を存続をさせていく、それには条件があるというふうに副管理者がご発言になったとすれば、当然それは宮代町が合併をする相手である春日部市など他市町との何らかの協議、あるいは意向を受けたものというふうに考えざるを得ないのであります。そうした協議、あるいは意向というものが示されているのかどうか、それは正式の協議の場、あるいは事務レベルの話、あるいは個人的な政治家同士のお話、いろいろなレベルがあるかと思いますけれども、そうしたところでのお話があったのかどうか、お願いをいたします。
 四つ目です。仮に宮代町の属することになる新市において、全市で現在の久喜宮代衛生組合で進めてきたこのごみ行政、これを広げていく、そういう理解が得られなかった場合、将来的に現在の宮代町区域だけで、これまでのごみ行政を貫いていける、そうお考えになっていらっしゃるのかどうか。先ほどもちょっと触れましたけれども、私は一つの大きな市ができて、自治体ができて、その中で行政方針が全く違う、1国2制度ですか、そういうことが起きてきた場合に、しかもそれが住民に対して一定の負担をもたらさざるを得ないというものである以上、必ずその自治体の中でいろいろな矛盾を吹き出すことになるであろということで考えております。
 それが5年、10年、当面の間、そういう言葉もどこかで使われたようでありますけれども、当分の間だけであれば理解得られる場合もあるかもしれません。しかし、それが20年、30年、50年、本当に長期的に考えていったときに、そうした一つの自治体の中における格差というものが果たしてそのまま続けられていくものかどうか、貫いていけるものかどうか、私は多分物すごく……大変懐疑的です。副管理者はその保障についてどのように考えていらっしゃるか、お願いをしたいと思います。
 5番目です。副管理者が出された条件なのですけれども、久喜市の属することになる新市、ここではまだ決まってはおりません、もちろん。久喜市が構成しようとしている新しい市、そこにおいて既に久喜市長である田中管理者は、全域で堆肥化を進めていく。日本一のごみ行政を進めていくということを主張してきています。私はある意味ではこれは当然のことであろうと思います。政治家が政治家として自信を持って進めてきたその行政をもし新しい自治体をつくるであれば、そこに奏功するのであれば、その中で全域で進めていくというのは当然のことであります。
 ところが、それに対して副管理者が、いや衛生組合の存続の条件は旧久喜市だけであると、だけのごみを扱う場合だけであるということをおっしゃられるとすれば、事実上これは存続をできないということを主張しているに等しいと思うのです。既に副管理者は管理者の久喜市長の全域でというごみ行政の考え方についてはご承知のはずであります。それにもかかわらずそれを否定されるかのようなご発言をなされるということが私には信じられません。認識をお伺いしたいと思います。
 こうした1から5までを踏まえまして、その上でなおかつ副管理者は衛生組合を存続をする、これは未来永劫というのは、これはだれも人間保障することはできませんけれども、少なくとも新しい自治体、それぞれの市が存続をする限りということを今の段階では当然考える前提とすべきであります。衛生組合を存続すべきである、短期的にとか期限を切ってとか当面とか、そういうことではなくて、存続をすべきであると考えていらっしゃるのかどうか。何としても継続させたいと考えていらっしゃるのかどうか。そして、そのためにはどのような条件や体制が必要と考えていらっしゃるのか、ここでいう条件というのは、一部分だけに限るというようなことではなくて、全域でとなった場合には、では新たにどういう条件が出てくるのか、考えられるのか。お答えとしては新しい合併協議会の中で1市3町、あるいは久喜市で言えば1市1町で協議をしながらその中でとおっしゃられるかもしれませんけれども、しかし政治家としての立場を持っている以上は、現在お考えになっている内容があるはずです。そこの協議会の場に行かなければ何もわからないよということではないはずです。そこで何を主張するのかということも当然持っているはずだと私は思いますので、明らかにしていただきたいと思います。
 以上です。
議長(榎本和男君) 猪股議員の質問に対する答弁を求めます。
 副管理者。
                 〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
副管理者(榊原一雄君) それでは、ご質問に順次お答えをいたしたいと思います。
 まず、1点目の新聞報道の件でございますが、議員さんご指摘のとおり1月22日の埼玉新聞によりますと、私は地域限定なら存続していい、受け入れるのは久喜市のごみのみだなど発言した旨の報道がありました。この報道は私の臨時議会での発言ではありませんでして、議会の休憩時間に行われた取材でございます。取材をもって報道されたものと考えますが、私の真意が十分に伝えられておらず、大変遺憾に思っております。先ほど申し上げましたとおり、私は久喜宮代衛生組合の取り組みを今後とも維持し、その理念をさらに広げていきたいと念願しておりまして、宮代町の議会においては再三そのことを答弁しておるところでございます。このような気持ちから取材の記者に対しまして、久喜宮代衛生組合を存続し、その取り組みを守っていきたいと申し上げたところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、2点目でございますが、ただいま申し上げましたとおり、私は久喜宮代衛生組合の取り組みを高く評価させていただきまして、その先進的な事例につきましては新市のみならず全国に向けて発信したいと考えているところでございます。報道されました合併枠の構成市町の一部だけにとどまるとの記事は、ただいま申し上げましたとおり、久喜宮代衛生組合を存続し、その取り組みを守っていきたいとの趣旨を記者において区域を限定すると解釈したものと思います。私といたしましては、将来的に新しい市全域で全量堆肥化を進めることを決して否定したわけではなく、その前提といたしまして、まずは現行の衛生組合の存続を確実なものとすることであると考えたところでございます。
 次、3点目の春日部市など他の市町の意向を受けたものかとのご質問でございますが、先ほどご答弁申し上げましたとおり、組合の存続につきましては、何を置いても組合のパートナーである久喜市さんのご理解をいただかなければなりません。私といたしましては、今後も久喜市さんのご理解をいただけるようにお願いいたしますとともに、先ほども申し上げましたように今後設置されます合併協議会の場で、春日部市、杉戸町及び庄和町のご理解をいただけるよう誠心誠意努力をしてまいると、そのように思っております。
 次に、4点目の春日部市などの理解が得られなかった場合の取り組みでございますが、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、私といたしましては1市3町の合併協議会におきまして、宮代町の重要な協議課題の一つとして、久喜宮代衛生組合の存続を訴えてまいる覚悟でございまして、必ずやご同意をいただけるように努力をしていきたいと思っております。しかしながら、仮に全構成市町の合意が得られなかった場合には、宮代町の重要協議事項の一つが認められないこととなりますので、その協議結果を町民の皆様にお知らせした上で、1市3町の合併の是非についても改めて町民の皆様のご意向を確認したいと考えております。
 次に、5点目の久喜市の属する市全域で日本一のごみ行政を目指すことを否定し、それを組合存続の条件とすることは、独立する別の自治体の政策への介入ではないかというお尋ねでございますが、私の発言の趣旨は、先ほどご答弁申し上げましたとおり、今の久喜宮代衛生組合を存続し、その取り組みを守っていきたいとの一念でございまして、久喜市さんの属する新市全体におきまして、日本一のごみ行政を目指すことを決して否定する趣旨では全くございませんで、ご理解をいただきたいと思います。
 次、6点目の衛生組合を存続させるためにどのような条件や体制が必要と考えているかというお尋ねでございますが、再三申し上げておりますとおり、私は久喜宮代衛生組合を存続させたい、存続させていただきたいと、こういう一念であります。そのために必要な法的手続につきましては、先ほどご説明いたしましたとおり、法改正によりまして現在では合併問題と一部事務組合の関係について、一般的には組合は合併によって解散するという考え方から、合併があっても存続ができるという道が開けたわけでございます。今回の平成の大合併は、通常時の合併とは異なりまして、多くの市町村が平成17年3月を目途に同時に合併をするという、いわば非常事態であるとも考えられます。例えばごみ処理行政一つをとりましても明らかなとおり、一部事務組合方式による各市町村の協力関係は極めて錯綜いたしております。
 したがいまして、住民の皆様の日常生活に対する影響などを考え合わせますと、現在全国的に広く行われております一部事務組合について、平成17年3月までに一挙に整理統合することは現実問題としてなかなか困難であるとも言われております。
 また、去る2月19日に行われました埼玉県主催による市町村合併に伴う一部事務組合の手続に関する説明会におきましても、今回の法改正の趣旨をよく理解し、適正に活用されたい旨の説明があったところでございます。もちろん申し上げるまでもございませんが、たとえ手続が簡素化されたといたしましても、組合を構成する自治体や合併に関係する自治体が組合の存続に否定的であれば、これは手続以前の問題でございます。私といたしましては、組合の存続に向けて必要なことは、まずもって組合を構成するパートナーであります久喜市さんのご理解をいただくことが大事だと考えております。もちろん存続に向けてのご同意をいただくためには、執行部だけではなく、それぞれの市町の議会議員さんや住民の皆様のご理解が不可欠であることは言うまでもございません。
 先ほど来議員の皆様方からご心配をいただいておりますとおり、組合の存続につきましては、地元住民の皆様のご理解の問題、資金計画の問題、議員構成の問題などさまざまな問題があることは十分承知をいたしております。繰り返しになりますが、私といたしましてはこれらの問題、課題を何としても乗り越えまして、皆さんとともに築いてまいりました日本一の久喜宮代衛生組合を今後ともぜひ存続させたいと願っているところでございます。
 どうか議員の皆様方におかれましても、何とぞご理解、ご協力を賜りますように心からお願い申し上げる次第でございます。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
 猪股議員。
                 〔19番 猪股和雄君登壇〕
19番(猪股和雄君) 再質問いたします。
 午前中の質問、答弁からずっとそうなのですけれども、副管理者のお話をお伺いしておりますと、何としても存続をさせたいということ、それからそのためには久喜市と、現在のパートナーである久喜市さんのご理解が第一だと、その二つしかおっしゃっていないのですよね。先ほど私が一番最初に申し上げた、ここに書いたようなそういう報道がまた別にあるわけですよ。しかも、この地域限定なら存続というのは、埼玉新聞で見出しになっているものですよね。つまり、榊原宮代町長がお話になった、普通見出しというのはこれが中心ですよということを示すものです。もしこれが事実でないというのであれば、そのことについて埼玉新聞に対して抗議か何かしましたか。私たちはこれを見てあっと思ったわけですよ。議員もそうです。久喜市、宮代町さんはよくわかりませんけれども、久喜市の職員の皆さんもそうです。ここの衛生組合職員の皆さんもそうでしょう。市民もそうでしょう。この地域限定なら存続、この見出しを見て、これはもうだめなのかというふうに私は思いました。これが真意ではないのだと、存続させたい一心で一念で言ったことであって、現在の久喜市と宮代町の区域ではとにかく続けていくのだよということ、それだけを言ったのだと、それを誤解されたのだということであれば、これは住民に対して、あるいは職員の皆さんに対して大きな混乱を与えるものであって、真っ先に抗議すべきですよ。そして、私たちに対してもこれは事実ではないということを真っ先に表明すべきではないですか。それがいまだに行われていません。であるから、私はこれを町長さんのご発言だと理解をし、真意だと理解をしてきょうの質問を出しました。いまだにこれを読んだ人は、これが事実だと思っていますよ。
 それで、今町長さんは議会発言ではないのだというふうにおっしゃいましたけれども、政治家であればそれは議会発言であろうが休憩中であろうが、同じ重さを持ちますよね。特に新聞記者は休憩中にいろんな公式のところではなかなか発言できないその裏の裏の裏を発言をとろうとしますよね。そういうところでお話しされたその内容であれば、これは当然町長さんとして責任を持つべき問題ですよ。まず、これに対して今からでもいいです、抗議しますか。
 それから、範囲はいろいろでいいですけれども、私考えるには例えば市民、住民、町民あるいは職員、私たち議員に対して、これが事実でなかったということを、少なくともこれは新聞の文章になっているわけですから、ちゃんと正確なところを配布でもしますか。
 それと、今ご答弁の中ではっきりしなかったのですが、新聞記者が誤解をしたのだという言い方をされました。では、どういうお話の仕方をされたのですか。それを確認したいから私は正確な発言を明らかにしていただきたいと書いてあるのです、通告で。正確な発言を明らかにしていただければ、私たちは考えようもあるでしょう。この新聞報道を見直すこともできるでしょう。評価し直すこともできるでしょう。それがない以上は、ここでこういう発言をした、その後、いや、あれは事実ではない、誤解だ、誤解だというふうに言ってみても通りませんよ。まず、その点をお願いします。
 それから、久喜市と宮代町それぞれの枠で合併を今進めようとしています。副管理者の考え方としては、衛生組合の全国的な先進的な事例であって、それは合併した新しい市どころか全国に向けて発信していく中身であるとおっしゃられました。ところが、現実の政策課題としては、これまで春日部市は全く違うやり方を、全くといいますか、この衛生組合とは考え方の違う処理の仕方をしてきていますよね。それの是非はここでは言いませんよ。衛生組合のやり方を大きくなる春日部市枠の全域でやっていこうと提案をしても、それはそれこそ事実上不可能な状態にありますよね。それだけれども、そこに提案していくのだというふうにおっしゃられているのですか。そういうふうに確信持っておっしゃられるのだったら、それははっきり言ってください。
 それから、久喜市の属することになるその新しい市において全域でやっていくのは、それはいいのだというふうにおっしゃられました。そうしますと、久喜市のこれから属することになるであろう新市、一回り大きくなった市と、それから現宮代町、その区域の衛生組合、その地区のごみを扱う衛生組合の存続をこれから主張していくということですか。それならそれではっきり確認してください。
 ただし、そのことは副管理者も先ほどから再三言われているように、合併協議会の中でこれから話していかなくてはならない、了解を得なくてはならない内容ですよね。久喜市の理解、それ以前に1市2町の方の了解がなければ絶対できないことです。人も金も出してもらわなくてはならない。議会もそこで一緒に構成しなくてはならない。今度は一部事務組合をやっていくとすれば、その主体は春日部市圏の新しい市と、それから久喜市の属する新しい市とでつくることになるわけですから、そういうものとして考えていらっしゃるということでいいのかどうか、確認してください。
 それから、久喜市の属することになる新しい市において、全域でということを否定する趣旨ではないのだということで先ほどご答弁されました。否定する趣旨ではないというどころか、久喜市においては久喜市長と、それから今度新しい久喜市の属する合併協議会へ協議していく内容ですから、私が今ここで確認できないのだけれども、残念なのだけれども、全域でやっていこうという方向ですよ、それを主張していくのだということを少なくとも言われてきています。では、そのことは前提とした上で、春日部市さん、庄和町さん、杉戸町さん、その了解をとることの方がむしろ先決なのではないですか。久喜市さんの考え方次第とかご理解がまずとか、そういうことではないですよ。前者の質問の中では、第1回目でまず持ち出して研究をするように提起してくれということを言われていました。そのことに対してはそこでは実際無理だというご答弁がありましたけれども、まず宮代町さんの属することになる新市において、新市の協議会において、これは何としても久喜市の属する全域を対象とした地域と一部地域、あるいは宮代町の属する全域とでやっていくのだということを、まずそちらの方の了解をとることが第一ではないですか。それなしで久喜市さん、久喜市さんというふうにおっしゃるのは、責任回避ではないですか。私はそう考えざるを得ません。いかがお考えですか。
 衛生組合をできれば存続をさせたいと、今までのごみ行政をこの枠組みでやっていきたいと、これはだれしもが願うことのはずですよ。それができるかどうかの瀬戸際、それが今私は副管理者の肩にかかっているのだと思っています。だからこそこういう質問をするわけですよ。
 つまり、副管理者がその1市3町の合併協議会の中でどのように主張していくのか、どのように担保をとっていくのか、そのことにかかっているということですよ。行政……私が言うまでもなく、単に全力で進める決意ですとか、努力をしますとか、そういう言葉だけで進んでいくものではありませんよね。もう今までの間にでも、それこそ協議会、正式の場所ではなくたって、あるいは事務レベルではなくたって、政治家同士の話し合いでする場所は幾らでもあったはずだと私は思いますよ。そういう中でそんな地域を限定しないで存続をしていく、全域でやっていくのだという、その方向性でも出ているのか、あるいは即刻そういう確認をとっていく、そういうご覚悟があるのかどうか。そのことを聞きたいのです。お願いします。
議長(榎本和男君) 休憩いたします。
 
    休憩 午後 3時45分
 
    再開 午後 3時45分
 
議長(榎本和男君) 再開いたします。
 猪股議員の再質問に対する答弁を求めます。
 副管理者。
                 〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
副管理者(榊原一雄君) まず、新聞記事の内容でございますが、新聞記事というのはああいうものだということをまずご理解をいただきたいと思います。まずもってですね。合併の私が苦渋の選択をしたときも、苦渋の選択と言いながらにこにこ笑って質問に応じたと、そういう報道もありました。決して私はにこにこ笑ってはいません。名刺交換のとき初めて会った記者ですから、確かに私はにっこりしたかもしれませんけれども、合併問題でにこにこ笑ってやりません。
 それから、あの写真もそうでしょう。詰め寄られたと、あれは全然違います。一緒に撮った写真です。それが新聞記事だということをまず、私は新聞記者と結構いわゆるいい関係にありますので、記者の悪口は言いたくありませんけれども、一番町民の市民のこの関心事ですからああいう記事になったのだろうと思います。
 言いわけになりますので、議会の席でくどくど言うのは差し控えたいのですけれども、あれは休憩時間、10時間に及ぶ議論の中で出てきて、取材を受けたのですけれども、町長、みんなもう春日部行ってはつぶれるつぶれると言っているではないかと、みんなそう心配している。町長はどうして春日部行ったのだと、こういう質問ですよ。ですから、確かにその心配はおっしゃるとおりだと、新聞記事もそうだと、きのうはあんなすばらしい施設のオープン、仮の開所式ですけれども、あの記事の中でもやっぱり最後は、新聞社の方もやっぱりすばらしい取り組みでも行く末わからないというような疑問の記事でしたよね、どの記者も。ですから、本当におっしゃるとおりそういう心配もある。しかし、私は中国なんて言っていませんけれども、議会でもそれは答弁していなかったのですけれども、とっさにですね、1市2制度といいますか、そういう道もあるのではないかというふうに言いました。決して地域限定なんて一言も言っていません。でもですよ、うがって考えますと、あれは先ほど説明した、このままの……特例法、一部事務組合の特例法のとおりなのです、あれはね。
 私は次の朝、やっぱり苦い顔して担当に言いました。これはなと言ったけれども、抗議はしませんでした。これからも抗議はしません。私はそういうことをする性格ではございませんでして、あれは今申し上げましたように、一部事務組合を継続させるというこの法改正の趣旨を言ったのかなと、大変これは誤解されるし、心配すると、私は担当者の前で言いました。でも、抗議はしませんでした。
 ですから、私は決して久喜のごみだけに限るとか、そういうことは一切言っておりません。ただ、今申し上げましたように、法の趣旨はそうだし、ご存じのようにこの地域で集中してやるということは、非常に地域住民の人も大変心配しておりますから、考えに……しただけです。
 とにかく何回も繰り返して答弁しますけれども、まずはこのままですと組合は消滅してしまうのですね。ですから、その前に周りの市町の立場を考えなくて答弁することになりますが、まず今の組合を存続するということが法律の最低の条件でございますので、それをまずすばらしい組合を合併によってなくして、もう一回組み立てるということは大変ですから、とりあえず緊急避難的にもこれを法律の趣旨に沿って、地域、確かに限定ですよね。私は言いませんけれども、このままの組合を、今の久喜市と宮代町がこの組合規約でやっているこのままの体制なら、合併前に、もちろん議会のそれぞれの関係市町の同意が必要ですけれども、事前協議とかやるわけですけれども、そこで合意になれば、とりあえず今の組合は存続して、そしてまた広げていくということができるわけでございます。そういう思いもありましたから、あえて抗議はいたしませんでした。
 それが大体主な質問であったかなと思います。いろいろ合併について、あるいはまた組合の存続については、非常にそれぞれの市や町が関係してきますし、立場が違いますので、自分の思いだけで答弁するのは非常に失礼に当たるわけでございますが、私の思いをご理解いただきたいと思います。
 以上です。
                 〔「あと1市2町の対する問題」と言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) 1市2町に対しましては、再三答弁申し上げておりますように、まず何よりも早くこの問題を取り上げていただきまして、ただ久喜市にお願いする、お願いするというだけでは、これはもう申しわけございませんから、そのお願いする、あるいは理解していただくような条件を、条件というのは15年計画の内容を担保するような、そういう条件を取りつけて理解していただいて、それを持って久喜市にお願いするのが道かと思っております。
 以上です。
議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
 猪股議員。
                 〔19番 猪股和雄君登壇〕
19番(猪股和雄君) 再々質問いたします。
 副管理者は、ご自身の性格として抗議とかいうことをする方ではないというそういう言い方されました。しかし、私は個人の性格の問題ではないと思うのですよ。政治家としての宮代町長さん、副管理者が新聞記者の前でお話ししたその内容が真意と違って報道をされたのだとしたら、このことに対しては抗議、別の言い方にしましょう。訂正を求めるのが当然ではないですか。一体この記事がどれだけ大きな影響を与えるかおわかりにならないはずはありませんよね。私たち議員にとっても職員にとっても市民、住民にとってもです。それをそのまま放置をしておくということがどのように榊原町長さんが見られる、周りから見られるか、そのことも思い至らないはずはないですよね。
 では、抗議する性格ではないとおっしゃるのならそれは結構です。では、訂正なり、今からでも遅くはありませんよ。これは違いますということを新聞社に対して、また市民、住民に対して、職員に対してもです。きちっと説明する責任があるのではないですか。
 私は先ほどから正確な内容をお願いしますということで言っています。ところが、そういう意味ではない、こういうふうには言っていないという言い方はされるのですけれども、なかなかその正確なお話いただけません。取材を受けたその場でのやりとりですから、全部完全に覚えているかどうかちょっとわかりませんけれども、ただそれらしいお話が今少しありました。まずは存続をすることが最低の条件である。そして、もう一回組み立て直すのは大変だということ、確かに地域限定であるが、このままの体制であれば存続できる。それぞれの構成市が合意になれば、今の組織は存続できる。そして、それを広げていくこともできる。そのとりあえず今の体制を存続するということがこのように誤解されたのだということをおっしゃりたいのかなというふうに今推測いたしますけれども、それならそれできちっとそのことを示すべきです。少なくともこれは大きな影響力、部数は少ないかもしれないけれども、行政関係に関しては、大きな影響力のある新聞で出たことです。埼玉県内中に配られたことです。どこの行政でもこれは全部読んでいるわけです。そのことをきちっと訂正なり、あるいはこれこれこういうことであるということを今からでも出すべきですよ。それは別に新聞に載らなくても構いません。例えば私たちに対して配ってもらってもいい。市民、住民に対して配ってもいい。衛生組合だよりでこんなことではありません。実はこういうことですということを書いてもいい。方法は幾らでもあるはずです。真意でないというふうにおっしゃるのであればそのことを出してください。いかがでしょうか。
 それから、二つ目ですが、前にもどこかの新聞で当面、とりあえずという言葉を使われたかと思うのですけれども、今もとりあえず今の組織は維持してということで言われました。ごみ処理基本計画のことも言われました。15年計画という言葉が今使われました。別に言葉じりをとらえるという意味ではなくて、一つの組織、これを存続をするとなれば、ごみ処理基本計画に従って、新設炉をつくっていくわけですね。それから、当然生ごみの堆肥化も進めていくわけですね。それから、ここにこの場所にこの施設がこれだけできたという経過もあるわけですから、新設炉も既定方針、これも前者が大変心配していましたけれども、現在地及びその周辺地域という、それはまだ生きているという考えられますね。そこで、設置をしてつくって、それは21年度になるかわかりませんけれども、設置をして、その後15年、あるいは20年でだめでしたと、これは絶対許されないわけですよ。その後20年、30年、50年と続けていかなければならない課題なわけですよ。特にソフト面の事業であれば、やり直すのはある意味では簡単かもしれません。しかし、数十億の金をかけた新設炉、それから堆肥化の施設を分散でつくっていく。それをでき上がってから15年計画期限が切れたから、そこで組合の存続自体が見直されては大変なことになりますよね。
 聞いておきたいのは、それこそ真意を聞いておきたいのは、副管理者としてはこの衛生組合の存続、15年とか20年ではなくて、少なくともそれぞれの新市が存続する限りにおいて、それを衛生組合も存続をさせようと、そういうことで考えていらっしゃるのかどうかです。ごみ処理基本計画自体はその時々に見直しをしていくものですよね。見直しをしていかなければならないものですよね。だけれども、それは存続、組合という組織の存続があってこその話ですよね。短期的にとか中期的にではなくて、今後考えられる限りにおいては、ここの衛生組合を存続をさせていこう、そういう前提でお話しされているのかどうか、そのことも確認しておきたいと思うのです。
 それから、ちょっとどうもはっきりしない、わからないのですけれども、宮代町の属することになる1市3町の枠、宮代町を除いて1市2町、そこに対してこの衛生組合の存続ということを既にお話になっているはずですよね。その上でいろんな話があるのだと私は解釈をしているのですけれども、その存続をする、そしてそれは現在のごみ、地域のごみだけではないのだよという、そこまでの話をされていらっしゃるのですか、ちゃんと。場合によってはもっと広がってくるのですよというお話をされているのですか。そこを私は一番聞きたい。それなしで、ただ現在の衛生組合の存続ということを言われているとしたら、しかもこの記事があるとしたら、この記事に対する否定もないとしたら、普通の人は地域限定で存続するだけなのだなと、しかもそれは未来永劫かどうかわからないなということで解釈しますよ。そのことをきちっと春日部市さん、杉戸町さん、庄和町さんに対してお話をしていなければいけないのではないですか。本当はその上できょうのすべての答弁はいただきたいところですけれどもね。そういうお話をこれまでしてきていますか、してきていませんか。
 それから、まず合併協議会で何よりも早くこの問題を取り上げてもらうということはおっしゃっていただきましたから、それは今ご答弁になったような地域を広げて、なおかつその上で存続をするのだということを含めて、言っていただける、説得していただける、確認をしていただけるということでよろしいのかどうか。確認をお願いします。
 いずれにしても、これも繰り返しです。努力しますとか最大限の努力とか、そういう言葉だけで行政は進んでいくものではありませんし、私たち議会もその言葉だけで、ああいいでしょうというにはならないですし、ましてや市民、住民はますます疑心暗鬼が膨らんでいきますよ。そうさせないためには、政治家としての副管理者、宮代町長の姿勢をきちっと示すことが求められているのだと思います。ほかの1市2町に対して、新しい久喜市の属することになる全域で、そして宮代町もできればそれ広げてやっていきたいと、それから15年とか20年に限った話ではないのだということ、そういうお話をきちっとしていただけるのか。お願いします。
議長(榎本和男君) 猪股議員の再々質問に対する答弁を求めます。
 副管理者。
                 〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
副管理者(榊原一雄君) 結論から申し上げますと、私は新聞社には抗議は申し込みません。しません。
                 〔「訂正もしない」と言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) はい、しません。
 地域限定なら存続させる、あるいはその言葉だってそうですよね。地域限定でなくては存続はしないと、そういう事実はそうなのです、私は言いませんけれども、この組合をそのまま解散せずに残すのには、地域限定でなければ存続はできないのです。私は言いませんよ、新聞記者には。言わなかったけれども、限定ではなくてはやらないというのではないのですね、私の気持ちは。限定しないと存続してできないのですよ、法律上。当面はね、最初はね。それから広げていかなくてはならない。法律の手続は皆さんご存じのとおりだと思いますけれども、そういう意味です。
 ただ、新聞……私は地域限定なんてあるいは中国、あるいは久喜市だけなんて一切言っていませんけれども、証明しろといったって難しいです。岸さんですけれども、言ってもいいですよ。それはむだですよ。猪股さんご存じだと思います。
                 〔何事か言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) 言いますけれども、さきの記事に対してもすぐ抗議したかったのですけれども、やっぱりしなかったです、私はね。今回も私はしません。事実ではないのですもの、する必要はないですよ。
                 〔「そうとも限らないよ」と言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) いやいや、私しません。
                 〔「する必要もあるよ」と言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) いや、私、周りに徐々にわかってくると思います。私はしないというのだから……
                 〔「公にすることに意味があるのですよ」と
                   言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) いや、しません。徐々に理解はしていただけると思っています。
 それから、もちろん猪股議員さんのご心配のとおりです。しかし、努力するとしか今言えないのですよね、本当の話は。でも、覚悟、あれですよ、枠組みから出る覚悟でいきますと、私は議会で言っているのです。これなかなか言っていいかどうかわからないです、まだ。相手の立場も相手の考え方もまだ聞いていません。ただ、そういう覚悟を持って合併協議に臨んでいくというふうに覚悟を決めています。ですから……
                 〔「勝手に久喜に投げかけられては困ってし
                   まうのだよ」と言う人あり〕
副管理者(榊原一雄君) ですから、久喜……
                 〔何事か言う人あり〕
議長(榎本和男君) お静かに願います。
副管理者(榊原一雄君) ですから、まずは鶏が先か卵が先か、それは議論がありますけれども、やっぱり今までパートナーとしてお世話になりましたから、それは実情をお話しして、それから春日部の方へのちゃんとしたこの担保をとって、また久喜市さんにお願いするということになるということを再三申し上げておるところでございます。
 しかし、これまた繰り返すようでございますが、それぞれの市、町の立場もございます。一方的に私が幾ら思いがあっても、覚悟を決めても、相手がだめと言えばだめなのですから、ですからそこを全力で説得、ご理解をしていただくように頑張っていきたいと思っております。それ以上私は答弁できませんので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(榎本和男君) 以上で猪股議員の質問を打ち切ります。
 時間延長いたします。
 休憩いたします。再開は4時5分といたします。
 
    休憩 午後 3時51分
 
    再開 午後 4時05分
 
議長(榎本和男君) 再開いたします。
 次に、加藤議員、お願いいたします。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 議席4番の加藤です。
 前段者が合併と当組合の関連につきましては多くやっていただきました。私なりに考えを申し上げていきたいと思いますが、私は二つのテーマについて見解を伺っていきますので、よろしくお願いいたします。
 1番目の質問でございます。堆肥化の課題についてでございます。1月20日に稼働式を行いまして、堆肥化プラントが実際に稼働を始めました。衛生組合周辺の住民の皆さんや堆肥化推進委員会、当局の協力と努力に感謝を申し上げたいと思います。私どもも新設焼却炉の規模を極力小さくするために、燃やすごみを少なくする。それには生ごみ堆肥化が有効であり、それはまた農地にかえせる有機堆肥の土壌改良剤としても供給できるものである、こういう視点から、これを推進する立場で意見を申し上げてきたところであります。また、宮代台自治会との合意でもございます全量堆肥化へ向け、成功し前進させることを願うものであります。
 さて、そこで調整稼働からほぼ1カ月が経過をしたわけでありますが、この間に明らかとなってきた課題、改良点について、収集から発酵までクリアすべき課題と、それに対する解決策、またその見通しについて伺うものであります。
 2番目の質問であります。市町村合併と衛生組合の関係についてお聞きをしたいのであります。宮代町におきましては、1月21日の臨時議会で春日部市、杉戸町、庄和町、それに宮代町の1市3町で構成する法定合併協議会を設置することが決定をされ、ほかの1市2町もこれが決定されましたことから、4月早々にも1市3町の法定合併協議会が設置されることになりました。久喜市におかれましても、鷲宮町との法定合併協議会設置議案が議会に提出をされていると聞いております。今後久喜市と宮代町のそれぞれの合併がどのようになるにしろ、久喜宮代衛生組合職員と住民がつくり上げてきた全国に誇れるリサイクルと資源化率を生み出してきた先駆的な取り組み、そして今始まりました堆肥化の取り組みは前進させて行くべきものであると考えます。
 しかし、先ほども前段者の質疑の中でのご答弁にもありましたが、1月19日付埼玉新聞が当組合の堆肥化プラント稼働を報じた記事の中でも合併問題には触れて、市町村合併で久喜と宮代が分かれる動きになり、同衛生組合の存続自体が危ぶまれるという大きな不安要素を抱えたままのスタートになると書いておりましたように、衛生組合は合併問題のまさに渦中にあるわけであります。リサイクル、減量化の方向は、合併がどのようになるにしても前進させ、存続させるべきであることは今も申しました。と同時に、当組合で働く職員も果たして自分たちの職場がどうなっていくのか、ここで働き続けられるのか、大きな不安の中で仕事をしているわけであります。それでなくても現業職は毎年定年退職に伴う減員を補充されず、減員分は業者委託の拡大で来ております。しかし、堆肥化成功の一つのかぎであります生ごみ収集には、生ごみ以外のものが入り込まないようにする必要があり、堆肥化製品の保存、管理、堆肥化事業の拡大、そして新しい焼却炉に対応する収集、これから実施されていくでありましょうリサイクルプラザの展開などなど、これから予定されている事業の推進には、職員は要らないどころか今以上に頑張ってもらわなくてはなりません。私は、合併の行方がどうであれ、これまでの施策は継続発展させるべきであるし、正職員は維持増員を図るべきものと考えるものであります。
 ところが、15年度予算案を見れば、現業職員数は14年当初34人から3人減らし、再任用職員を含めて31人になるわけであります。
 そこで、@として、合併の行方が決定するまで正職員を減らし続けていくお考えなのかどうか、このことについて見解を伺います。
 Aとして、これまで正副管理者は合併のいかんにかかわらずに、組合存続のため努力する旨の発言をされてきておるわけでありますが、また田中管理者は、両市町が分かれた場合には、存続は極めて困難との見解も示されてきております。
 ここで、合併の行方でどうなるかわかりませんけれども、この組合の名前も変わるかもしれませんけれども、この組合とこの事業は存続をさせるということをお二人とも言明すべきであると考えておりますが、見解を伺うものであります。
 以上、よろしくお願いします。
議長(榎本和男君) 加藤議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、加藤議員さんの堆肥化の課題につきましてご質問にお答え申し上げます。
 生ごみの堆肥化につきましては、既にテレビ等で報道されましたように、関係者の皆様方のご協力をいただきまして、本年1月20日から施設の試験運転を開始し、約2カ月が経過したところでございます。ここに至るまでの収集から堆肥の発酵までは大きく分けて二つの課題がございました。一つは、生ごみの収集に当たり住民の皆様方にきちんと分別と水切りをしていただけるのかどうか。そして、二つ目には、生ごみが堆肥化プラントの規定の発酵温度で70度まで果たして上がるのかどうかという点でございました。
 そこで、衛生組合では、第1点目の生ごみの分別と水切りをきちんとしていただくために、平成14年8月25日から10月26日までの2カ月間にわたり、生ごみ堆肥化推進員さんのご協力もいただきまして、延べ55回、約8,600世帯を対象に住民説明会を開催し、具体的な分別事例を書いたパンフレットを作成いたしまして、協力をお願いしてまいりました。この結果、10月28日から11月1日にかけて実施をいたしましたモデル地区の生ごみの実験収集では、極めて高い分別と水切り結果を見ているところでございます。その後平成15年1月20日から開始をいたしました試験運転では、一部に水切りネットなどわずかな異物混入が散見されましたが、おおむね良好な分別状況で運転を開始しているものでございます。
 次に、2点目の発酵槽の発酵温度の件でございますが、最初に生ごみを投入した後、10日目に36度、16日目に48度、22日目に63度、そして28日目が73度を記録し、設計温度である70度を達成いたしました。これらによりまして、当初課題としておりました大きな懸案は達成することができたものと認識をしているところでございます。
 しかしながら、なお今後現在のプラントの実証運転を進めていく過程で、さまざまな問題が出てくると予想されますので、今後とも解決に向けて全力で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 局長。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) それでは、市町村合併と衛生組合についてというところの@についてご答弁申し上げます。
 ごみ処理行政は管内住民に直結する重要な問題であるというふうに認識をしておりまして、ご質問者もおっしゃっていますように、当組合は全国的にも先進的な施策を推進しているものということを認識をしております。
 さて、合併の行方が決まるまで正職員を減らし続けるのかとのご質問でございます。これにつきましては、業務体制の見直しや平成14年度から導入してまいりました再任用制度による雇用、経験豊かな定年退職者の雇用等で、住民サービスの低下を招かないように、これからも対応してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(榎本和男君) 管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 市町村合併と当組合の存続の関係でございますので、私の方から答弁をさせていただきます。
 事前の通告書と若干今の質問で何かちょっと変わったようなところもございますけれども、ただいまの質問に合わせてご答弁をさせていただきます。
 さて、今回の合併問題と衛生組合の存続についてのご質問でございますが、この件につきましてはこれまでにも住民説明会の場や、あるいは久喜市議会におきましても数多くちょうだいしております。また、当然組合でも数多くいただいているわけでございますが、組合の管理者として、また久喜市長としての考え方を交えて答弁をさせていただきたいと存じます。
 当衛生組合は、昭和36年の組合設立以来、既に42年という長い歴史を重ねてまいりました。その間ダイオキシン問題などを契機とした資源リサイクルへの積極的な取り組みを初め、最近では生ごみの堆肥化事業など、全国的にも先進的な取り組みを宮代町とともに推進をしているところでございます。
 これらの基本理念や目標につきましては、昨年の3月にごみ処理基本計画として議決をいただいたところでございます。私といたしましては、この全国に誇り得るごみ処理行政をぜひ継続させていく必要があるという考えのもと、榊原宮代町長さんに対しまして、一緒に歩んでいきたい旨を申し上げてまいりました。
 また、私といたしましては、合併後の新市におけるまちづくりを進めるに当たり、住民と行政のすばらしい協働により実施しているこれらの組合の地域文化とも言うべき当組合の事業を、新市におけるまちづくりを進めるに当たって、考え方の中心に据えたいとも考えておりました。しかしながら、宮代町におきましては、春日部グループでの合併枠を苦渋の中で選択をし、またご案内のように宮代町議会におきましては、去る1月21日の臨時議会におきまして、春日部市、杉戸町、庄和町との1市3町による合併協議会設置の議決をされたところでございます。
 一方、久喜市でございますけれども、さまざまな周辺自治体の動向を現実的に判断をいたしまして、久喜市、鷲宮町、菖蒲町の1市2町の合併枠を基軸としつつも、鷲宮町との合併協議会設置議案を今定例会に追加議案として上程をしたところでございまして、これが久喜市議会において可決いただければ、4月から鷲宮町と協議をしていくことになるわけでございます。
 市町村合併に伴います一部事務組合の取り扱いにつきましては、合併協定項目の一つとして合併協議会の中で協議をしていく大変重要な事項であると認識をしております。久喜市と宮代町は、それぞれ別々の合併協議会に臨むことになりますことから、衛生組合の存続につきましては既に久喜市、宮代町だけで判断でき得ることではなくなっているわけでございます。したがいまして、一部事務組合の今後の取り扱いにつきましては、久喜市の属する合併協議会の構成市町及び宮代町の属する合併協議会の構成市町との間で相互に十分協議をし、結論を出していくことになるわけでございます。
 もちろんその中におきまして、久喜宮代衛生組合の管理者として、また久喜市長として、ごみ行政に関する私の思い入れを主張をしてまいりたいと考えております。
 以上です。
議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
 加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) では、再質問をお願いしたいと思います。
 まず、1番目の堆肥化の課題についてでありますけれども、多少の異物混入はありましたけれども、発酵温度は計画の温度に達して、ほぼ今順調にいっているところだということがございました。また、これからもいろいろな問題が出てくるだろうけれども、成功に向けてクリアをしていくというような決意といいますか、そういうお考えを示されました。頑張っていただきたいと思うわけです。
 ただ、私は稼働式から10日ぐらいたったころに、一度写真を撮らせていただこうと思いまして、もう一回中に入れていただいたのですけれども、収集の袋がなかなかとり切れないで、相当発酵槽の中にたまっておりました。それが気になったところですけれども、それは生分解性の袋ですから、何回か繰り返し投入していく中で消滅していくのかもしれませんけれども、そういった点で心配はないのかどうか、その点ちょっと気になりましたので、伺っておきたいと思います。
 それから、2番目の合併との絡みでありますけれども、正副管理者ともこの衛生組合の存続を希望されているというふうに受け取りました。また、これまでの事業も推進をされていくべきものというふうに考えていらっしゃると受け取りました。
 そこで……
                 〔「自分で勝手につくっちゃだめだよ。よく
                   答弁聞けばそういうふうに言ってないだ
                   ろう」と言う人あり〕
4番(加藤幸雄君) ただ、両市町で判断ができない課題だ、そういうことでそれぞれの合併協議会の中で重要事項として協議をしていくということですけれども、このお二人の考えがこの組合を存続させたいということであれば、もう別々の協議会に入っていくわけですけれども、その中で当然ここの組合の存続をさせたいと、そして政策を推進していきたいという、このことはもうはっきりしておるわけですから、もうその協議会の始まる前でも、その方向性は言明できるのではありませんか、その点についてお願いしたいと思います。
 それから、1番の……
                 〔「そうはいなかないよ。そういうこと言っ
                   ちゃぼっ壊れちゃうぞ、協議会が……何
                   言ってんだ」と言う人あり〕
4番(加藤幸雄君) 逆になりましたけれども、職員数の減員についてであります。業務体制の見直しとか再任用の活用ということで、住民サービスの低下を招かないようにしていくというご答弁でした。それは当然ではありますけれども、果たして業務体制の見直し、あるいは再任用、再任用というと数年ですよね。それで業務体制の見直しして、それが再任用で果たしていけるのかどうか。今15年度は現業職員が再任用も含めて31人なわけですけれども、これが5年後にはこのままいけば20人になってしまうわけです。わずか5年の間に10人以上が減員となっていくわけでありますが、果たしてそうしたことでおっしゃるような住民サービス低下を招かないようにすることができるのかどうか、私はできないと思います。そうした先も考えて、ぜひ増員をお願いするわけです。この点についてもお願いしたいと思います。
議長(榎本和男君) 加藤議員の再質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、加藤議員さんの再質問にお答え申し上げます。
 生分解性の袋で集められましたごみにつきましては、まず機械のプラントの中で破袋機というところに入ります。ここでご質問者がおっしゃいますような細かくちぎれたものが発酵槽の方に生ごみと一緒に入る予定でございます。そして、これは堆肥の製造過程でそれぞれ分解をいたしまして、最終的には堆肥になっていくというふうに考えられます。今後とも状況を見守っていきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
議長(榎本和男君) 局長。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) 職員の採用の件についてご答弁申し上げます。
 従来の形、従来からご答弁申し上げておりましたのは、ごみ処理基本計画が議決になりまして、平成19年度に施設等ができるというふうなことから、その時点で見直しを行いますよというふうなご答弁を申し上げました。しかし、その前に今合併の問題が急浮上してまいりました関係で、非常に合併、つまりこの衛生組合がどうなるのかというのが非常に不透明な状況でございます。そんな関係から先ほど申し上げましたように、今の段階では業務の見直し、それから再任用制度、そのほかいわゆる退職者、豊かな経験を持つ定年退職者を雇用し、住民サービスの低下を防ごうではないかというふうなことでございます。ご承知だと思いますけれども、もし仮に衛生組合が解散ということになりますと、職員の身分制度が非常に現行の合併特例法には記載がされておりません。非常に不安定な部分がございます。そんなこともありますものですから、今申し上げたような体制でもって業務見直し、それから再雇用、それから臨時職員という形で当面の間やっていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(榎本和男君) 管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 組合の存続の関係でございます。当組合の先進的なごみ処理行政が今後とも継続的に実施し得るためには、どのようにしたらよろしいか、大変困難な課題ではございますけれども、慎重に、または早急に検討を今後ともしてまいります。
議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
4番(加藤幸雄君) 終わります。
議長(榎本和男君) 以上で加藤議員の質問を打ち切ります。
 次に、木下議員、お願いいたします。
                 〔3番 木下 篤君登壇〕
3番(木下 篤君) 3番、木下篤です。通告順に質問をしようと思いましたが、これまで合併問題と衛生組合の存続の問題につきましては、3人の議員からいろいろな角度からこれに質問をしました。その内容については、私も質問しようと思ったのですが、非常にこれ以上の内容は出てこないのではないかというふうに思いますので、私はこの問題はまた別な角度からやっていきたいと思っております。
 それで、次の生ごみの堆肥化プラントの問題の中の最初の(1)につきましては、先ほどの加藤議員の質問に対する答弁がございましたので、(2)から質問をさせていただきたいと思います。
 この生ごみの堆肥化プラントにつきましては、現在施設が3人のNKKの下請の方でこれをやっていると思います。そういう委託をして進められていると思うのですが、この委託されるような内容は、組合の職員で作動ができないのかどうか、やれるのではないかと思います。その点について1点はお伺いいたします。
 3です。マイバックの普及についてお伺いをいたします。ごみ減量化の一環としてマイバックによる買い物を普及するための検討委員会が検討されております。衛生組合だよりの82号、84号で、これまでの委員会の調査や、あるいは検討が大体載ってはいますが、その内容について現在どのような検討がやられたかについて、もっと詳しく説明をしていただきたいと。及びこれを実施する場合には、いつごろから考えられているのか、お伺いいたします。
 4番目です。ごみの分別による資源と発生抑制についてでございます。この分別、これまでごみの分別化が進み、資源化の努力というのが続けられてきましたが、その後ごみの減量がどういうふうになっているのか、ごみ及び資源の回収量どうなっているか、お伺いをいたします。
 (2)としまして、ごみの分別や資源化について、組合として住民の協力を得ながら努力をしてきておりますが、これ以上の減量は組合だけで実際にもっとすることができるのか、非常に大変ではないかというふうにも思います。今後ごみの発生を抑制するために、国に対しまして容器包装資材をメーカー、あるいは販売業者に責任を負わせるような制度、これを確立させるように要望をしていく必要があると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。
 5番目でございます。家電の不法投棄についてお伺いをいたします。家電のリサイクル法が施行されて、もうこれまでにいろいろと質問もやってきました。しかし、その後の久喜市においても質問も出ましたが、不法投棄、これはやはり現実にまだあるのです。これに対して衛生組合としてやはり出ているのではないかと思いますが、これにどういうふうになっているのか、年度ごと、種類ごとにお知らせをしていただきたいと思います。
 よろしくお願いします。
議長(榎本和男君) 木下議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、木下議員さんの堆肥化プラントの運転につきましてお答え申し上げます。
 この施設は、コンピューター制御で運転されている上に、極めて精密な機械を組み合わせて堆肥化を行うものでございます。専門的知識を有する施設ということでございますので、平成14年度当初予算におきまして、施設の管理委託料をお願いし、既に今年3月3日から業務委託を行い、施設の機器の調整と並行して運転管理を実施しているところであります。
 なお、この件につきましては、生ごみ堆肥化推進委員会からも、組合職員も運転管理について熟知されたいとの要望もございまして、先般担当職員4名が施設の運転管理研修を行い、基本的な知識の習得を行ったところでございます。しかしながら、施設の通常運転管理につきましては、先ほど申し上げました理由により引き続き業務委託により対応をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(榎本和男君) 総務課長。
                 〔総務課長 岡村和男君登壇〕
総務課長(岡村和男君) それでは、お答え申し上げます。
 通告書の3番目、マイバック普及検討委員会での検討経過について申し上げます。マイバック普及検討委員会はごみ処理基本計画の排出抑制対策の一つといたしまして、消費生活におけるいわゆるレジ袋等の削減を図ることを目的といたしまして、昨年の5月に発足をしたところでございます。委員には公募や商工会等からのご推薦をいただきました20名の方にお願いをしております。委員会の活動状況でございますけれども、まず昨年の発足当初に実態調査のグループ、それから普及促進のグループの二つのグループをつくりまして、月1回の活動を基本として検討を進めております。
 実態調査グループにつきましては、買い物の際のマイバックの使用状況等の調査や、商店、消費者に対しましてマイバックとレジ袋に関するアンケート調査を行い、管内の状況把握を行っております。
 それから、普及促進グループにつきましては、先進地の事例調査を行うとともに、管内のイベント等におきましてマイバック普及のためのPR活動を行いながら、実態調査グループの結果を踏まえまして、普及促進の方法等の検討作業を進めているところでございます。今後の委員会の予定といたしましては、5月ごろまでに報告書を取りまとめることを目標といたしまして、現在最終的な検討を進めているところでございます。
 次に、4点目のごみ分別による資源化と発生抑制についてのご質問でございます。
 まず、(1)の資源化によるごみ量の状況について申し上げます。現在2分類、15種分別という大変細かな分別を住民の皆様にお願いして進めているところでございます。このうち資源について見ますと、平成7年度から現在の8種分別をお願いしておりますが、この間の資源としての分別状況につきましては、年々着実に向上しておりまして、平成13年度のリサイクル率はご案内のように39.2%となっております。
 それから、最近の状況でございますけれども、平成13年度の実績、それからまだ年度の途中ではございますが、平成14年度の予測量というものを比較してみますと、ごみの総量、それから燃やせるごみの量、資源化の量、いずれも横ばいの傾向と見込んでいるところでございます。
 続きまして、(2)の容器包装材に関し、メーカーと販売業者に責任を負わせる制度の確立について要望すべきではないかとのご質問でございます。ご案内のとおり今日直面しています廃棄物対策といたしまして、各種の関連法が制定されておりますが、環境基本法などの基本的な法律のほかに、個別具体的な法律も数多く施行されております。その一つといたしまして、家庭ごみに占める割合が大変多い容器包装を対象といたしました、いわゆる容器包装リサイクル法が平成9年から施行されているところでございます。この容器包装リサイクル法は、それぞれの役割分担といたしまして、住民は分別をする。それから、市町村は分別収集をする。それから、事業者は再商品化の義務を負うという内容となっております。これにつきましては、循環型社会の形成に向けた制度といたしまして、容器を製造するメーカーなどに一定の責任を求める拡大生産者責任の考え方に至ったものでございます。
 最後に、5番目の家電の不法投棄についてのご質問でございます。
 まず、家電リサイクル法施行後の不法投棄の状況を申し上げます。平成13年度の久喜・宮代管内の状況といたしましては、エアコンが2台、それからテレビが33台、冷蔵庫が16台、洗濯機が12台、合計で63台となっております。このうち衛生組合として取り扱ったものといたしましては、テレビが4台、冷蔵庫が1台、洗濯機1台、合わせて6台となっております。この6台に対しまして衛生組合で支出をいたしましたリサイクル料金につきましては、合計で2万1,111円となっております。
 次に、平成14年度の管内の状況といたしましては、エアコンが9台、テレビ27台、冷蔵庫13台、洗濯機8台、合わせまして57台となっております。このうち衛生組合として取り扱ったものといたしましては、テレビが4台となっております。平成14年度のリサイクル料金の支出につきましては、現在まだ保管しておりますので、支払いはしておりませんけれども、現状の4台ですと、約1万2,000円の支出になると、このように見込んでいるいるところでございます。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
 木下議員。
                 〔3番 木下 篤君登壇〕
3番(木下 篤君) 最初の質問、生ごみの堆肥化プラントの問題の2のことでございますが、4名の方がこれを講習を受けたということで、習得をするように努力してきているわけです。やはり私たちは、今のような委託、あるいは民間に対してやるということよりも、実際にここの本来の衛生組合としてそういうことを組合として進めていくと、確かにその中でどうしてもそれはできないものがあるというのでしたらば、これはやむを得ないのですけれども、習得すればできるというのであれば、そういうことを積極的に進めていくべきだというふうに考えます。
 そして、今後はまた新炉の問題も出てきます。この新炉につきましても、当然今までとは違った非常に新しい高度なコンピューターを含めたいろいろなものが出てくると思うのです、これまでと。しかし、このような場合においても、今ともし同じようになるならば、またそれも委託という形になりかねないと思います。ですから、そういう今の状況の中で組合としてどう取り組んでいくかということが必要だと思うのです。なぜかといえば、ここが日本一のごみ行政を進めるということであるならば、当然まず住民と、それからこの衛生組合と、そしてまた我々も含めて全力でこれをどう進めるかというのが中心のはずです。それを委託という形だけで、ある意味においてはそれの方が財政的にプラスであるという考え方があるかもわかりませんが、今後の問題としてやはり我々全体としてこれをやるということで、委託ではなくて組合として取り組むということを検討すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 次に、マイバックの問題です。先ほど説明もありましたように、マイバックの問題というのは、今レジ袋、本当にもうそのレジ袋があるのが当たり前だということになるならば、資源としまして次々とこれが資源としてのあれを少なくしていくわけですね。だから、私はこのマイバックについては、いろいろな自治体でも、あるいはあるところでは大型のスーパーですか、そういうところでももうマイバックを進めるというようなところもあるわけですから、ぜひ今の検討委員会で5月にこれが最終的な結論を出すということでございますので、それはその結論は出していただきたいと思いますが、その場合におけるこの負担ですね。これが住民に対する負担としてなっていくのかどうか、こういうことがだんだんいつの間にか住民負担ということが出てくる可能性がある。ところが、住民に負担させないでこれをマイバックを普及しようとするところもありますから、その点どうであるかお伺いをしておきたいと思います。
 次に、ごみの分別資源化の問題との関係、これが先ほど出されました。しかし、先ほどの中で確かに横ばいの状況が出てきているということです。この横ばいというのは、これが分別というのも一定のところまでいけば、本当にそれは大きな成果が上がってきているのですが、なかなかそれ以上は大変だと思います。
 先ほどの答弁の中でも、これらのいろいろな今規制する、そういう規制のための法制化というのもあるというのですが、やはりこの中でぜひ国に対して、やはりメーカー、ここにやっぱり力点を置いたそういう制度を考えていく。具体的に言うならば、このメーカー、それから販売業者に置くような制度ですね、これを確立させるような要望をこれからやはり出していくべきではないかというふうに思います。
 最後の5番目の問題ですが、5番目のリサイクル後の不法投棄の実態としてはそう大きくないように見えますけれども、私の知っている範囲の中には、やはりいまだに、もう1年以上にもわたってそのまま放置されている、そういう場所もあります。だから、それはやはり目立たないところ、あるいは川っ縁、あるいは団地の中とか、そういうところでいろいろとあるのです。だから、こういう面を含めていろいろとやっていけば、当然このリサイクル問題を含めて家電メーカーが当初からもうリサイクルのお金を取らないで、自分たちでその分を電気製品の中に具体的にもう入れておくと、そしてそれをもう今の住民負担にしないようなものにしていくべきではないかというふうに思います。そうすることによってこの不法投棄というものもなくなってくるのではないかと思います。その点についての当局の見解もお伺いいたします。
議長(榎本和男君) 木下議員の再質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) 再質問にお答えいたします。
 堆肥化施設の運転の関係でございますが、担当の職員としては施設の運転管理の基本はきちんと習得しておくべき事項というふうに考えております。しかしながら、通常の運転管理ということになりますと、やはりこれは専門的な知識を有するところにお願いをして、管理をしていくことが結果的に施設の安全運転につながるというふうに考えておりますので、ぜひともご理解をいただきたいというふうに思います。
議長(榎本和男君) 総務課長。
                 〔総務課長 岡村和男君登壇〕
総務課長(岡村和男君) お答え申し上げます。まずマイバックの普及に関しまして、住民の負担が心配であるという、このようなご質問かと思いますけれども、こちらにつきましては予定ではこの5月に報告書をいただけるものと予定しておりますので、内容を受けて具体的な行動をこれから検討するわけでございますけれども、その行動、事業等を計画していく中で、住民負担という考えが果たして出てくるのかどうか、現時点ではまだわかりませんので、その時点で具体的なことは審議してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
 それから、資源化、それと排出抑制のご質問に関しまして、さらにメーカー等への負担を要望すべきではないかとのご質問かと思いますけれども、この容器包装リサイクル法の市町村負担分というものがあるわけですけれども、先ほど申し上げましたようにこの法制度、平成9年度から実施されておりますけれども、平成13年度に久喜市、それから宮代町が会員となっております環境自治体会議の場におきまして、この制度に関しましてのアンケート調査を実施しております。その結果によりますと、自治体側から見た幾つかの課題というものが挙げられておりますけれども、最も多い意見といたしましては、やはり自治体の財政負担となっております。中でも収集運搬、それから選別に要する費用と答えている自治体が大半という結果になっております。これらを受けまして、環境自治体会議におきましては、現在環境省が策定を進めております循環型社会形成推進基本計画、この中のパブリックコメントといたしまして、自治体から容器包装リサイクル法を変えるためのアピールと題しまして、昨年提案をしているところでございます。
 組合といたしましては、これらの提案などに対しまして国の動きというものを今後とも見守っていきたいと、このように考えているところでございます。
 それから、家電リサイクル法の関係でございますけれども、リサイクル費用について製品価格に上乗せできないかというご質問かと思いますけれども、これは以前にもお答えいたしましたように、家電リサイクル法制定当時の上乗せをできない理由といたしまして、家電4品目につきましては、購入から廃棄まで長期間に及ぶということが前提となっておりますけれども、3点ほどございます。
 1点目といたしましては、購入する時点では廃棄する時点でのリサイクルの費用は予測ができないと、2点目といたしまして、廃棄までに業者等が倒産した場合にだれが費用を負担するのかという問題がございます。
 それから、法施行前の家電については、既に上乗せというものが不可能というこの大きな三つの理由によって、現在の法制度といたしましては、上乗せをしていないという状況でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
 木下議員。
                 〔3番 木下 篤君登壇〕
3番(木下 篤君) 最初の点についてだけ質問いたします。
 先ほどの生ごみの堆肥化につきましては、習得はしていると、組合員ですね。専門的な知識が必要だということでございますが、今の実際に稼働しているところの3人の方が具体的にこれまでやってきたこと、これを指導して、組合の人たちが習得をしたのであるかどうか。これは私は専門家の人も当然この3人の人たちに指導して、その人たちがやっているのではないかと思うのです。だから、そういう点では専門的な知識という、学ぶことによって解決はすると思うのです。ですから、今のような形でやるのではなくて、今後の大きな見通しを持って、組合として独自に取り組んでいいのではないかということを改めてお伺いして、質問を終わります。
議長(榎本和男君) 木下議員の再々質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再々質問の方にお答えいたします。
 過日生ごみ堆肥化委員会から組合職員の運転管理について熟知をされたいという要望がございまして、このときに担当職員として施設の研修に参加した者は、一般の事務職員でございます。担当課の補佐、係長、担当職員2名ということで、万が一その緊急的な対応については当然知っておくべきことということで、施設の研修を行いました。
 しかし、今回委託をしておりますNKK、日本鋼管の関連会社の職員につきましては、現在施設をつくっている技術者、これとは別に施設の運転管理を専門的に習得している職員でございます。そのようなことからやはり施設の安全運転ということを考慮いたしますと、引き続いて委託をしながら運転管理をしていくということで実施をしてまいりたいというふうに考えております。ぜひともご理解をいただきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
議長(榎本和男君) 以上で木下議員の質問を打ち切ります。
 以上で組合に対する質問を終了いたします。
 
                                           
 
    ◎次会の日程報告
議長(榎本和男君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
 次会の日程を申し上げます。次会は3月28日金曜日午前9時より本会議を開き、議案に対する質疑、討論、採決を行います。議員の皆様には定刻どおりご参集くださるようお願いいたします。
 また、福垣議会運営委員長からもご報告がございましたとおり、議案質疑書の締め切りは3月24日月曜日の午前9時までとなっております。具体的にページの指定がされていないような質問、議案に直接関係がない質問は避けていただき、執行部が速やかに答弁できるように、具体的にわかりやすく記入くださるようお願いいたします。
 
                                           
 
    ◎散会の宣告
議長(榎本和男君) 本日はこれにて散会いたします。
    散会 午後 4時55分