〇 招  集  告  示
 
久宮衛告示第3号
 
 平成16年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会を次により招集する。
 
  平成16年3月10日
 
                       久喜宮代衛生組合管理者  田  中  暄  二
 
                   記
 
1 期  日  平成16年3月17日
 
2 場  所  久喜宮代衛生組合大会議室
 
 
 

                  〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(20名)
     1番   星  野  良  則  君      2番   内  田     正  君
     3番   木  村  奉  憲  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   川  野  昭  七  君      6番   鈴  木  精  一  君
     7番   高  岡  大  純  君      8番   角  野  由 紀 子  君
     9番   西  村  茂  久  君     10番   丸  藤  栄  一  君
    11番   飯  山  直  一  君     12番   原     進  一  君
    13番   岡  崎  克  巳  君     14番   角  田  礼  子  君
    15番   松  村  茂  夫  君     16番   猪  股  和  雄  君
    17番   榎  本  和  男  君     18番   小 河 原     正  君
    19番   福  垣  令  由  君     20番   加  納  好  子  君
 
不応招議員(なし)
 

平成16年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会 第1日
 
平成16年3月17日(水曜日)
 議 事 日 程 (第1号)
 
 1 開  会
 2 開  議
 3 仮議席の指定
 4 議長の選挙
 5 議席の指定
 6 会議録署名議員の指名
 7 会期の決定
 8 管理者提出議案の上程(議案第1号〜議案第6号)
 9 提案理由の説明
10 組合に対する質問
11 次会の日程報告
12 散  会

午前9時01分開会
 出席議員(20名)
     1番   星  野  良  則  君      2番   内  田     正  君
     3番   木  村  奉  憲  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   川  野  昭  七  君      6番   鈴  木  精  一  君
     7番   高  岡  大  純  君      8番   角  野  由 紀 子  君
     9番   西  村  茂  久  君     10番   丸  藤  栄  一  君
    11番   飯  山  直  一  君     12番   原     進  一  君
    13番   岡  崎  克  巳  君     14番   角  田  礼  子  君
    15番   松  村  茂  夫  君     16番   猪  股  和  雄  君
    17番   榎  本  和  男  君     18番   小 河 原     正  君
    19番   福  垣  令  由  君     20番   加  納  好  子  君
 
 欠席議員(なし)
 
 地方自治法第121条の規定により出席した人
   管 理 者   田  中  暄  二  君    副管理者   榊  原  一  雄  君
   収 入 役   樋  口  純  一  君    参  与   浅  子  秀  夫  君
   参  与   柴  崎  勝  巳  君    参  与   加  藤  尚  也  君
   参  与   篠  原  敏  雄  君    参  与   岡  村  和  男  君
   参  与   須  藤  三 千 夫  君    事務局長   中  村  恭  三  君
   総務課長   伊  藤  孝  治  君    業務課長   諏  訪  信  雄  君
   総務課長                    業務課長                
          石  井  信  幸  君           伊  東  雅  夫  君
   補  佐                    補  佐                
   業務課長                                        
          野  本  俊  男  君    施設係長   内  田  久  則  君
   補  佐                                        
 
 本会議に出席した事務局職員
   係  長   金  井     誠       書  記   小  林  登 茂 子
   書  記   赤  羽  貴  裕                           

 
    ◎開会の宣告                          (午前 9時01分)
副議長(福垣令由君) ただいまの出席議員は20名でございます。
 定足数に達しておりますので、これより平成16年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会を開会いたします。
 
                                           
 
    ◎開議の宣告
副議長(福垣令由君) 直ちに本日の会議を開きます。
 
                                           
 
    ◎議事日程の報告
副議長(福垣令由君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
 
                                           
 
    ◎仮議席の指定
副議長(福垣令由君) 日程第3、仮議席の指定を行います。
 お諮りいたします。
 この際、議事の進行上、任期満了に伴い、宮代町議会選出議員の改選が行われましたので、仮議席を指定いたします。
 ただいまご着席の議席を指定いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(福垣令由君) ご異議なしと認め、ただいまご着席の議席を仮議席として指定いたします。
 
                                           
 
    ◎自己紹介
副議長(福垣令由君) お諮りいたします。
 初対面の方もおありのようですので、皆さんに簡単な自己紹介を自席でお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(福垣令由君) ご異議ないものと認め、仮議席1番の星野議員から順にお願いいたします。
                 〔以下、議員・執行部・事務局自己紹介〕
副議長(福垣令由君) ありがとうございました。
 ここで暫時休憩いたします。再開は9時20分です。
 
    休憩 午前9時08分
 
    再開 午前9時21分
 
副議長(福垣令由君) 再開いたします。
 
                                           
 
    ◎議長の選挙
副議長(福垣令由君) 日程第4、これより議長の選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、投票、指名推選のいずれの方法といたしましょうか。
                 〔「指名推選」と言う人あり〕
副議長(福垣令由君) 指名推選という声がございましたので、選挙の方法は指名推選といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(福垣令由君) ご異議なしと認め、選挙の方法は、指名推選によることに決定いたしました。
 お諮りいたします。指名の方法については、副議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(福垣令由君) ご異議ないものと認め、副議長において指名することに決しました。
 議長に加納好子議員を指名いたします。
 ただいま副議長において指名いたしました加納好子議員を議長の当選人と決定するにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(福垣令由君) ご異議なしと認めます。
 ただいま指名いたしました加納好子議員が久喜宮代衛生組合議会議長に当選されました。
 ただいま議長に当選されました加納好子議員が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知をいたします。
 加納好子議員、議長に当選されました。
 
                                           
 
    ◎議長就任のあいさつ
副議長(福垣令由君) 議長に当選されました加納好子議員の就任のあいさつをお願いいたします。
                 〔議長 加納好子君登壇〕
議長(加納好子君) ただいまご承認いただきまして、ありがとうございます。微力で未熟ではありますが、一生懸命務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 私は、どこの市町の議員さんよりも、久喜の議員さんと親交があり、そしてご指導をいただきました。これも久喜宮代衛生議会の業績の上に立った信頼関係だと思っています。久喜宮代衛生組合議会がこれまで以上に同じ方向を見詰め、そして活発な意見やご提言が飛び交う議場であるように、一生懸命務めていきたいと思います。ご指導よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。
副議長(福垣令由君) ありがとうございました。
 以上で議長の選挙を終了いたします。
 ここで議長と交代をいたします。皆様にはご協力ありがとうございました。
 ここで暫時休憩いたします。
 
    休憩 午前9時24分
 
    再開 午前9時25分
 
                 〔副議長、議長と交代〕
議長(加納好子君) 再開いたします。
 
                                           
 
    ◎議席の指定
議長(加納好子君) 日程第5、議席の指定を行います。
 議席は、会議規則第4条第1項の規定により、議長において指定いたします。
 議席は、仮議席を本議席に指定いたします。
 なお、慣例によりまして、20番・議長、19番・副議長席となっております。
 ここで暫時休憩いたします。再開は、9時35分といたします。
 
    休憩 午前9時26分
 
    再開 午前9時35分
 
議長(加納好子君) 再開いたします。
 
                                           
 
    ◎会議録署名議員の指名
議長(加納好子君) 日程第6、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第93条の規定により、議長において
   11番  飯 山 直 一 議員
   12番  原   進 一 議員
 を指名いたします。
 
                                           
 
    ◎会期の決定
議長(加納好子君) 日程第7、会期の決定を議題といたします。
 議会運営委員長の報告を求めます。
 岡崎委員長。
                 〔議会運営委員長 岡崎克巳君登壇〕
議会運営委員長(岡崎克巳君) おはようございます。岡崎でございます。
 第1回定例会について、3月10日に議会運営委員会を開催いたしました。その結果の概要につきましてご報告申し上げます。
 今定例会に提出される議案は、管理者提出議案が6件予定されております。会期の日程につきましては、本日3月17日から3月26日までの10日間と決定をいたしました。
 なお、今定例会の議案質疑書の提出日については、3月22日、月曜日の午後3時までとすることで決定をいたしましたので、あわせてご報告申し上げます。
 以上でございます。
議長(加納好子君) お諮りいたします。
 今期定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日3月17日から3月26日までの10日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(加納好子君) ご異議なしと認めます。
 よって、会期は10日間と決定いたしました。
 
                                           
 
    ◎管理者提出議案の上程
議長(加納好子君) 日程第8、管理者提出議案の上程ですが、議案第1号から議案第6号まで一括上程し、議題といたします。
 
                                           
 
    ◎提案理由の説明
議長(加納好子君) 管理者より提案理由の説明を求めます。
 管理者、お願いいたします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) おはようございます。本日、平成16年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様におかれましては、ご健勝にてご参会を賜り、御礼を申し上げます。
 さて、宮代町議会議員の皆様には、今回大変厳しい選挙となりました宮代町議会議員選挙を見事に勝ち抜かれ、ご当選の誉に浴されたわけでございます。改めまして、心からお祝いを申し上げます。議員の皆様方には、今後、当組合行政全般にわたりまして、いろいろとご審議をいただくわけでございます。私ども執行部一同も衛生行政発展のため精いっぱい努力をしてまいりますので、どうぞ改めてよろしくお願いを申し上げます。
 さて、平成16年は、イラク問題を初めとする内外の不安定要因を抱えながら、経済回復への大きな期待を持って迎えた年でございます。我が国の経済は、一時は7,600円まで低迷をいたしました株価が1万円を回復し、企業収益の改善や設備投資の増加などの動きが見られるなど、ようやく長い低迷から脱却に向けての明るい兆しが見え始めております。しかし、現在のところ、好調なのは特定の業種や企業に限られ、経済全体に好況感が感じられるまでには至っておりません。国際情勢や為替レートいかんによりましては、再び低迷する不安定さを持ち合わせております。また、地方財政は、大幅財源不足と地方財政の自立という大きな二つの課題を抱えておりまして、地方公共団体を取り巻く状況も一段と厳しさを増しており、当組合の運営におきましても、主要な財源が構成市町からの負担金でございますことから、厳しい財政運営であることには変わりはございません。今後も、財政運営の基本である最少の経費で最大の効果が得られますよう、職員一人一人が創意と工夫をもって事業に取り組んでまいる所存でございます。
 続きまして、生ごみ堆肥化処理施設の状況につきまして申し上げます。この事業につきましては、ご案内のように、衛生組合管内のモデル地区約8,600世帯の住民の方々のご協力をいただきまして、昨年の1月20日から生ごみ堆肥化処理施設、大地のめぐみ循環センターの運転を開始をしたところでございます。運転当初は、生ごみと一緒に剪定枝のチップを戻し堆肥として投入し、おおむね順調な立ち上がりをいたしましたけれども、5月の連休明け以降、一次発酵槽の温度が上がらないという状況がございました。これにつきましては、発酵槽内の層厚を調整することで徐々に解消をされまして、6月以降は順調な運転状況となり、9月5日、待望の第1号堆肥の製造を見たところでございます。その後、施設は10月ごろまで良好な稼働状態を保っておりましたが、11月に入りまして、発酵温度が徐々に下がってくる現象が見られるようになり、年明け以降は、生ごみの水分が一次発酵槽底面のチップ層に浸透せずに、脱水できない状況となって、発酵温度が上がらない事態に至っております。
 こうした状況は、本年に入りまして、正月明けの生ごみ投入量が一時的に増大したこともありまして、1月10日ごろには、顕著な状態として見られるようになりました。このため、施設の施行業者でございまするJFE(旧日本鋼管)と協議を行いまして、1月19日から2月15日までの日程で、一次発酵槽底部の水抜きを行う改造工事を実施いたしまして、現在その効果を確認中でございます。
 このように、堆肥化施設では、この1年間の運転を通して、良好な状態や思わしくない状態などさまざまな変化がございましたけれども、改めるべき状態は速やかに改善をし、できるだけ早期に安定的、継続的な運転に移行できるよう最大限の努力をしてまいります。
 当組合の生ごみ堆肥化につきましては、全国でも例を見ない、生ごみだけの堆肥化を目指して、モデル地区の住民の皆様方を初め、多くの関係者のご協力をいただきながら進めている事業でございます。今後とも、さまざまな困難な状況に遭遇することとは思いますけれども、私といたしましては、引き続いて皆様方のご協力を賜りながら、一日も早い安定生産が実現できますよう努力をしてまいりたいと考えておりますので、どうか議員各位におかれましては、本事業に深いご理解を賜りますよう、重ねてお願いを申し上げます。
 続いて、合併に伴う当組合の存続について申し上げます。一般質問にもご質問いただいておりますのでございますが、ご案内のとおり、久喜市と宮代町は、方向性としてそれぞれ別の枠組みでの市町村合併となり、当組合の存続について、今年の1月9日まで6回の正副管理者助役会議を開催し、それぞれよりよい方向が見出せればと意見交換を行ったところでございます。当組合の40年を超える歴史、実績を引き続いて維持し、ごみ処理行政における先進的な取り組みを今後も推進し、合併によりこの先進的な取り組みを後退させてはならないと考えております。また、新設炉建設に関し、近隣地区の同意が得られていない状況にございまして、関連予算が計上できない状況でございますが、私といたしましては、この問題の解決に当たっては、今までの宮代町との協議経過を踏まえて、現実的な状況の中で久喜宮代衛生組合の存続を前提に、今後も正副管理者助役会議の場において調整をしてまいりたいと考えておりますので、どうか議員各位の深いご理解を賜りますようお願いを申し上げます。
 平成16年度におきましても、環境への負荷をできる限り低減し、持続的発展が可能な、環境に優しい自然循環型社会の構築を目指してまいりますので、議員の皆様にもこの組合の事業がさらに発展しますよう、ご指導、ご鞭撻をお願いを申し上げます。
 それでは、本定例会に提案申し上げておりまする議案の説明を申し上げます。本日、本定例会にご提案申し上げる議案は6件でございます。まず、議案第1号 平成16年度久喜宮代衛生組合一般会計予算についてのご説明を申し上げます。別冊で調製をしてございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 1ページでございます。歳入歳出予算、一時借入金及び歳出予算の流用の3条から成っております。平成16年度は、歳入歳出予算の総額を20億2,200万円と定めるものでございます。
 2ページをお開きいただきたいと思います。それでは、歳入について概要をご説明申し上げます。第1款分担金及び負担金でございます。平成16年度の負担金といたしまして、18億8,820万円を計上してございます。内訳につきましては、久喜市が12億5,880万円、宮代町が6億2,940万円となっております。
 次に、第2款使用料及び手数料でございます。6,681万円を計上してございます。事業系のごみ処理手数料、一般家庭から排出されまする粗大ごみ処理手数料並びにし尿処理手数料を見込んでおります。
 続いて、歳出の主な新規事業につきましてご説明申し上げます。第2款総務費でございますが、事務職の臨時職員を健康保険と厚生年金保険に加入させるための社会保険料が計上されてございます。
 続いて、第3款衛生費でございます。まず、第1点目といたしまして、現業に従事する臨時職員で、衛生組合のOB以外の職員につきまして、健康保険と厚生年金保険に加入させるための社会保険料が計上されております。2点目といたしまして、モデル地区に配布しておりまする生ごみ用の指定袋について、より堆肥化に適した袋を開発するための生ごみ専用指定袋の開発を実施いたします。3点目でございますが、生ごみ堆肥化処理施設の維持のため、新たに生ごみ堆肥化処理施設定期点検業務と生ごみ汚水槽清掃及び処分業務を実施いたします。4点目といたしまして、生ごみ堆肥化処理施設から生産される堆肥の保管場所として、製造堆肥保管庫を建設いたします。5点目ですが、生ごみ堆肥化処理施設の臭気対策として、消臭剤噴霧装置改良工事を実施いたします。
 以上が16年度予算の主な新規事業でございます。
 次に、議案第2号 久喜宮代衛生組合一般職員の給与に関する条例の一部を改正する条例でございます。久喜市に準じ、職務の級を7級制から8級制に改めたく、この案を提出するものでございます。
 次に、議案第3号 久喜宮代衛生組合の職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例でございます。久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部改正に伴い、この案を提出するものでございます。
 次に、議案第4号 久喜宮代衛生組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び久喜宮代衛生組合単純労務職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例でございます。地方独立行政法人法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴い、この案を提出するものでございます。
 続いて、議案第5号 久喜宮代衛生組合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例でございます。地方公務員災害補償法の一部を改正する法律の施行に伴い、この案を提出するものでございます。
 最後に、議案第6号 久喜宮代衛生組合監査委員の選任についてでございます。久喜宮代衛生組合議会選出委員の任期満了に伴い、後任を選任することについて議会の同意を得たいので、久喜宮代衛生組合規約第12条第2項の規定により、この案を提出するものでございます。氏名、小河原正、住所、宮代町字姫宮371番地2、生年月日、昭和15年1月24日生まれでございます。
 以上が本定例会に上程いたしまする議案6件でございます。
 なお、詳細につきましては、事務局長をして補足説明をいたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明にかえさせていただきます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
議長(加納好子君) ありがとうございました。
 続きまして、提出議案の補足説明を求めます。
 事務局長、お願いいたします。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) おはようございます。
 それでは、本定例会にご提案申し上げます6件の議案につきまして、補足説明を申し上げます。最初に、議案第1号 平成16年度久喜宮代衛生組合一般予算について補足説明を申し上げます。別冊で調製してございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 まず、予算書の1ページでございます。平成16年度の予算の総額を20億2,200万円と定めるものでございます。前年度当初予算と比較しまして5,890万円、2.8%の減となってございます。
 それでは、事項別明細書に従いまして説明をさせていただきます。5ページと6ページをお開きいただきたいと存じます。まず、1款分担金及び負担金、1項負担金でございますが、18億8,820万円を計上してございます。昨年と比較しまして6,030万円、3.1%の減となっております。この負担金につきましては、衛生組合規約第13条の規定に基づき、久喜市が3分の2、宮代町が3分の1の負担割合であることから、説明欄にございますような額となってございます。
 次に、第2款使用料及び手数料、1項手数料でございますが、6,681万円を計上してございます。前年度と比較しますと309万5,000円、4.9%の増となってございます。1目塵芥処理手数料は5,725万1,000円でございまして、前年度と比較しますと397万6,000円、7.5%の増となってございます。2目し尿処理手数料は、955万6,000円を計上してございます。前年度と比較しまして75万8,000円、7.3%の減となってございます。3目許可申請手数料につきましては、3,000円でございます。前年度と比較しまして、12万3,000円の減となっております。これは、前年度が一般廃棄物収集運搬及び浄化槽清掃業務の許可申請時期となったためでございます。
 続きまして、第3款財産収入、1項財産売払収入でございます。2,059万5,000円を計上してございます。前年度と比較しますと180万5,000円、8.1%の減となってございます。
 次に、7ページ、8ページをお願いいたします。4款繰越金につきましては、4,500万円でございます。前年度と同額を計上させていただいております。
 次に、5款諸収入、1項組合預金利子でございますけれども、65万円となってございます。前年度と比較しますと9万円、16.1%の増額となっておりますけれども、これは平成15年度の決算見込額を計上させていただきました。また、2項の雑入につきましては、74万5,000円を計上してございます。
 以上が歳入の関係でございます。
 次に、9ページ、10ページをお願いしたいと思います。歳出につきましてご説明申し上げます。まず、1款の議会費でございますが、370万4,000円を計上してございます。前年度と比較しまして5,000円、0.1%の増となってございます。この議会費の関係につきましては、議会活動に要する経費でございまして、議員20名の報酬、議会開催に伴う費用弁償、会議録の調製を初め、調査研究のための先進地視察の関係経費を計上させていただいております。
 次に、2款総務費、1項総務管理費でございます。まず、1目の一般管理費につきましては、2億1,788万6,000円でございます。前年度に比較しまして557万5,000円、2.5%の減となってございます。この一般管理費につきましては、管理者等の報酬、再任用職員1人を含む事務職員20名の給与等の人件費のほか、衛生組合全般にわたる事務局の諸経費を計上してございます。
 4節の共済費の説明欄をごらんいただきたいと思います。新たに社会保険料として、43万2,000円を計上させていただいております。これは、先ほど管理者の方から提案理由の説明にもございましたように、事務職の臨時職員を健康保険と厚生年金保険に加入させるためのものでございます。次に、同じく共済費の労働保険料22万5,000円を計上してございますが、これはやはり臨時職員の労働保険料について、これまでは清掃総務費で一括して計上していたものを、事務局と現業職で分割し、事務職分をここに計上させていただいたものでございます。
 次に、13ページ、14ページをお願いいたします。2目の財産管理費でございます。8,005万2,000円を計上させていただいております。前年度と比較しまして576万8,000円、6.7%の減となってございます。財産管理費につきましては、衛生組合の財産にかかわる光熱水費あるいは維持管理費が主なる経費でございます。
 次に、3目公平委員会費でございます。15万4,000円で、前年度と同額を計上させていただいております。委員報酬、それから視察研修費でございます。
 次に、15ページ、16ページをお願いしたいと思います。2項の監査委員費につきましても、9万4,000円を計上してございます。これも前年度と同額でございまして、委員報酬、費用弁償並びに視察研修費を計上させていただいております。
 次に、3款衛生費でございます。1項清掃費、1目清掃総務費につきましては、3億3,162万7,000円を計上してございます。前年度と比較しまして1,940万3,000円、5.5%の減となってございます。この清掃総務費では、再任用職員3人を含む現業職員29名分の給料、職員手当、臨時職員の賃金等の人件費を初め、ごみ、し尿手数料の事務関係の諸経費、それから収集管理システム等の賃借料を計上してございます。
 4節の共済費の説明欄でございますけれども、新たに社会保険料として、190万9,000円を計上させていただいております。これは、現業に従事する臨時職員で、衛生組合のOB以外の職員につきまして、健康保険と厚生年金保険に加入させるものでございます。
 次に、17ページ、18ページをごらんいただきたいと思います。2目の塵芥処理費でございます。11億8,021万円を計上させていただいております。前年度と比較しますと1,353万2,000円、1.1%の減でございます。この塵芥処理費では、資源及びごみの収集経費、処理関係施設の維持管理費あるいは維持補修費、最終処分に要する経費などを計上してございます。
 平成16年度の主な新規事業について申し上げます。まず、19ページと20ページをお願いいたします。13節委託料の説明欄の下の方でございますけれども、生ごみ専用指定袋開発業務といたしまして、1,956万円を計上してございます。これは、生ごみ排出用にモデル地域に配布しております生分解性の指定袋につきまして、衛生組合の堆肥化にさらに適した生分解性袋を開発するための経費でございます。
 次に、それの下段に、生ごみ堆肥化処理施設点検として483万円、それからごみ汚水槽処理及び処分業務として、108万4,000円を計上してございます。生ごみ堆肥化処理施設の維持のために定期点検、汚水槽の清掃及び清掃の際に生じた汚物の処分業務を実施するものでございます。
 それから、その下になりますけれども、設置型生ごみ処理機管理といたしまして、19万2,000円を計上してございます。設置型の生ごみ処理機のうち、六万部地区の生ごみ処理機につきましては、すでに地元の方に管理をお願いしているものでございます。
 次に、21ページ、22ページをお願いしたいと思います。15節工事請負費のやはり説明欄の下段につきまして、製造堆肥保管庫建設工事といたしまして、500万円を計上させていただいております。生ごみ堆肥化処理施設で製造された堆肥を保管するための施設を設置するものでございます。
 それから、その下の消臭剤噴霧装置改良工事といたしまして、52万5,000円を計上してございます。生ごみ堆肥化処理施設から発生する臭気対策として、この装置を改良するものでございます。
 次に、18節備品購入費の説明欄の塵芥収集車1,200万円及び貨物自動車500万円を計上してございます。塵芥収集車1台及びダンプ車を1台購入するものでございます。それから、その下の携帯無線機45万7,000円でございます。生ごみ堆肥化処理施設内で、作業中でも連絡がとり合えるよう、携帯無線機を購入するものでございます。それから、ハンドフォークが5万3,000円計上されてございます。生ごみ堆肥化処理施設で製造された堆肥を乗せ、ペレットを移動するために購入するものでございます。
 続きまして、3目のし尿処理費でございます。平成16年度予算として、1億2,120万1,000円を計上させていただいております。前年度と比較しますと556万円、4.8%の増でございます。ここでは、し尿の収集運搬及び処理関係施設の維持管理、維持補修、最終処分に要する経費をここに計上させていただいております。
 次に、23ページ、24ページをお願いいたします。4款公債費でございます。1項公債費、1目元金につきましては、6,670万8,000円でございまして、前年度と比較しまして1,496万7,000円、18.3%の減となってございます。減の理由としましては、平成元年度に借り入れました粗大ごみ処理施設整備事業分の償還が完了するためでございます。
 次に、2目利子につきましては、1,036万3,000円でございまして、前年度と比較しまして522万円、33.5%の減となってございます。これも元金と同じく、平成元年度に借り入れました粗大ごみ処理施設整備事業分の償還が終了するため、減となったものでございます。
 次に、5款諸支出金でございます。1項諸費、1目過誤納還付金につきましては、前年度と同額1,000円を計上させていただいております。これは、ごみ及びし尿の手数料につきまして、過誤納金についての還付措置をするための課目設定ということで、計上させていただいております。
 次に、6款予備費でございますけれども、こちらも昨年と同様、1,000万円を計上させていただいております。
 以上が議案第1号 平成16年度久喜宮代衛生組合一般会計予算につきましての補足説明でございます。
 続きまして、議案第2号 久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。議案書の2ページをごらんいただきたいと思います。まず、第3条1項の改正でございますけれども、これは一般職職員の給料表は、久喜市と同様の表を使っておりますことから、久喜市の改正に準じまして、別表の改正をするものでございます。職務の級が7級であるものを1級ふやし、8級に改めるものでございます。
 3ページをごらんいただきたいと思います。新しい給料表につきましては、現在の課長級である6級と部長級である事務局長の7級との間に次長級を設け、次長を7級とし、事務局長を8級とするものでございます。この次長級につきましては、事務局長を補佐し、事務局内の調整に当たってもらうことになるものでございます。
 続きまして、附則でございます。4ページ、5ページをお願いしたいと思います。まず、1項につきましては、施行期日に関する規定でございまして、平成16年4月1日から施行するものでございます。
 第2項から第8項までの規定でございますが、これは別表に関する改正の経過措置を規定するものでございまして、第2項につきましては、旧の給料表から新しい給料表に切りかえるときの対応する職務の級について定めているものでございます。
 次に、第3項でございますが、これも第2項同様、旧の給料表から新しい給料表に切りかえるときの対応する号給について定めているものでございます。
 次に、第4項につきましては、新給料表に切りかわる際、旧号給を受けていた期間を新号給に通算することを定めております。
 次に、第5号でございますが、旧の給料表の最高号給及び最高号給を超える号給を支給されていた職員に関する切りかえについての規定でございます。改正前にいわゆる枠外の給料月額を受けていた職員等の切りかえ措置につきましては、衛生組合規則で定めることとしてございます。
 次に、第6項でございますが、切替日前の異動者の号給等の調整につきまして規定をしてございます。平成16年4月1日前に昇格した職員の給料が、4月1日以降に昇格したと仮定した給料よりも不利となる場合があります。これは、給料表の改定に伴い、いわゆる双子関係等の位置のずれにより、昇格の際の号給の対応関係が変更されることから生ずるものでありますが、この場合の調整を定めたものでございます。
 次に、第7項につきましては、附則第2項から第6項までの規定を適用する場合における基準を規定してございます。
 次に、第8項でございますが、これは改正後の給料表により支給される給料の額が、改正前に受けていた給料の額より一時的に下回ることとなる職員に対して、改正前の給料の額を保障するものでございます。
 次に、第9項につきましては、規則への委任規定でございます。
 以上が議案第2号 久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の補足説明でございます。
 続きまして、議案第3号 久喜宮代衛生組合の職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例について、補足説明を申し上げます。9ページをお願いいたします。この議案につきましては、議案第2号の給与条例の改正に伴いまして、現行の旅費条例中に7級という字句がありますことから、これを8級に改めるものでございます。
 以上が議案第3号 久喜宮代衛生組合の職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例の補足説明でございます。
 続きまして、議案第4号 久喜宮代衛生組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び久喜宮代衛生組合単純労務職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例につきまして、補足説明を申し上げます。10ページをお願いしたいと思います。地方独立法人法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴いまして、地方公営企業労働関係法の題名が、地方公営企業等の労働関係に関する法律に改めることになりましたことから、地方公営労働関係法という文言を使用しております久喜宮代衛生組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び久喜宮代衛生組合単純労務職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正するものでございます。
 以上が議案第4号 久喜宮代衛生組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び久喜宮代衛生組合単純労務職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例の補足説明でございます。
 続きまして、議案第5号 久喜宮代衛生組合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する例の一部を改正する条例につきまして、補足説明を申し上げます。11ページをごらんいただきたいと思います。地方公務員災害補償法の一部を改正する法律に準じまして、罰則の金額を10万円から20万円に、別表1の備考欄別表第1を別表第2に改めるものでございます。
 以上が議案第5号 久喜宮代衛生組合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する例の一部を改正する条例の補足説明でございます。
 最後に、議案第6号 久喜宮代衛生組合監査委員の選任につきましては、人事案件のため、説明を省略させていただきます。
 以上が本定例会に提案いたします6件の議案の補足説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
議長(加納好子君) 以上で補足説明を終わります。
 ここで暫時休憩いたします。休憩時間は、10時20分までといたします。
 
    休憩 午前10時11分
 
    再開 午前10時21分
 
議長(加納好子君) 再開いたします。
 
                                           
 
    ◎組合に対する質問
議長(加納好子君) これより日程第10、組合に対する質問をお受けいたします。
 発言通告書の順にお受けいたします。
 最初に、原議員、お願いいたします。
                 〔12番 原 進一君登壇〕
12番(原 進一君) 早速ですけれども、質問させていただきます。
 まず、1点ですけれども、資源ごみがごみステーションから持ち去られて、各地でトラブルが相次いでいる。防止条例の早期制定について伺うということであります。前議会でも質問いたしまして、答弁がされております。条例制定も踏まえて対応してまいりたいと考えておりますという答弁がありました。その後、状況が変わりまして、業者が資源をステーションから持ち去ったところ、持ち去った有価ごみの中に現金が入っていて、その所有をめぐって、行政かその業者かということがありました。詳しくは調べていないのですが、伝え聞くところによりますと、結論は行政のものになったということのようでありまして、あともう一点あったのは、防止条例を制定をした、特に業者が持ち去った部分、警察が捕まえて処分をしようということで取り締まったというところも出てまいりました。これを最初に私取り扱ったのが5年前でありまして、防止条例を制定しようということで進めてきたわけでありますが、衛生組合におきましては、当時、警察とも協議をしながら、警察、行政と衛生組合と3者で、張り紙をしながら防止行動をとっていたという行動は非常に速かったわけでありますけれども、防止条例が全国に広まってきた現状の中では、防止条例をつくるべきである、早期につくるべきだという立場で質問をしたいと思います。
 今私自身が踏まえているような現状については、報告をしたわけでありますが、久喜市の市内の現状またはその全体の現状について、どういう現状を把握をしているのか、行政の把握状況についてお聞かせ願いたいと思います。
 2点目、当初述べましたように、もう有価物の持ち去りというのは、犯罪行為であるということでの認定または取り締まりというのが常識になってまいりました。そういう意味では、久喜宮代衛生組合管内においても、防止条例を早期に制定をして、有価物の持ち去りを防止する必要があると思いますけれども、お考えを伺いたいと思います。
 2番目、設置型による堆肥化の推進について伺うものであります。これも前回質問をしておりまして、行政の方からは回答があります。ごみ処理基本計画に基づきまして、一般家庭については生ごみ処理機、2番目、自治会地区については設置型の生ごみ処理機、そして組合では堆肥化施設と、それを三位一体で進めていきたいということであります。設置型のごみ処理機につきましては、いろいろ条件はあるけれども、今後は循環型を目指して設置型生ごみ処理機の普及を進めていきたいと考えておりますという答弁をされております。
 そこで、幾点かお聞かせ願いたいと思います。大地のめぐみ循環センターのことで先ほど話がありました。発酵の現状につきましては、当初、市長の最初の発言の中で、昨年の9月5日に発酵しまして、第1号ができました。しかし、11月ごろから発酵温度が下がって、それから年内でもう発酵温度が上がらない。1月も発酵温度が上がらない中で、1月19日に水抜きをして、現在確認中であると、そういうお話でございました。そこで、具体的にお伺いをしたいと思いますが、第1号ができたときに、私の記憶違いかと思うのですけれども、ここで提案している成分分析の結果というのを見ていなかったような気がするのです。確認の意味で、その成分分析の結果についてもお知らせ願いたいということと、1月19日以降水抜きして、その後の話はされていなかったのですが、発酵がうまくいっているのかどうか、お答え願いたいと思います。つまり、発酵するためには必要なのは、水分を70%以下に下げるという水分調整と、そしてもう一つは、酸素が行き渡る、空気が行き渡るということなのです。好気性菌での発酵ですから、水分を調整をしてもゲル状になっていて、酸素が行き渡らないと発酵しないのです。ですから、その問題なのかと思いますけれども、発酵の現状についてもう一つ詳しくお答え願いたいと思います。
 最初発酵したというのは、やっぱり剪定枝を入れた中で、水分量の調整をしましたけれども、酸素の行き渡るその目が粗かったといいますか、しかしその後に、それを除いていきますと、目が詰まってしまって、空気が行き渡らないということなのだと思います。簡単に言いますと、発酵がぬかみその原理でありまして、水をとってかき回して酸素を入れてやらないとぬかみそが腐ると。ですから、毎朝、毎晩、かき回さなくてはならない、酸素を入れてやらなくてはならないというのが、発酵の大体一般的な現象でありますので、この大型機械においても、多分同じような現象が起こっているのであろう、推測をしながらの質問でございます。ですから、発酵がうまくいったときと、今発酵で悩んでいることについてお答え願いたいと思いますし、堆肥化推進委員会の中においても、まぜものとか副資材はいけないとか、水分調整はいけないけれども、添加物として検討する余地はあるという答申がされておりますので、その点も含めて、発酵の現状について、今後の課題と成果についてお聞かせ願いたいと思います。
 あと、設置型の現状と課題についてでございます。さっき、大地のめぐみ循環センターで出てきた第1号の成分分析についても聞いたわけですが、これと比較をしながら、設置型の成分分析についてお伺いをしたいと思います。当然、成分分析といったときに、堆肥法という法律がありまして、窒素、燐、カリのその成分が一定程度あることという条件がありますので、そのことを念頭に、成分分析の結果について伺いたいと思います。
 2点目の地元参加のあり方であります。設置型でやる場合は、目標は地域循環型であります。地域で生ごみを機械に入れて、できた堆肥を地域で管理して、地域で使っていくというところにどんどん進めていきたいと思いまして、提案をしました。私の地元では、住民の皆さんの協力があったので、班長会とかいろいろ地元の説明会とか議論をしながら、今お二人の方が一部管理をしておりますけれども、ほかの地域について今後どうやって進めていくのか、伺いたいと思います。また、将来は二次発酵も行政の指導を受けながら、地元でやっていきたいと考えておりますけれども、その点についてもお答え願いたいと思います。
 3番目です。衛生組合の存続についてです。さっき市長が最初のあいさつの中で、存続を前提に考えていきたいというお話をされていました。当面、存続させるべきと私は思いますが、その当面というのをどのぐらい考えるかという一つの方法でありますし、そのときの仕方についてもいろいろあると思うのです。それについては、管理者、副管理者に聞きたいと思います。特に久喜市の現状の方を申し上げますと、例えば合併がどうなろうと、こうなろうと、焼却施設を持たないという、そういう難しい状況の中で、今現在焼却炉を今建設しようとしても、最低でも5年、場合によっては6年かかるのです。それは、場所も決まって、焼却炉の型も決まって、さあ進めるぞと決まったという前提の話でありますから、もちろんいろんな選定機種を議論をしたり、場所を議論したりすると、もっとかかるということであります。
 そうしますと、合併でどうなるか、こうなるかという大きな流れの中で存続させるかどうかという議論と同時に、当面どういう形でその焼却炉を確保していくのかというのが現実問題としてあると思います。片っ方の焼却炉が30年弱、29年ですか、片っ方が24年という、もう埼玉の中では、多分私の知る限り、これだけ優秀な生き残っている炉は一つもないだろうと思いますけれども。この炉を維持しながら、新たな政策を考えていかなくてはならない、そういうことだと思います。ですから、そういう意味で当面存続させるべきという質問の中身につきましては、衛生組合としての機構とするのか、または違うやり方でするのかわかりませんけれども、それ管理者、副管理者に聞くものであります。
 存続させるための、実は問題点もたくさんありますので、問題点についてどう考えるのか。または存続させない場合、久喜市、宮代町はどのようにごみ処理、とりわけ焼却をするのかということを管理者に聞くものであります。
 以上です。
議長(加納好子君) 原議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) おはようございます。それでは、原議員さんのご質問に順次お答え申し上げます。
 最初に、(1)のどのように現状を把握しているのかとのご質問でございますが、各家庭などから資源リサイクル品として排出された新聞紙等が、衛生組合が収集する前に集積所から持ち去られる行為があり、住民の皆様からの情報により把握し、対応に努めているところでございます。平成15年度の持ち去り状況でございますが、現在までに確認されているものだけで、新聞紙の持ち去りで10件、アルミで1件の通報がございました。衛生組合では、持ち去りの通報があった場合には、担当職員が現地に出向き、資源持ち去り行為の状況確認をしております。そして、資源持ち去り業者を発見した場合には、業者名、住所、名前、車両ナンバー等を確認し、直接注意、指導などを行っております。また、当然のことですが、持ち去ろうとした新聞等の資源は、返却をさせております。さらにたび重なる場合は、または悪質な場合は、警察に連絡をし、資源の持ち去り防止に努めているところでございます。
 次に、(2)、防止条例の早期制定が必要とのご質問でございますが、住民の皆様が集積所に出された資源の持ち去りを防止するために、昨年度から資源持ち去り防止の条例素案を検討してまいりました。この間、平成16年1月26日には、埼玉県清掃行政研究協議会の研修会におきまして、新座市の持ち去り防止条例についての概要説明がありまして、これらを参考に、資源持ち去り防止条例案を作成いたしました。そして、平成16年2月5日に、この条例案を検討するため、久喜警察署、杉戸警察署、久喜市環境課、宮代町生活環境課による、資源持ち去り防止対策会議を開催したところでございます。ここでの会議では、1、パトロールの方法について。2、集積所の資源無断持ち去り厳禁の表示板に、窃盗罪の文字記入について。3番、防止条例制定の効果についてなどの意見が出されまして、それぞれ持ち帰り、検討することといたしました。現在、資源持ち去り防止条例制定に向けて、久喜警察署、杉戸警察署との最終的な協議を行っているところでございまして、協議が調いましたならば、両警察署との協議文書を取り交わした上で、資源持ち去り防止条例制定へと事務を進めてまいりたいというふうに考えております。
 次に、堆肥化施設の現状についてお答えいたします。最初に、生ごみ堆肥の成分分析の結果でございますが、平成15年9月24日及び10月30日に埼玉県農林総合センターで分析をいたしまして、平均で水分25.2%、pH8.4、窒素2.4%、燐酸1.6%、カリ1.3%、塩分2.7%、油分7.5%でございました。肥料の三要素と言われております窒素、燐酸、カリ分につきましては、おおむね良好な成分を有しているとの状況でございます。また、砒素やカドミウムといった有害物質につきましても、すべて基準以下の数値でございました。なお、当初心配をされました塩分につきましては、特に高いという結果はございませんでしたが、一般の堆肥に比べて、石灰分の含有が多目であるようでございます。今後につきましては、久喜宮代有機資源農業推進協議会、堆肥生産専門部会を初め市や町の農政担当課など関係機関のご協力をいただきながら、安定的な運転で良質な堆肥の製造に努力してまいりたいと考えております。
 次に、設置型の堆肥、有機2号の成分分析でございますが、生ごみ堆肥と同様に、10月30日、埼玉県農林総合センターで分析をいたしまして、水分17%、pH6.8、窒素3.2%、燐酸3.3%、カリ1.1%、塩分1.8%、油分2.2%との結果でございまして、特に県からの指摘はございませんでした。
 次に、設置型生ごみ処理機の地元参加についてお答え申し上げます。設置型の生ごみ処理機は、地域の方々の協力をいただきながら、当初は衛生組合において堆肥の回収、処理機の維持管理、堆肥の完熟、製造堆肥の地元還元などを行っておりました。しかしながら、堆肥化のさらなる推進に当たっては、地域の皆様により関心を持って事業に参加、協力をいただくことが何よりも重要であると考えております。そこで、今回モデルケースとして、昨年12月から六万部地区の皆様と協議をいたしまして、処理機の管理をお願いすることといたしました。今後、地元管理の状況や経過を見ながら、十分な管理が行われるような状態であれば、さらに他の地域に広げていきたいというふうに考えております。
 最後に、現在の大型堆肥化施設の水抜き後の発酵の状況でございますが、修理を行いまして、第1段階で、3月4日に38度の温度を目標といたしました。この結果、3月4日、現状の温度は39度ということでございまして、3月4日時点では、おおむね問題はクリアしたのかなという感じがいたします。しかしながら、その後の発酵状況でございますが、本日の報告では40度ということで、若干発酵が遅いというような状況で認識をしてございます。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 続いて、3番、衛生組合の存続について答弁をお願いします。
 管理者、お願いします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 原議員のご質問のうち3点目、衛生組合の存続についてのご質問につきまして、私の方から答弁をさせていただきます。関連がございますので、(1)から(3)、恐縮ですが、一括してご答弁をさせていただきます。
 ご承知のとおり、久喜市並びに宮代町につきましては、方向性といたしましては、それぞれ異なる合併の枠組みとなりまして、久喜市につきましては、昨年の12月24日、それまで進めていた鷲宮町との法定合併協議会の中に新たに幸手市が加わり、通算でこれまで合併協議会を12回開催をし、合併協定項目の調整等を実施してきたところでございます。これと並行する形で、各種事務事業のすり合わせにつきましても実施をしている状況でございます。
 一方、宮代町におきましては、昨年6月の第3回合併協議会において、一部事務組合等を存続する方向で検討する、このようなことで合併協議が調いましたことから、専門部会におきまして、それぞれの一部事務組合の関係する自治体が中心となり検討をすることとなっており、これを受け、それぞれに関係する自治体間で調整をしているところでございます。私といたしましては、合併に伴う久喜宮代衛生組合のあり方について、今年の1月9日まで、6回の正副管理者助役会議を実施をしてきたところでございますけれども、住民参加により培ってきた久喜宮代衛生組合の資源循環型のごみ処理行政を、合併により後退をさせるようなことがあってはならないというふうに認識をいたしております。したがいまして、現実的な視野に立ち、当組合の存続を前提に、今後、正副管理者会議、助役会議の場において調整をしてまいりたいと考えておりますので、どうか議員各位の深いご理解を賜りますようお願いを申し上げます。
 今後の課題といたしましては、新設炉建設に伴う近隣地区の同意、久喜宮代衛生組合が取り組んでおりまする資源循環型ごみ処理行政を春日部グループの新市の住民、議会議員がどの程度理解をしていただけるのか。新市から衛生組合議会に選任される議員が、久喜宮代衛生組合のこれまで培ってきたごみ処理行政をどの程度理解してくれるかなど、まだまだ課題がありますけれども、今後、両市町間で調整をしてまいりたいと考えております。
 以上です。
議長(加納好子君) 再質問をお受けします。
 原議員。
                 〔12番 原 進一君登壇〕
12番(原 進一君) 通告をして、管理者、副管理者ということでありましたけれども、代表して管理者の方から、存続だという流れについての答弁がございましたので、その答弁を踏まえながら、再質問をしていきたいと思います。
 まず、資源ごみステーションのところからでございます。今一番心配しているのは、善意と善意がぶつかって、ステーションをめぐってトラブルが出かかっているということであります。あるボランティア団体が、そのボランティアで本当に社会的に使うというか、そういう意味でアルミ缶をステーションで集めているものに対して、また善意で普通の市民がそこから持ち去ってはいけないのだということをしたというのが、私のところに1件入っているのです。幸い大きなトラブルにならなかったけれども、はっきりしておかないと、やっぱり今までですと、例えばアルミ缶をそのボランティア団体、うちに持ってきてもらえばいいという、そういう団体もあるのですが、手近なステーションで集めてしまった方が楽だということで。そうしますと、持ち去りという意識を持った人とぶつかるということも市内で、正直言って起きています。そういう意味では、防止条例を制定をして、広報やいろんな形で、資源ステーションに出された資源は、これは公共のものであってということを大きく広める必要が当面あるのだろうと思います。そういう意味では、防止条例の制定について着実に進んでおりますので、ここでお聞きするのは、当面の制定、前のそういう市民に対して広めるということと、防止条例いつ制定をするのか、その時期等についてお聞かせ願いたいと思います。
 2番目、設置型による堆肥化の推進について伺いたいと思います。大型機械におけるその発酵が39度から40度までしか3月4日になって上がらなかったということは、はっきり言えば、発酵がうまくいっていないということだろうと思います。その原因は何だとお考えになっているのか、お答え願いたいと思います。先ほど、私は発酵の要素について二つあると申しました。水分が調整をされて、酸素が行き渡りますと、発酵が進んできますから、3月4日で39度だったのが本日40度ということは、絶対と言ってはいけないですけれども、ないと思います。もっと上がっているはずです。上がらなかったということは、発酵と腐敗のぎりぎりの線を維持しているのかなということでございます。また、今まで1回発酵がうまくいかないと、腐敗に向かいますから、下がゲル状といいますか、どろどろの状態になって、ぬかみそが腐ったような状態になってしまうのです。一たんそれは取り除いて、もう一回やり直すということも必要ですし、そこら辺の手順をどういう手順でやってきたかお聞かせ願いたいのと、今後の課題として、どうにかそろそろ発酵させなくてはいかぬということからすれば、水分調整材とか副資材とかではなくて、答申にもあったように、添加してもいいという、そういうところを生かしながら、一定のものを添加をして、空気の通りをよくするということをやられたらどうなのかということを申し上げなければいかぬと思います。というのは、発酵しないで年じゅうやりますと、またごみになってまた入れて、またごみになる、その繰り返しでございますので、そういう意味では、ごみの減量化につながらないということだろうと思います。ですから、それは別に副資材とか水分調整材ということではなくて、添加するものについては、いいということが書いてありますので、それについて活用したらいかがということでございます。
 設置型についてです。成分分析の結果については、設置型、やっぱり良好であったなと思っております。他の地域については、六万部でのあり方がよければ、他の地域に広げるという、そういう言い方でありましたが、六万部で実施をしたときに、私どもの地域で、二次発酵までやってしまおうという議論がございました。ただ、二次発酵をやれる地域とやれない地域があります。例えば団地のところに設定をしているところは、臭気の問題とか土地もないことから、二次発酵の切り返しをする場が非常に難しいということなので、とりあえず足並みをそろえて、機械の管理、一部管理だけ全体のところでやって、それが進んだ後に、先進的なところは二次発酵までやっていこうという地元議論を含めて、行政と議論をしてきたわけでありますから、当面は、他の地域についても、最低の地元管理、やれる範囲ですが、地元管理を全部徹底をしていただきたいと思うのですけれども、その点についていかがでしょうか。設置型の特徴はごみニケーションということと、ごみをめぐって地域が議論をするということと、地域循環型、小さなところで生ごみから堆肥にして、また生ごみで回るというのが特色でございますので、その特色を最大限生かしていただきたいと思いますけれども、その点についてもう一回お答え願いたいと思います。
 衛生組合の存続については、管理者の方から、衛生組合を存続の方向で具体的に進めているのだということでございます。私、前回も質問して、心配なのは、焼却炉の能力がいつパンクするのか。今年の予算でも、1億6,000万の補修費が載っていますけれども、補修費を幾らかけても、続けばいいわけですが、耐用年数とっくに過ぎているのです。日本全国と言うと大げさですが、埼玉の中では、正直言ってお答えいただきたいのですが、多分一番古いと思います。全国的にも多分、知る限りでは一番古いのではないかと。推測で言っては申しわけない、調べていないので、全国調べていないのですが、もしそうだったら、お答え願いたいのですが、それを今はっきりさせないと、あと5年、6年維持、環境アセスメント法がありますから、決まっても、1年法律で環境アセスメントをした上で、補助金申請だとか、協議だとかあって、建設に2年、本当は3年かかりますので、5年と、本当は6年と言いたいところですが、かかるのです、現実に。ごみは出てきますから、いくら減量しても、焼却するものがゼロにはなりませんので、その点について率直に言って心配しているのです。ですから、合併の枠組みは、合併議論ではなくて、焼却するところをどこで確保していくかという現実問題も含めての質問ですので、もう一回、事務方でも結構ですから、丁寧にお答え願いたい。それで、ここのあり方を考えていただきたいと思いますので、もう一度答弁をよろしくお願いします。
議長(加納好子君) 原議員の再質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、原議員さんの質問に順次お答えをしたいと思います。
 まず、集積所の資源の関係でございますが、従来から集積所の資源につきましては、公共のものということで、所有権の明記の方を訴えておりました。今後につきましても、集積所の資源は公共のものということを踏まえまして、条例の制定を行ってまいりたいというふうに考えております。
 また、条例制定の時期でございますが、警察との協議が時間を要しておりますので、これがまとまりましたならば、なるべく早目に制定の準備をしたいというふうに考えております。
 次に、生ごみ堆肥化の発酵でございますが、現状ではうまくいかないのではないかというようなご指摘がございました。そして、この原因はどう考えているかということでございますが、やはり専門の業者あるいは請負業者とお話をいたしますと、発酵につきましては、ご指摘のように、水分と通気性が問題になっているということのようでございます。水分につきましては、今回の改修工事で十分抜けているというようなことを考えておりますので、残る問題につきましては、やはり通気が問題なのかなということで、問題意識を持っております。これにつきましては、検討してまいりたいというふうに考えております。
 続きまして、4番目の副資材の関係でございますけれども、現在のところ、生ごみだけでの堆肥化ということを目指して、衛生組合では堆肥化を進めてまいりました。この点につきましては、いましばらく、今の生ごみだけでの堆肥化ということで進んでまいりたいというふうに思っておりますので、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。
 最後の設置型の関係でございますが、設置型につきましては、従来から衛生組合でやっておりましたけれども、地域のコミュニティーということで、地域に管理を広げていきたいということで、今回モデルケースとして実施をしたわけでございます。今後の対応につきましては、これらがうまくいったようであれば、順次広げていくということで、拡大の方向で検討しておりますので、ぜひともよろしくお願いしたいというふうに思います。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 続いて、答弁お願いします。
 事務局長。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) 再質問の焼却炉の関係でございます。私どもの方での基本的な方針と申しますのは、平成14年3月議会でもってご議決をいただきましたごみ処理基本計画が基本になってございます。あの基本計画におきますと、平成14年から平成28年の15年の計画を策定させていただいたわけでございます。14年度を初年度ということで、現在でいきますと、約2年ほど、当然遅れている状況でございます。あの計画でいきますと、平成19年に新しい炉をつくって、そこで焼却をするというふうな計画になってございます。今のところは、その計画に沿った形で事業を進めているところでございますけれども、その中で周辺の方のまだ同意が得られておらないというふうなことから、その同意をとるべく、今お願いをしているという状況でございます。ですから、今のごみ処理基本計画に基づいて、今後も進めていくというふうなことで、それで協議をさせていただくというようなことになろうかと思います。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 再々質問をお受けします。
 原議員。
                 〔12番 原 進一君登壇〕
12番(原 進一君) 要望させていただきます。
 まず1点ですが、防止条例の早期制定につきましては、警察との協議が終わり次第ということですので、一日も早く制定していただくよう要望しておくと同時に、今現在トラブルが発生をしかかっておりますので、要するにステーションの有価資源というのは、公共のものであるということの宣伝をしっかり今まで以上にやっていただきたいと思います。要望です。
 設置型につきましては、地元参加のあり方、モデルケースでやってうまくいったらということを再三言われておりますけれども、もともとの発想が、設置型というのは、ごみニュケーションを、資源循環型地域の小さなサークルをつくっていくという目的でつくられている堆肥化の方向でありますので、地元参加という意思を確認をしながら、他の地区にも広げていただきたいということを要望をしておきます。
 堆肥化につきましては、もう少し努力をなされるということですので、了承いたしました。ただ、本当にその通気性の問題については、私の知る限り、今の現状では難しいと思いますので、ぜひ通気性の問題について、再度研究、検討をされて、発酵がうまくいくよう努力していただきたいということを強く要望をさせていただきます。
 衛生組合の存続についてです。これは、環境基本計画にということでございます。焼却炉が故障して、焼却ができなくなって、ごみがとまらないように、そして一日も早目に新たな枠組みなり整理ができて、ごみ処理が機能的にできるように努力なされることを強く要望しておきます。
 以上です。
議長(加納好子君) 以上で原議員の質問を打ち切ります。
 続きまして、角田議員、お願いいたします。
                 〔14番 角田礼子君登壇〕
14番(角田礼子君) 通告に従いまして、質問をいたします。
 最初の前段の部分は、管理者のお話の中、また前者の質問の中で了解をいたしましたので、2点目の焼却炉の建てかえについてだけを伺わせていただきます。先ほどもご答弁がありましたけれども、難航していると申しますか、地元との話し合いがうまくいっていないというお話でございました。沖の山の住民の方たちと、地元の方たちとの話し合いはどうなっておりますでしょうか、そのことについてだけ伺います。
議長(加納好子君) 角田議員の質問に対する答弁を求めます。
 事務局長。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) それでは、ご答弁申し上げます。
 焼却炉の建てかえの関係につきまして、お答え申し上げます。この件につきましては、平成14年3月に策定されました一般廃棄物処理計画に基づきまして、新炉を現在の衛生組合に隣接する久喜市下早見地区に建設するという方針で現在進めております。しかしながら、建設に際しましては、都市計画変更に伴う周辺地区の同意が必要でございまして、既に久喜市、太田袋、下早見、宮代町、宮代台地区からの同意はいただいておりますけれども、残念ながら、宮代町の沖の山、それから沖の山新田、ディアコートの3地区については、同意をいただいていない状況でございます。このため、宮代町におきましては、昨年7月、地元との話し合いを持たれたところでございます。その後、地元におきましては、11月2日に、沖の山地区久喜宮代衛生組合連絡協議会が設置されまして、11月7日、宮代町に対して、久喜宮代衛生組合の存続についての要求書を提出してございます。
 また、今年1月24日には、宮代町の町長さん、助役さん、それから民生担当参事により、地元の皆様方21名の出席をいただきまして、お話し合いを行っておりますけれども、合意には至っていないところでございます。さらに、2月3日には同連絡協議会から衛生組合管理者に対しても同様の要求が提出されております。この内容といたしましては、@として、久喜宮代衛生組合について、一部事務組合として存続を強く要求する。A、久喜宮代衛生組合の一部事務組合としての存続について、久喜市、幸手市、鷲宮町の2市1町の合併協議会においても、明確な位置づけを早急に行うこと。B、久喜宮代衛生組合を事務委託方式に変更することは認めない。C、久喜宮代衛生組合の現行の取り扱い地域、現久喜市及び宮代町の拡大を存続の条件とすることは認めない。D、久喜宮代衛生組合に隣接する宮代地内の用地について、環境の整備を行うことということで、環境整備等の要求案として、環境施設、遊歩道、樹木、林や緑地帯、公園、沖の山グランド等でございました。この中で、特に宮代地内の用地にかかわります要求につきましては、周辺地域の同意がすべて得られた段階で、衛生組合周辺の他の地区の皆様を含め、協議会を立ち上げまして、還元施設等の環境整備を検討してまいりたい旨回答をしたところでございます。このような状況から、現状では沖の山地区からの同意が得られていないところでございますが、引き続き、宮代町と相談をしながら同意を得るべく、努力をしてまいりたいというふうに考えてございます。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 角田議員の再質問をお受けいたします。
 角田議員。
                 〔14番 角田礼子君登壇〕
14番(角田礼子君) 再質問いたします。
 今ご答弁がありましたが、連絡協議会の方から5項目にわたっての要求が出されたということで、4点目までは大体通る話かなとは思うのですけれども、この5点目も、今局長の方からのご答弁で、周辺地域の同意が得られたら、連絡協議会をつくって話し合っていくということですので、そんなに問題になるようなことがないような話に承るのですけれども。一番問題になるのは、この5項目のうちのどれですか。その辺、もう一回ご説明を伺いたいのですけれども。合併に関しての方は、こちらでは何とも言えない話ではあるかとは思うのですけれども、この5項目の中で、何が一番クリアしにくいことなのか、お願いをいたします。
議長(加納好子君) 角田議員の再質問に答弁を求めます。
 事務局長。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) この5項目の中で、何か一番ネックかというふうなお話でございますけれども、例えば1番につきましては、一部事務組合としての存続を強く要求するというふうなことでございますけれども、先ほど管理者の方からご答弁申し上げましたように、これについては存続する方向でということで協議をしたいということですので、特に問題はないのかなというふうに私どもは思っております。
 それと、2番については、これはいわゆる久喜、幸手、鷲宮の2市1町の合併協議会の明確な位置づけを早く行ってくれというふうなことでございますので、これについても特に問題ないかな。私どもの方でちょっと考えておりますのは、やはり5番の関係で、いわゆる久喜宮代衛生組合に隣接する宮代地内の用地について、環境の整備を行うことということで、この要求がございます。この中で先ほど申し上げましたように、いわゆるこれ還元施設というふうに私ども受けとっておりますけれども、還元施設につきましては、私どもの方で考えておりますのは、先ほど申し上げましたように、皆さんに同意をいただいて、都市計画変更の同意をいただいた後に、還元施設を、おのおの地域ごとではなくて、周辺地域全体でもって、同じテーブルでもってその協議会を立ち上げていきたいというのが私どもの方の基本方針でございますので、その辺を一応お伝えをしたというふうなところでございます。この辺がちょっとネックと言えばネックなのかな、まだちょっと支障があるのかな、ネックというより支障、それがあるのかなというふうに考えておるところでございます。
議長(加納好子君) 再々質問をお受けします。
 角田議員。
                 〔14番 角田礼子君登壇〕
14番(角田礼子君) 要望をさせていただきます。
 ただいまのご説明で、やはり周辺住民の方々の同意が得られませんと、新設炉建設ができませんので、何とか早期にご同意が得られるようなご努力をさらに重ねていただきたいことを要望させていただきます。
 以上です。
議長(加納好子君) 以上で角田議員の質問を打ち切ります。
 次に、角野議員、お願いいたします。
                 〔8番 角野由紀子君登壇〕
8番(角野由紀子君) 議席番号8番の角野です。
 生ごみ堆肥化処理施設が昨年1月20日に稼働され、3月に竣工式が行われてから、ちょうど1年になろうとしています。循環型社会の仕組みを住民みずからがつくり出し、衛生組合で日本一のごみ処理行政を目指し、日々努力されている姿に敬意を表しながら、お伺いいたします。
 まず、実証プラントとしての堆肥化の進捗をお伺いします。1点目は、ごみの排出について。生ごみの収集量、質は年間通して変化はあったのか、課題はどのようなことがあったのか、お願いします。
 実証プラント1年間通して。これは、前段者とまた管理者の説明の中でもございましたが、これにつけ加えることありましたら、もう少し具体的なことがありましたら、お答え願います。1番、これまででき上がった堆肥化の量はどれだけだったか、成分に対する評価はどうであったか。2番、稼働状況と問題点はどのようなことか。3番、改善したこと、対応することはということなのですが、よろしくお願いします。
議長(加納好子君) 角野議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、角野議員さんのご質問にお答え申し上げます。
 最初に、生ごみの収集量についてでございますが、平成15年1月の投入開始から12月までの収集量は、約843トンでございまして、月平均では、おおむね70から80トンというような収集状況でございました。また、生ごみの質でございますが、業者に委託しての分析は行っておりませんが、担当職員が現場で調査した範囲では、夏期期間は果物やめん類などが多く、また冬期期間については、水分が少ないかんきつ類や根菜類、葉もの類が多く見受けられました。なお、年間を通しまして、ごみ質の変化による堆肥の生産には、特に影響は見られないような状況でございます。
 また、現状では、モデル地区における生ごみの分別や水切りは十分に行われている状況でございまして、モデル地区からの生ごみの排出につきましては、特に課題ということではなく、現在の状態を今後も引き続いて維持していただきますよう、お願いしてまいりたいというふうに考えております。
 続きまして、実証プラントでの堆肥製造実績でございます。これまでに約4.9トンをつくっておりますが、一次発酵槽の改修工事に伴いまして、改修後の初期立ち上げの戻し堆肥として、これらをすべて発酵槽に混入いたしましたことから、現在は在庫としての堆肥製品はない状況でございます。
 また、堆肥の製造の分析でございますが、先ほどの原議員さんにお答えしたような内容でございます。
 最後に、プラントの稼働状況と問題点、改善点ということでございますが、この1年間の運転を通しまして、良好な状態や思わしくない状態などさまざまな変化がございました。今後とも、改善すべき状態は速やかに実施して、できるだけ早く安定的、継続的運行に移行できるよう努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 角野議員の再質問をお受けします。
 角野議員。
                 〔8番 角野由紀子君登壇〕
8番(角野由紀子君) 実証プラントということで、まず3年の中の1年目ということで、私はこれはテレビのNHKの「プロジェクトX」という番組がありますが、そういう思いでずっととらえておりますので、本当にいろんな研究をされながら、安定的な堆肥つくっていただきたいと念願いたしておりますが。この1年間振り返りまして、問題が起きたときに、JFEとそれから執行部と、また去年でき上がりました委員会がありますね、その辺の関係というのをちょっとお伺いしたいなと思いますので、わかるようでしたら。
 あと、さっきの水分調整の方なのですけれども、でき上がったところ特に問題がないということで、塩分が多いわけでもないし、少し石灰が多いというふうに伺ったのですが、私はこういうこと全部、素人でわかりませんが、実際普通の住民の方が言うのには、堆肥化というのは塩分が出てどうしようもないのだから、絶対成功しないよという、そういう言葉をたくさん聞くのです。モデル世帯8,600世帯の中には、ごみを出す方には全然問題がないということなのですけれども、出す方としましては、とにかく自分がごみを出すということよりも、宝物を出す思いで、いい堆肥をつくりたいと思いで出す方がたくさんおられるのです。生ごみでも、余りよくないなと思うものは、本当に新聞紙にくるんで、普通のごみに出してしまう方々がたくさんおられるので、特に塩分とかは問題はないというふうに言われますが、例えばこの試行期間の中で出すものを、今度はこれだけにという形にすれば、通気性とかという話がありました。それに影響してくるのではないかと、素人的な考えなのですけれども、全然それとは関係なかったら関係ないと言ってくださって結構ですが、その辺、もう一回お伺いします。出す方も、とにかく生ごみだけでやるという本当に大変なことをするのに、住民の方にも、逐一情報をいただいて、1年間でもできなかったということは、その毎回、毎回出していたものはどうなっていたのかという不安もありますし、その辺お伺いします。
議長(加納好子君) 角野議員の再質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、角野議員さんのご質問、3点ほどございましたので、順次お答え申し上げます。
 まず、施行業者でありますJFEと組合との関係でございますが、JFEの方から性能発注ということで、工事を行いまして、その関係につきまして、組合とは月1回定例会を持って、施設の進捗状況、こういったものを管理してございます。そのほか不具合が生じたとき、あるいは緊急事態が生じたときにつきましては、JFEと打ち合わせを持って、対策に当たっているといったような状況でございます。
 次に、堆肥生産専門委員会でございますが、この件につきましては、昨年の12月9日に有機資源農業推進協議会の一専門部会ということで、発足をいたしました。この中では、堆肥化施設の安定運転ということを目的に、いろんなご審議をいただいているわけでございますが、JFEの方につきましては、こうした専門委員会のお話あるいは提案の内容を提示をいたしまして、改善を求めているというような状況でございます。連絡を密にとって、連絡調整を行っているという状況でございます。
 次に、通気性と堆肥の質の問題でございますけれども、堆肥の製造過程において、成分の分析がいろんな形で変化することは、十分想定されます。ただ、現状といたしましては、先ほど申し上げました成分の分析結果においては、そんなに製造過程の中から影響を受けるということではなくて、やはり生ごみ堆肥の特性として、ああいった成分分析が出ているというような状況で理解しておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 以上で角野議員の質問を打ち切ります。
                 〔「休憩」と言う人あり〕
議長(加納好子君) 休憩いたします。再開は11時20分といたします。
 
    休憩 午前11時12分
 
    再開 午前11時21分
 
議長(加納好子君) 再開いたします。
 木村議員の質問をお受けします。
 木村議員、お願いいたします。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 3番、木村奉憲です。それでは、通告に従って、質問をさせていただきたいと思います。
 最初に、生ごみの堆肥化処理施設の稼働について、何点かお伺いしたいと思います。1点目は、昨年の9月、10月の議会で私の質問の中で、備前前堀川の堰がとまることによって、水位が上昇して、その一部が地下水が脱水装置に浸透した、そういうことで、被害が出ましたけれども、その後、どのような対策をとられたのか。また、その後の状況は、危険も不安も含めて、今後大丈夫なのかということについて1点お伺いします。
 それから、2点目はいわゆる発酵槽の関係でお聞きしたいのですけれども、破砕脱水機、これは以前のNKK、今のJFEですけれども、これを一つの大きな売りだったということが最終報告等に出ています。その稼働状況と、先ほども管理者の方からありました、一次発酵槽の底部の水抜き、これについては、やりながら今効果を確認中ということなのですけれども、この水分堆積の状況がどのような状況だったのか。それから、その後どのような処置をしながら今やって、効果をというより、現実的にどのような効果を今もたらしているのか、お聞きしたいと思います。
 それから3番目、これも前者の質問とも関連しますけれども、堆肥化槽の通気性と発酵性能、これは今後完全堆肥化に向けての大事な点で、この点で例えば先ほどの水分については問題ない。しかし、通気性については今後問題ということも述べられておりますので、具体的に通気性の問題点を今後どういう形で改善されていくのか。それから、発酵の性能についても、あわせてお聞きしたいと思います。
 それから、4番目、堆肥化槽の攪拌回数とその距離なのですけれども、その距離については、以前、40メートル以上の距離をしなくては大変ではないかという意見等も出されていますけれども、その距離については今のままでいろいろなことが原状回復につながるのか。それから、一時その攪拌回数をふやすことによって、この通気性、発酵性を含めて、改善できる、そういうような状況も話されていましたけれども、そのような攪拌回数を変えたことがあるのか、そういう検討、実行もされたのかどうかということについてお聞きしたいと思います。
 それから5番目、臭気対策なのですけれども、この点については、先ほど第1番目の備前前堀川の関係もあると思いますけれども、いわゆる周辺から寄せられている臭気の問題については、その後どのような意見等も寄せられているのか。それから、内部の脱臭装置、これも私最初に議員になったときに、鈴木議員とずっと回ったのですけれども、想像以上に大変な臭気だったのです。そういうことも含めて、その臭気が、施設の内部の臭気は、その後あれが普通の状況なのか、現在はいろんな形で改善されているのかということについてお聞きしたいと思います。
 それから6番目、現在いろんな形で堆肥化については、先延ばしされている状況もあるのですけれども、そういう関係でメーカーとの契約内容がどういう形で結ばれて、その実効性については、今どこまで到達されているのか、あるいは評価も含めて改めてお聞きしたいと思います。
 7番目は、今言ったように、完全堆肥化に向けて、いろんな改善点や、それから先延ばしされている状況の中で、非常に関係者あるいはごみを出す市民も含めて、今期待を持っているのですけれども、これについては、具体的にそういう中で、今度はいついつぐらいまでの完全堆肥化についてのめどをつけるというようなことを明確にした上で、現在こういう点で努力していく、あるいはここまで進んでいくということの周知も含めて、明確にする必要があるのでないかというふうに思いますので、この点についてお答えください。
 それから、大きい2番目、堆肥化ですけれども、今後完全堆肥化の中で、具体的にそのような製品がスケジュールの中で出てきた場合、それを分析をしながら、あるいは一時それを実験しながら、スケジュールが組まれていくと思うのですけれども、それについてどのような形にされていくのかということと。以前の果樹園あるいは自家菜園などに利用するその希望者も大変たくさんいるのですけれども、この利用の可能条件、その分析なども係ってくると思うのですけれども、このような条件が分析と、それから今後の見通しについて、いつぐらいにこれが可能になるかということも含めてお答えいただければと思います。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 木村議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、木村議員さんの生ごみ堆肥化施設の稼働状況について、お答え申し上げます。
 初めに、脱臭設備への河川水の浸透対策とその後の状況でございますが、毎年台風時期になりますと、用水に堰を張り、地下水が上昇してきます。昨年8月に、この地下水が脱臭設備に浸透して、脱臭能力を低下させているのではないかとのことで、備前前堀川に水がなくなる12月を待って、脱臭設備周囲の幅2メートル程度を掘削したところ、底部立ち上げ部分に約2メートルの漏水箇所が確認されました。このため、施設の施行業者でありますJFEにより、止水工事を行ったところでございます。工事後の状況といたしまして、現在のところでは、脱臭設備は基準の性能を維持している状況でありますので、地下水の浸透はなくなったものというふうに考えております。なお、この漏水の件につきましては、今年備前前堀川に堰が張られた時点で、再度確認をしてまいりたいと考えております。
 次に、脱水機の稼働状況でございますが、生ごみの水分脱水率は平均で71%を維持しておりまして、現状では脱水機は良好な運転状態にあります。また、脱水した汚水につきましては、濃縮装置に送られまして、機械による濃縮を行っているところであります。
 次に、生ごみの通気性と発酵状況につきましては、一次発酵槽底部のチップの層に浸透せずに、脱水できない状況となって、発酵温度が上がらない事態に至りましたことから、改造工事を実施いたしまして、現在その効果を確認している状況でございます。
 次に、攪拌機の攪拌回数と攪拌距離についてでございますが、現在のところ、攪拌回数は、1週間に火曜日と金曜日の2回、1回の攪拌距離は、おおよそ2メートルでございます。
 次に、臭気対策と改善についてでございますが、先ほど申し上げました備前前堀川の堰が張られました後に、脱臭設備の改善状況を確認しながら対応してまいりたいというふうに考えております。
 なお、今年の1月末からの施設改修工事によりまして、一次発酵槽の堆肥を一時的に場外に移動したことでにおいが周囲に漏れ、ご迷惑をおかけしておりますが、この件につきましては、工事の終了とともに、徐々になくなってくるものというふうに考えております。
 次に、メーカーとの契約内容と実効性についてでございますが、このプラントは、JFEの技術提案のもと、3年間の性能保証という契約内容で建設をしたものでございまして、改良が必要と認められた箇所につきましては、その都度、JFEが費用負担して改修してまいりました。今後とも、改良すべき事態が発生した場合は、堆肥生産専門委員会などに意見を提示いたしまして、契約に基づき、引き続きJFEの責任において実施するよう求めてまいりたいと考えております。
 次に、堆肥のできる時期を明確にすべきとのご質問でございますが、今回の改修工事により、堆肥化の方が順調に進んだ場合には、4月下旬から5月下旬にかけて、良質な堆肥ができるものと見込んでおります。
 続きまして、完全堆肥化までの確認や果樹園等の利用可能条件はとのご質問でございますが、利用可能な条件といたしましては、やはり年間を通した施設の運転により、安定的に堆肥が生産されることが重要であると考えております。そして、流通施用委員会でのご審議をいただきまして、堆肥の利用マニュアルなどを作成し、早目に利用者の方々に安心して使っていただけることが必要であると認識をしております。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 木村議員の再質問をお受けします。
 木村議員。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 再質問をします。
 第1点目の備前前堀川のことについては、例年同じように水位が上がるという不安がないのか。もしそういう形で、根本的な改善にならないとすれば、今後そういう危険性もあると思うのですけれども、今の工事のことでその心配がないのか、お答えいただければと思います。
 それから、2番目の問題ですけれども、破砕脱水機は現在うまくいっているということなのですけれども、この中で、最終報告案の中でも、破袋と除袋と破砕脱水機、これの相互関連が非常に大事だということで、私なんかが思うに、いわゆる最初の投入から発酵がうまくいくためには、そのような袋の改善もされていくみたいなのですけれども、その連関性がかなり重要だと思うのですけれども、その辺のところで、順調にいっているのかどうか、お答えいただきたいと思うのです。それで、その関係が例えば底辺部に水分が堆積されて、それが十分除去されないというような状況とも関連があるのではないかと思うのですけれども、その点についてはないのかどうかも含めてお答えいただければと思います。
 3番目の堆肥化槽の通気性と発酵性能、これについても今の問題ともかかわって、この間通気性あるいは発酵性能を向上させるために、改善を含めて何点かされているのではないかと思うのです。具体的に、先ほども改善、改修状況が出されていますけれども、具体的にどういう形の改善がされたのか。その効果も含めてお聞きしたいと思います。
 4番目、堆肥化槽の攪拌についてなのですけれども、これについては、私最初に説明を受けたときには、大体1日1メートルだという話をお聞きしたような記憶があるのですけれども、現在の形だと、2メートルということなのですけれども、その回転数もあわせて、これは当初から2メートル、そして今後もこの形で攪拌あるいは発酵に向けての状況が、通気性と発酵性能にかかわるような気もしますので、その点についての状況というのはそのままでいいのかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。
 5番目の脱臭の問題なのですけれども、これについては、先ほどの第1番目の備前前堀川のこれが主な原因だというふうにお聞きしているのですけれども、これが改善されることによって、今後はその心配がないのか。先ほど戻し堆肥の関係で、一たん外部に置いたということの臭気も発生したようなのですけれども、そういうことも含めて、今後はその周辺からの臭気の問題については、もう大きな改善で、今後苦情も含めて、そんなに来ないというふうに思われる状況なのかどうか。
 それから、内部の脱臭装置については、さまざまな工夫あるいは改善のための予算もあるのですけれども、私が思うに、先ほど言ったように、普通の、これは副資材とか、そういうものを入れない完全堆肥化ということで、内容は違うと思うのですけれども、一般的にはにおいについてはかなり少ないと、そういう中で、今攪拌と、それから堆肥化の発酵の状況の中で、あのような臭気が継続的に、今後もああいう形で管内について出てくるのはやむを得ないのか、あの臭気は今後改善されていくのか、その点についてもう一度お伺いしたいと思います。
 それから、先ほど分析についてのお答えもあったのですけれども、それについて9月と10月で数値も出されていますけれども、9月24日、10月23日、この数値が例えば水量の関係で25.5%、10月が17%と出されています。私のところにある分析結果とちょっと数字が違うような感じがするのですけれども、改めてこの2回行った内容について、ちょっとお聞きしたいなと思いますけれども。
 大きい2番目の堆肥化の問題なのですけれども、先ほど年間を通して安定的な形でなった場合の、流通施用を考えた利用マニュアルも含めてやるということなのですけれども、私がお聞きしたかったのは、そこまで行く前に、性能分析も含めて、すぐに家庭とか果樹園のところに差し上げるわけではないと思うのです。一時は例えば実験的に花壇にやってみて、その状況を見ながら、それで完全堆肥化あるいは性能がいいということで、地域の皆さんにもお配りするという過程を踏むのだろうと思うのです。その過程のそれまでの間の状況はどういうふうになっていくのかということでお聞きしたかったので、その点についてお聞きしたいと思います。
 それから、先ほどちょっと、質問を忘れましたのですけれども、現在の1日の生ごみの処理能力、それから堆肥化量、この点は、契約内容がありますけれども、その契約内容と今後の大まかな見通しについてで結構なのですけれども、それについての状況をお知らせしてほしいということで質問をしましたのでお願いします。
議長(加納好子君) 木村議員の再質問に対する答弁をお願いいたします。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、木村議員さんの再質問につきまして、お答えいたします。
 まず、備前前堀川の水位が今後上がって、においについての心配はないのか、解決はされているのかということでございますが、今年備前前堀川の周囲の状況、堰がとまりましたら、その状況を確認したいというふうに思っております。仮にここで臭気の漏れが改善されていないということになりましたならば、再度JFEの方に抜本的な対応を求めてまいりたいというふうに考えております。現状では、今回の改修で、大分いい成績があるのかなというような認識をしております。
 次に、破砕脱水機の関係でございますが、これは順調にいっているのかということでございますが、これにつきましては、現状では、機械の方は十分満足する数値の運転をしておりますので、問題はないというふうに考えております。そして、現在までのJFEが改善した工事の内容は、その効果はということでございますが、現在までに、JFEがみずからの責任において、これは性能発注にかかわる性能保証の部分ということで、工事を改善された8点ございます。
 1点目につきましては、濃縮装置のダクト改造工事ということで、これにつきましては、7月に改造工事を行いました。
 2番目につきましては、排水処理装置のコンベヤーの関係でございますけれども、これにつきましては、10月に改造をしております。
 続きまして3番目、作業環境の改善工事でございますが、これにつきましては、いわゆる施設内の臭気対策ということで、扇風機のようなものをつけまして、改善したということで、12月に実施をしております。次に、二次発酵槽でございますが、これは量が対応できないということで、増設工事を行いました。これは、10月でございます。
 次に、濃縮装置の関係でございますけれども、ここについてにおいが出ているということで、これの改善工事を11月に行っております。
 続きまして、外気からの送風の関係で、中ににおいがこもるということで、これの方向を変換する工事を11月に行っております。
 最後に、今回の水抜きの関係で、いわゆるパンチングメタルということで、底部を改造する工事を今年の年明けに、2月から実際の工事を行っております。
 また、最後のものですが、これは工事ではなくて、堆肥の中に雑菌がいるかどうかということで、その分析をJFEの方で行ってございます。改造工事につきましては、いろんな形で現在までに8カ所、全部で、これは報告でございますが、2,200万円程度のものを性能保証の範囲ということで、自ら改修工事をしております。
 続きまして、堆肥化の攪拌機の関係でございますが、1日1メートルと言われたということでございますが、2日で2メートルということで、攪拌をしておりますので、1日のときは1メーターということで、当初の予定どおりでございます。
 続きまして、6点目の臭気の心配でございますけれども、周辺からの苦情は、これの改修によって来ないのかということでございますが、基本的には脱臭装置の大きな改修工事は、今回の工事で大丈夫かなというような認識を持っております。しかし、作業をしながら出入りをしたり、ドアの開閉等でにおいが出るようなことも、なきにしもあらずということでございますので、これについては今後いろんな形で検討してまいりたいというふうに思います。
 次に、7点目の内部のにおいの関係でございますが、昨年の1月20日から施設の方を稼働したわけですが、残念ながらその安定的な稼働に至っていないものですから、発酵状態が大変よくありませんで、通常では出ないというような、においが大変出ております。これが今後継続的に出てくるのかということでございますが、それはやむを得ないのかということのご質問でございますが、堆肥が安定生産というふうに移行されれば、内部のにおいは徐々に改善をしていくのかなというような期待を持っております。これにつきましては、継続して内容を検討してまいりたいと思います。
 次に、分析の結果でございますが、分析につきましては、最近の報告では昨年の10月30日の報告がございました。これにつきまして、有機1号、チップですけれども、設置型、これは有機2号ということでございます。そして、生ごみということで、3点ほど県の方からいろいろ報告が出てきたわけでございますが、県の方の指摘では、石灰分が若干多いよという話がございました以外は、特にご指摘はございませんでした。現状では、特に大きな問題ではないということで、このまま推移を見守りたいというふうに思っております。
 次に、9番目の堆肥の配布過程でございますけれども、市と町の方に協力いただきまして、有機資源農業推進協議会というものを設置いたしまして、安全な堆肥を速やかに配るということで、ご協力をお願いいたしております。これらの審議を踏まえまして、速やかな配布をしていきたいというふうに考えております。堆肥の利用につきましても、これらの委員会につきまして、いろんなご審議をいただきまして、順次、できるだけ早くということになるのでしょうが、配布をして、早目に効果を皆さんに感じ取っていただきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
                 〔何事か言う人あり〕
業務課長(諏訪信雄君) どうも失礼いたしました。最後に、1日当たりの生ごみの処理能力と堆肥の量についてでございますが、設計値では、生ごみの堆肥生産の処理能力は4.8トンでございます。これは、順調にフル稼働ということでございますと1日466キロという堆肥の量が出ています。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 再々質問はありますか。
 木村議員の再々質問をお受けします。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) それでは、再々質問をします。
 1番目の備前前堀川のその改修、それからその後の結果については、そういう点で臭気とも関係するとすれば、今後経年的に見ていく必要もあるだろうと思いますので、ぜひその点については、今後とも注意深く見守っていただきたい、これは要望させていただきたいと思います。
 それから、2番目の破砕脱水機あるいは攪拌に関する通気性とか発酵性の問題について、現在、水抜きを含めた形で一部問題があると。この水抜きの効果なんかは今見ているということなのですけれども、例えば1カ月後、2カ月後ぐらいにわかるというような状況があったら、知らせていただきたいのが一つです。
 それから、改善点として八つほど挙げていただきました。これについては、委託先も含めた形でいろいろな改善点が進められているのがよくわかりましたけれども、この点の中で、4点目になる二次発酵槽の増設についての内容と、それから水抜きのためのパンチングメタル、これ2月実施されていますけれども、これについてもう少し具体的にこの中身についてお聞きしたいと思いますので、どういう形のものでどういう効果があるのか、実際上あるのか、あるいはあったのかということで、お聞きしたいと思います。
 それから、先ほど私が分析についてちょっとお聞きしたのは、私手元にあるのは、10月23日の農林総合研究センターで出された数値なのですけれども、この水分の分析結果は、26.7%になっているのです。それと、その数字そもそもが、先ほど言われていた数字と違うのではないかということと、その9月に行った分析結果と10月の分析結果ということの、こういうことを含めた分析結果を今後もやられるだろうと思いますけれども、その時期は、先ほど4月から5月にかけて堆肥化ができるというような状況に合わせて、いつごろ行われる予定なのかどうか、お聞きしたいと思います。
 それから、この4月から5月についてのいよいよできますよというようなことを、私は利用者とかあるいはさまざまな関係者に一生懸命努力している中で、公表したりあるいは広報なんかに知らせていく必要があるのだろうと思いますので、その点についての考え方をお聞きしたいと思います。
 以上です。
議長(加納好子君) 木村議員の再々質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、木村議員さんの再々質問で、水抜きの効果はどうかということでございますが、今回の改造工事を行いまして、部分的には、従来の水抜きについては、大変効果があるというふうに思っております。直近の数字ですと、水分の水抜きの効果は70%の数字を切っているというような報告もございまして、工事当初には1日1トン程度の水が抜けておった、ようでございます。現在につきましても、現場を見てみますと、水抜きは相当効果があるというふうな状況で確認しております。
 2番目の改良工事、8件ほど行いましたけれども、これの効果についてはどうかということでございますが、まず二次発酵槽の方でございますけれども、これにつきましては、一次発酵槽から移送される堆肥の量が多く、未熟であるということで、二次発酵槽を増設しないといい堆肥ができないというようなJFE性能の瑕疵といいましょうか、そういった認識によりまして、増設工事を行ったところでございます。面積的には従来の発酵槽より若干多目のものでございますので、十分対応できるというふうに考えております。
 次に、直近で行いましたパンチングメタルの効果でございますが、これにつきましては、先ほど申し上げましたように、大分成果がいいと。水抜きについては、大分成果がいいのだというようなことを思っております。これについては、なかなかデータ等がございませんが、目視によりますと、従来は一次発酵槽の底部に水がたまっておりましたけれども、そういったものが改善されていると。そして、一次発酵槽の改修につきましては、34メーターの発酵槽のうち手前8メーターにつきまして、パンチングメタルに置きかえ工事をしておりますので、最初の段階で水が抜けているというふうに思っております。
                 〔「パンチングメタルのところの穴」と言う人あり〕
業務課長(諏訪信雄君) 穴は、5ミリの穴で、8ミリ間隔でございます。メタルの大きさは、1メーター平方ということで、3メートルの幅に8枚でございます、24枚ということでございます。底部については、L型のアングルで支えておりますので、落下等については、十分対応できるというふうに考えております。
 あと、成分の分析のもので、特に水分の関係でございますけれども、県の方の水分の結果で、手元のデータでは、平成15年9月、これにつきましては26.7%、15年10月につきましては23.71%ということで、それの平均として25.21%という水分の結果でございます。
 最後もう一点ですけれども、分析の時期はということでございますが、これにつきましては、改修後の堆肥ができた時点で、県の方に分析をお願いいたします。その中で、県の方で分析をしていただきまして、結果を出していただくということになりましたので、仮に4月下旬から5月下旬にお願いをいたしますと、約2カ月程度かかるというふうに思われますので、6月前後になるのかなというふうに思います。
 次に、堆肥のできたものの公表とか、いわゆるPRの方法でございますが、これにつきましては、私どもも待っているという状況でございますので、なるべく早く公表をあるいは、衛生組合だよりですか、あるいは市の広報、町の広報で周知をしてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 以上で木村議員の質問を打ち切ります。
 ここで昼食休憩といたします。再開は午後1時といたします。
 
    休憩 午前11時59分
 
    再開 午後 1時00分
 
議長(加納好子君) 再開いたします。
 午前中に引き続き、一般質問をお受けします。
 西村議員、お願いします。
                 〔9番 西村茂久君登壇〕
9番(西村茂久君) 西村でございます。何せ初めてなもので、こういう場はなれておりませんので、通告に沿って、3点質問をさせていただきたいと思います。
 この組合にとっても、まず今一番やっぱり解決をしなければならない大きな問題、存続と還元施設、そして堆肥化の今の実証プラントについて、お伺いをいたします。その前に、やはりこういう大きな問題を考えるわけですから、四十数年にわたる組合の歴史、実績等について、やはりもう一度考えてみたいと思います。その上で、質問に入ります。ご承知のとおり、衛生組合、36年ですから、既に四十数年経過しています。しかし、その40年の歴史をひもといてみますと、私ども住民にとって大変な歴史であったと思います。きょう、私はノー原稿でしゃべります。といいますのは、血の通ったやっぱり答弁を引き出すためには、血の通った質問をしなくてはいけないという前提があるから、そういたしますけれども。平成4年、拡張計画が出されました。それは、焼却炉が古くなったということで、今の150トンを200トンに大きくする、日量です。それから、最終処分場をちょうどこちら側の方につくるという計画がありました。そこから衛生組合が本当の意味で衛生組合になったという理解をしております。それまでは、はっきり言って、当時36年のときは、私はこちらにまだいませんでしたけれども、旧久喜町と宮代町がし尿処理を共同でやるということからスタートしております。その後、ごみ収集も当初はリヤカー5台でやったとかいう話はありますけれども、50年に今の1号炉、55年に今の2号炉というのがつくられました。大変長い時代、この場所においてそういうものが現実につくられ、そして今ここに存在をしているということです。
 その間、昔はこの周辺地域含めて、この土地の下に埋め立てがなされました。これは、実際にものをつくる農業の方にとっては、大変なことだったと思います。あるいは、当時の約束事がなかなか実現をしてもらえなかった。地下水をくみ上げて、地盤沈下が随所で起こる。煙突から出る飛灰が風に乗って、それぞれの住宅地の屋根の上に、あるいは駐車場の上に積もる。あるいは、排ガスが悪臭を放って、この近辺に漂っていく。大気や水、土壌が汚染する中で、今日まで来ているということは、事実であります。数年前の新設炉建設検討委員会の中で、周辺地域の実態調査というのが報告書で出されております。既に皆さんもご承知かもしれません。そういう中において、その反省の上に立って、今日の全国に誇れる、そういう組合にだんだん変化していった。まして、今生ごみを全量堆肥化して、できるだけ燃やすということから脱却をしていく。そして、循環型社会の一つを担う、そういったものを目指すこの今のごみ処理基本計画に基づく計画は、ぜひ実現をしていきたいし、私もそれを願っているわけです。
 そこで、まず衛生組合の存続についてお伺いをいたします。これまでの前段者のご質問、ご答弁で、ある程度明らかになっておりますけれども、今春日部市の合併協議会が新市の建設計画、私も合併協議会の委員になっておりますけれども、4月5日でこれを承認する予定になっていますが、この新市建設計画の中で、衛生組合の存続を承認し、またこちらから投げられたボールに対して、一定の前向きな表現、そして姿勢を示し、加えて財政計画の中でも焼却炉、三つありますけれども、焼却炉の更新に当たっての負担金を組み込む形をとっております。このことについて、それをどのように受けとめているか。管理者は、答弁の中で、住民参加によりつくり上げられたこの衛生組合及びその事業を合併により後退させてはならぬということを、私にとっては大変心強いご発言をいただいているわけですが、まずその中で、この衛生組合の存続について、相手方である春日部市が、こういう形で今合併協議が進められているということに対しての見解を聞きます。
 二つ目に、一方における当事者の久喜市を含む2市1町の新市合併協議会、この存続問題についてどうとらえているのか、その現状を示していただきたいし、今後いつどのような形で決着させる考えなのか、その考えをお伺いをしたい。こういう問題というのは、確かにいろんなところから、いろんな形での圧力と言ったら変ですけれども、ベクトル、力が働いておりますから、なかなかストレートに表現をするということは難しいかもしれない。しかしながら、先ほど出ていました沖の山の問題を解決するためにも、まずそこのところをお伺いをしたいと思います。
 次に、還元施設についてです。衛生組合の歴史は、大変いろんな事柄がありました。そういう中で、さまざまな公害をまき散らし、周辺住民に多大な迷惑をかけてきたことというのは、事実です。それに対して、また新たにここにごみ処理施設を建設するに当たって、周辺住民の理解と協力を得るためにも、あるいは周辺住民及び衛生組合を利用される利用者のためにも、還元施設が必要と思われますが、その点についてどうお考えなのか、お伺いをしたい。
 二つ目に、仮に衛生組合の存続が困難となった場合に、この還元施設の扱いがどうなるのか、そのことについて冒頭にお伺いをしたいと思います。
 三つ目、堆肥化実証プラントについてです。これは、これまでの質問、答弁でたくさん出ておりますので、重複は避けたいと思いますけれども、昨年3月に、堆肥化推進委員会が任期を終えて解散した。その後、実際に実証プラントが稼働を始めた。その実証プラントの進捗状況をチェックし、問題点の解決を図るべき新たな組織がすぐできると思っていた。しかしながら、できなかった。その間、旧堆肥化推進委員会の委員がいろんな形で要請したにもかかわらず、半年以上、12月、やっとこの推進委員会ができた。なぜそれが4月の段階でできなかったのか。その理由についてお伺いをしたい。
 それから、もう一つですけれども、これは既に出ていますけれども、一次発酵の過程でいろいろトラブルが生じました。その内容についてもご説明がありましたから、あえて聞きません。しかしながら、今回の契約が性能発注という形の契約をとっております。それがどういうものであるかというのは、説明がありましたけれども、今現在のこの状況を見る限り、たとえこれが実験であるとはいっても、危機感を持ってやっぱりかじ取る必要がある。これまでに、さまざまな形で8カ所、二千数百万円改善をしたということではありますけれども、しかし現状を見る限りにおいては、はっきりとしたことがわかっていない。したがって、性能発注をした相手方、JFEですか、昔のNKK、そのやはり責任者と新しい堆肥化推進委員会のメンバーとはしっかりと話し合いを持つ必要があると思います。その点について、どのようにお考えなのか。このトラブルが発生したことによる今後の見通しをつけるためにも、ぜひ必要なことだと思います。最初に、その問題についてまずお伺いをしたいと思います。
 終わります。
議長(加納好子君) 西村議員の質問に対する答弁を求めます。
 管理者、お願いします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 西村議員の質問の中で、1番、衛生組合の存続についてにつきまして、私の方から答弁申し上げます。(1)、(2)とございますけれども、それぞれ関連がございますので、恐縮ですが、一括にてご答弁をさせていただきます。
 衛生組合の今後のあり方につきましては、昨年4月からこれまで6回にわたりまして、正副管理者助役会議を実施をしてきたところでございます。その中で、衛生組合が存続した場合に、課題である新設炉の建設、久喜宮代衛生組合が取り組んでおりまする資源循環型ごみ処理行政を春日部グループの新市の住民、議員の皆様がどの程度理解をしていただけるのか。また、合併後の春日部市議会及び衛生議会に選出をされる議員の相当程度が、旧宮代町以外の議員が占めることが予想される中、議会運営など懸念をしているところもございます。しかしながら、このたびの春日部グループ合併協議会におきまして、新市建設計画に組み入れられたごみ処理計画及び財政計画が承認されたことにつきましては、この関係につきまして、ある程度の担保がとれたということで、評価に値すると考えております。このように、新市建設計画に組み入れられたということは、副管理者である榊原町長はもちろんでありますけれども、合併協議会委員の皆様の、衛生組合がただいま進めておりまする資源循環型ごみ処理行政に対する強い思い入れのあらわれであると理解し、感謝をしておるわけであります。しかし、正副管理者助役会議におきまして、春日部グループの新市建設計画の中に、プラスチック類のリサイクルの推進や生ごみの全量堆肥化の具体的な文言の記載をお願いしたわけでございますけれども、それが包括的な文言となったことにつきましては、私どもといたしましては、心残りであり、非常に残念に思っております。
 一方、久喜市グループ、2市1町合併協議会におきましては、一部事務組合の件は合併協定項目になっておりますけれども、久喜宮代衛生組合の方向性が確定した段階で、この2市1町の合併協議会に諮ってまいりたいと考えております。また、合併協議会とは別に、久喜、幸手、鷲宮、2市1町の行政連絡会というのを実施しております。これは、平たく言いますと内容的には首長会議というものでございますけれども、この行政連絡会の中で、2市1町の新市の進むべきごみ処理事業を、久喜宮代衛生組合のごみ処理基本計画の理念に沿って、ごみ処理行政を継承し、拡大することでご理解をいただいております。私は、前段の議員にご答弁で申し上げまして、繰り返しになりますけれども、合併により今日まで住民参加により培ってきた久喜宮代衛生組合ごみ処理行政を後退させるようなことがあってはならないと考えております。したがって、現実的な視野に立ち、当組合の存続を前提に、今後正副管理者助役会議を調整をしてまいりたいと考えておりますので、どうぞ議員各位の深いご理解を重ねてお願い申し上げる次第であります。
 以上です。
議長(加納好子君) 続いて、答弁をお願いします。
 総務課長。
                 〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
総務課長(伊藤孝治君) 続きまして、2問目の還元施設についてのご質問でございます。
 還元施設の関係につきましては、合併の関係から中断しております新設炉建設と密接に関係をしております。新設炉建設に当たりましては、都市計画法の変更手続が必要であり、その中で近隣地区の同意が必要となるわけですが、現状では、周辺6地区のうち、3地区につきましては、同意をいただいているところであり、残りの3地区につきましては、同意をいただいておりません。衛生組合といたしましては、すべての地区からの同意をいただいた段階で、周辺皆様を含めた協議会を立ち上げ、還元施設などの環境整備を検討してまいりたいと考えております。
 なお、還元施設などの環境整備につきましては、衛生組合議員の皆様のご理解はもちろんのこと、両市町の議員の皆様のご理解をいただきながら進めていきたいと考えております。
 以上です。
議長(加納好子君) 続いて、3番目の堆肥化プラントについて、業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、西村議員さんの堆肥化実証プラントに係る新たな組織の関係につきまして、お答えを申し上げます。
 この件につきましては、昨年3月の久喜宮代衛生組合生ごみ堆肥化推進委員会から最終報告書を提出していただいた際に、引き続き新たな委員会やプロジェクトの設置の要望あったところでございます。そこで、衛生組合では、新たな組織についてどのような組織が望ましいか、検討を重ねてまいりました。その結果、新たな組織では、堆肥化実証プラントの適正な運転管理とともに、今後できた堆肥の流通、販売、そして農業者に有効に利用していただくための具体的な方策を検討していくことが重要であるとの結論に至り、国内において、堆肥化の先進地であります山形県長井市を視察いたしまして、ここでの事例を参考に新たな組織を検討し、実施案を作成いたしました。
 この案をもとに、正副管理者と相談をいたしましたところ、これから本格的に堆肥ができ上がってくるので、衛生組合だけで新たな組織を立ち上げることは難しいのではないか。久喜市や宮代町に協力をお願いして、新組織を設置したらどうかとの話がございました。このようなことを踏まえまして、市や町と十分に相談した結果、単に衛生組合の事業にとどまらない、市、町の農政担当課も含めた新たな組織という内容で、平成15年10月1日付をもって、一つの協議会と三つの専門部会から成る、久喜宮代有機農業推進協議会設置要綱及び専門委員会規程を定めたところでございます。このような経過から、委員会の設置に時間を要したところでありますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。
 なお、本要綱に基づきまして、流通施用専門委員会につきましては久喜市農政課に、また販売専門委員会につきましては宮代町農政商工課に事務局をお願いいたしまして、事務を進めているところでございます。
 次に、堆肥化施設の関係で、新しい委員会との話し合いを持つ必要があるとのご質問がございました。この件につきましては、去る3月13日に、第4回の堆肥生産専門委員会で、同様なご意見が出てございます。そこで4月10日、第5回の堆肥生産専門委員会が開かれる予定でございますが、ここでJFEの担当者といいましょうか、説明を聞いて、詳細を把握したいということで考えてございます。関連があるような方法で対応してまいりたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いいたします。
議長(加納好子君) 西村議員、再質問をお受けします。
                 〔9番 西村茂久君登壇〕
9番(西村茂久君) ご答弁をいただいたわけですけれども、正直言いまして、余り熱のあるご答弁ではないので、がっかりしています。
 まず、存続問題について、管理者からお話をいただいたわけですけれども、春日部市を含む1市3町の今回の一連の動きについて、あるいは結果について、一定の評価をされております。確かに全量堆肥化とかプラスチックの分別とかいうことについては、この中には入っておりません。しかしながら、これまで新しい市の建設計画の当初の案には全くなかった表現が入っております。簡単に言いますと、ごみを燃やさないという考え方が入っているということは、大変大きな成果だというふうに見ております。ただし、長期的にこれが担保されるかどうか、これについては全く未知数ではあります。しかし、少なくとも一歩ないし二歩大きく前進をしたということは、間違いなく言えるのではないかと思います。ご答弁の中で、これまで何回か伺っております。現実的視野に立って、存続を前提にというお話を再三伺っております。しかし、これは正直言って既に聞き飽きたと言っても過言ではない。いろんな要素が絡んでいますから、なかなかそれより一歩踏み込むというのは難しいのかもわかりません。しかし、存続を前提にということは、存続をするということではない。
 私は、もう一歩進んで、久喜宮代衛生組合の組織の存続と事業の継続をやるという、まずはっきりとしたお言葉を聞きたい。その上で、先ほどちらっと出ましたが、2番目の還元施設の問題で出てきますので、そこで改めて質問しますけれども、まずそういうことについてどうなのか。一当事者である副管理者のお気持ちもあるかと思います。しかし、ここでは管理者がそれを代表してお話しいただくわけで、この管理者が、言うなれば、そういう決意を示していただけると、これまで6回にわたる正副管理者会議あるいは助役会議、それも調整という、あるいは協議という段階から具体的な存続に向けての話し合いということにつながっていくのではないか。6回のこれまでの会議が何ら成果を得ていないということは、そういう決意がやはり浸透しないということがその原因をつくっているのではないかということで、まず存続については、改めてお伺いいたします。
 それから、還元施設について、その前提は、新設炉の建設にあるということでお話があったわけですけれども、私が冒頭にお話ししたように、あるいは新設炉検討委員会の中で、還元施設等の付加施設について、その最終答申の中で、こういうことを言っております。新施設、新しい施設の建設について、地域住民と十分に協議し、可能な限りその要望を入れるというのが一つ目です。これは、先ほどお話があったやつに匹敵するのかもしれないです。もう一つの問題、現在地の過去の負荷について、新しい施設が現在地に設置されるか否かにかかわらず、歴史的な過去の負荷に対して、住民と協議する。こういう形で最終答申書は出しております。そういう意味においては、まず協議を進めるという中において、その前提として、存続する、しないにかかわらず、協議をすることによって、新しい炉の建設について、同意書を出すか否かということを住民の皆さんがご判断になるということだと思います。
 それで、最初の説明のときに、間違いが一つあります。つまり、同意書をどこそこが出した、太田袋出した、どこぞが出したと。同意書を出していないのは、どこそこがありますと、3カ所ずつ申された。その中で、宮代台は同意書を出したというふうに言っていました、地区の。しかし、それは現在凍結をされております。これは、同意書を出したということにはなっていないです。したがって、沖の山も宮代台もやはり今同じ立場にあるというふうに考えても過言ではない。いずれにしても、還元施設の協議会を始めるためには、まず同意をしろということなのですが、これについては私は違うと思うのですが、お考えを伺いたい。
 それから、堆肥化の実証プラントの1番目の課題で、遅れた理由について、るるお話がありました。しかし、その全く新しい流通、販売という出口のところでのいろんな新しい組み合わせをする、それはよくわかります。しかし、今この時期において4月以降、最も大切だったのは、いかに安定的によい堆肥をつくり出すか。そのために、まず全力を挙げなければ、堆肥ができないのに何が流通ですか、何が販売ですか。そのためにやっぱり最大限の努力を払うという責務があるわけです。そのことを度外視して、全体の足並みがそろうまでに、いや、久喜市さんの農政商工、宮代町の農政商工というところとのすり合わせに時間がかかりました。冗談ではない。いい堆肥をつくるためにどこまで努力するかということが、まず最初に大事だと思います。その点について、見解を伺います。
議長(加納好子君) ここで休憩します。再開は1時45分とします。
 
    休憩 午後 1時33分
 
    再開 午後 1時45分
 
議長(加納好子君) 再開いたします。
 西村議員の再質問に対する答弁を求めます。
 事務局長。
                 〔事務局長 中村恭三君登壇〕
事務局長(中村恭三君) それでは、私の方からは、当衛生組合の存続についての再質についてご答弁申し上げます。
 今日まで、西村議員さんの衛生組合のさまざまな事業につきまして、御熱心に取り組んでいただいていることにつきましては、心より敬意をあらわす次第でございます。先ほど管理者の方から、今年1月9日まで、6回ほどの正副管理者助役会議というのを開かせていただいて、それなりの検討をしたわけでございますが、この6回までの中の会議の中を申し上げますと、先ほど管理の方から、1回目の答弁で申し上げましたように、春日部グループへの担保何とかとれないかというような中心でもって、いわゆる正副管理者助役会議を開いたわけでございます。その中、一つ例を挙げれば委託方式であるのではないかとか、あるいはそういう話をさせていただき、その中で先ほどの質問で、前者の方に申し上げた、管理者の方からもありましたように、いわゆる春日部グループの中の事業施策の中に、全量堆肥化の問題であるとか、そういうものを取り入れていただきたいのだということで、今まで第6回目までが、そのような状況でございました。ですから、今後は、先ほど管理者の方から答弁申し上げましたように、当組合の存続を前提とした、今後正副管理者助役会議でもって調整をしていこうというふうなことでなりましたことですから、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。
議長(加納好子君) 続いて、答弁を求めます。
 総務課長。
                 〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
総務課長(伊藤孝治君) お答え申し上げます。
 新設炉建設のための同意の前に、還元施設につきまして協議をした方がいいだろう、してもらいたいという内容かと思いますが、先ほど管理者の方からご答弁ありましたように、存続が前提ということでございますので、過去、将来につきます負荷に対しての還元施設、こちらにつきましては、先ほどの繰り返しになりますが、周辺の皆さんも含めた協議会を立ち上げまして、そちらで検討してまいりたいというふうに考えております。
議長(加納好子君) 続いて、答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、西村議員さんの再質問にお答えします。
 堆肥化施設につきましては、日本で初めての施設ということもございまして、現状はなかなか安定運転に至っていないことは、事実でございます。しかしながら、旧の生ごみ堆肥化委員会の要望にもございましたように、施設の安定運転はもちろんのこと、このモデル事業を推進するには、引き続いてさらに多くの住民や農業者の協力が必要です。さらに大きな展開が繰り広げられるよう要望することということでございました。現に1月20日から生ごみの投入が開始されまして、やはり新たな委員会では、農政担当課の協力は欠かせないといった認識がございまして、このような経過から10月1日の要綱制定に至っているものでございます。ぜひご理解いただきたいというふうに思います。
議長(加納好子君) 西村議員の再々質問をお受けいたします。
 西村議員。
                 〔9番 西村茂久君登壇〕
9番(西村茂久君) 言葉というのはなかなか難しいものですから、お気持ちがあっても、なかなかその表現をするということが難しいということは十分承知しております。そういう中で、あえて無理して、この機において私の方からそういうご質問をさせていただいたと、こういうことでございます。先ほど申しましたように、当面は不十分であっても、春日部市を含む1市3町の合併協議の中でつくり上げられたものに、この衛生組合の考え方というものが、言うならば半分ぐらいは、あるいはそれ以上取り上げられているということはあります。しかしながら、宮代町が久喜市とたもとを分かって、現在合併協議をそれぞれが進めているという非常に難しい状況の中で、この衛生組合の存続というものをどういうふうにとらえていくのか。これは、私なりに考えても、大変難しいことであります。ただし、管理者である田中さんが、やはりここがごみ処理の全国の発信地になる模範を示したい、そういうお気持ちがある以上、それにこたえるやはり動きをしていただきたいし、またそうしなければならないのではないかと思っています。存続を前提とするという言葉が、今現在ぎりぎりの言える言葉であるというふうに理解をします。あえて、これは答弁を求めません。
 特に還元施設の中で、都市計画の変更の中での同意ということで、まだ同意していないことがあっても、この存続を前提にという言葉を前提にして、協議会を立ち上げるというお言葉がありました。これは、存続を前提にという言葉に対する一つの理解になるだろうというふうに考えておりますので、この点についても再々質問はいたしません。ただ1点、堆肥化の推進委員会の立ち上げを遅らせたということは、どんな理由があっても、致命的であった。この間、長井市を訪れて、その組織形態を引き写しにしたというふうには表現しませんけれども、参考にして今回の推進委員会をこしらえ上げた。何回でも言いますけれども、時間のかかる、今すぐに必要なというものでない限り、時間のかかるやつは後回しにしてもいい。先行して何をやるべきかというところを押さえていただいて、早くこの実証プラントの関係の機関を、組織をまずつくっていただくということが何よりも大事であったのではないかと。これは、もう過ぎたことですから、今さら過去に戻るわけにいかないので、しようがありませんけれども、全部形を整えて最初からスタートすると、どうしてもやっぱり時間がかかる。だとするならば、今必要なものからやっぱり入っていく。その中で、時間をかけて全体を調整していくというふうな形でやっていけばよかったかなというふうに思います。
 この還元施設に関係して、2月27日に、その前段である2月3日の沖の山の要望書というのがあります。その答えが2月27日に、5項目にわたって書かれております。私は、これを見て、極めて矛盾に満ちた内容であったと思います。やはり1市3町の春日部がそういう形で動いている。たとえ担保が欲しいということでなくても、あっても、やはり2市1町の久喜市も同時に、この衛生組合の存続についてどうするかということを合併協議の中で、やっぱりきちんと話し合いをしていただきたかったということをお願いをしておきます。一日も早くこの問題に決着がつく、まだ合併の本当の推移は決まっていませんけれども、少なくともこの久喜宮代衛生組合が、そして事業が全量堆肥化を基礎にして、今後全国に誇れる、そういう組織として継続、発展をしていくということをお願いいたしまして、質問を終わります。
議長(加納好子君) 以上で西村議員の質問を打ち切ります。
 続きまして、飯山議員、お願いいたします。
                 〔11番 飯山直一君登壇〕
11番(飯山直一君) 飯山でございます。よろしくお願いいたします。私は、前段議員と違って、格調高い質問はできませんので、ひとつあしからず、お願いいたします。
                 〔何事か言う人あり〕
11番(飯山直一君) そうですか、では格調高くいきます。
 私は、平成8年10月に、新炉建設検討委員会というのに参加させていただきまして、その当時というか、今でもそうですが、ダイオキシンがいっぱい出るのでどうしようもならないということで、新設炉どこにしたらいいかということでいろいろ探し回りまして、こちらにいらっしゃる議員さんの中にも大変多いのですが、その中で、それではもうせっぱ詰まって、燃さなければいいのだろうと。全然燃さないというわけにいかないので、それではでは生ごみは燃さないで、何かほかのことにできないかということでなったのが、現在のこの堆肥化プラントに至ったわけでございます。それで、私は先ほど来、もう皆さんがいろいろとご質問していましたので、重複するところもあると思うのですが、その辺は取り除いて、ちょっと質問というか、お伺いさせていただきたいと思います。
 まず、1点目、堆肥プラント稼働の現状ということ。鋭意プラントで堆肥を生産中であると思われますが、現在までに何らかの問題点があったか。いい堆肥をつくるためには、実施計画はいろいろとあると思いますが、急ぐことなく、いい堆肥をつくるのには時間をかけてもいいと、私はこう思っております。その中で、1点質問させていただきたいのは、何か3月4日に堆肥をはかったところ、38℃であったと。きょう現在40℃、2℃しか上がっていないという説明があったのですが、これはどんな原因かというのを聞いたかもわかりませんけれども、私は明確な答えというか、出ていなかったと思うので、この辺をもう一度お聞かせいただければ。また、原因がわからなければ経過だけでも結構だと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
 2番目、堆肥プラントに対して、衛生組合職員の関与、担当者の設置はしてあると思うのですが、こういうものは、やはりこれはメーカーに性能発注ということで、向こうに任せている部分、いわゆる不透明な部分が結構あるのです。やっぱりどこでもうまくいっているところはなかなかないということで、これはやむを得ないと思います。でも、やはりそれは組合の職員の方がよく一緒になってチェックをしながら運営していかないと、なかなか原因つかめない、あるいはいい方向に出てこないと思っております。それで、現状はどの程度のかかわり方をしているのか、また今後どういう方向で進めていくのかをお伺いしたいと思います。
 以上、2点です。よろしくお願いいたします。
議長(加納好子君) 飯山議員の質問にお答えをお願いいたします。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、飯山議員さんのご質問にお答え申し上げます。
 最初に、堆肥化施設の改修後の発酵温度でございますが、この件につきましては、先ほど申し上げましたように、3月4日で38度という目標を持ったわけでございますが、これについてはほぼクリアされたということでございます。しかしながら、本日現在では約40度ということで、なかなか温度が上がらないという状況になっています。この原因ということでございますが、やはり温度が上がるためには、一つは水切りが十分にされていること。もう一つは、通気が十分にあることということが、やはり一番肝要ではないかというふうに思っております。第1点の水切りにつきましては、先ほどの説明でも、内容につきましてお話しいたしましたとおり、水切りの施設をつくりまして、十分に水切りがされているような状況というふうに考えてございます。残る点につきまして、やはり通気ということで、これがなかなかうまくいっていないのかなというような現状の認識をしているところでございます。
 次に、堆肥化プラントへの職員の関与状況でございますが、堆肥化プラントの運転、管理につきましては、施設を建設いたしましたJFEの施設管理会社であるJFE環境サービス株式会社に委託をしております。しかしながら、日常の運転管理に際しましては、組合職員が毎日施設に赴きまして、管理会社とともに管理を行っており、JFE並びにJFE環境サービス、衛生組合の3者で実態を把握し、問題解決に当たっているところでございます。今後につきましても、引き続きまして、衛生組合職員が毎日運転状況を把握し、積極的に施設管理にかかわってまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 再質問をお受けします。
 飯山議員。
                 〔11番 飯山直一君登壇〕
11番(飯山直一君) 今のご答弁の中で、まず温度が上がらない原因は、水切り、この問題は解決だと。それから、空気の流通ですか、この辺がなかなか明確になっていないようですが。ともあれ、やはりこの問題は早急に解決する必要は当然あることなのですが、私が思うには、メーカーとの意思の疎通がうまくいっていないのではないかと。お互いに本音で話し合っていないということ、これは私の推測の域を出ませんけれども、そういうのが一つ絡んでいるのではないかという気はしております。やはり、前段の議員もおっしゃったように、この久喜宮代衛生組合は、全国の情報発信基地ということの使命を、いろいろな面で昔から使命を帯びていると思うのです。ですから、ぜひ早急に、早急にと言っても、急ぐということではありませんけれども、タイムリーにやっていただいて、早く稼働というか、いい堆肥ができるようにしていただければと思います。ただ、いい堆肥といっても、できたとしても、やはり生産者、農作物、あと果樹、いろいろな生産者がおりますが、お米もそうですが、その方たちに使っていただいて、実験していただいて、これがいいなと、いいですねということにならないといい堆肥と言えませんし、使ってもらえないと思いますので、その辺もあわせて、ひとつご努力いただければと思います。
 それから、2番目の衛生組合職員の関与、これは今ご答弁いただきましたので非常に満足しておりますけれども、この方たちにも、やはり早く堆肥化プラントのエキスパートとしてやっていただくように今後とも努力していただければと思います。
 以上で終わります。
議長(加納好子君) 要望ですか。
                 〔「要望です」と言う人あり〕
議長(加納好子君) 以上で飯山議員の質問を打ち切ります。
 次に、加藤議員、お願いします。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 4番議員の加藤でございます。私、5点にわたって質問通告出しておりましたけれども、1番の資源の持ち去りの条例化については答弁がございました。これは結構でございます。また、堆肥化関連の質問も、数人の方が質問されまして、これも答えが出ていると思いますので、大丈夫だと思います。5番目の宮代台自治会との合意について。この中で、合意実現のための話し合いが進展していないと聞きますけれども、現状はどうかということでお聞きをしましたけれども、前段の西村議員へのお答えで、ほぼわかってまいりました。ただ、この点につきましては、これまでのご答弁の中でも、当局から、これから建設する焼却炉等の将来の迷惑施設に対する還元施設、このような位置づけが出されているかなと思いましたけれども、西村さんもおっしゃっておられましたけれども、過去のこの負荷、そういうもの、これがかなり大きなウエートを占めている、このことをきちんと押さえていただきたいと思います。一言だけお願いしておきたいと思います。
 2番の直営収集と委託収集について伺います。衛生組合の職員によります収集は、これまでも分別あるいは資源化に大きな役割を果たしてきたものと確信をしております。けれども、衛生組合当局がこの現業職の役割を正当に評価しない、退職による職員減を補充しないで委託収集を拡大して、さらにクレーンの運転等にも委託を拡大してきた経緯がございます。16年度の予算書を見ましても、若干の退職があるように聞いておりますけれども、今後もこの委託の拡大の方針をそのまま続けていくのかどうか。この点につきましては、このごみ収集の質、ひいてはごみ処理全体の質を左右する、こういうものだと私は考えます。そこで、@として、直営と委託の16年度以降、収集地域の割合の変更をどのように考えているのか、このことについてお答えいただきたいと思います。
 Aの丁寧な収集をお願いしたいということなのですけれども、このことでは、委託業者への指導もこれまでもしていただきまして、大分改善はされてまいりました。けれども、まだ取り残しが目立つという場所あるいは日というものがあるわけでありまして、さらに指導を徹底されたい、こういうことから、お願いの質問であります。
 3番目のアパートのごみ排出について、伺います。この件につきましては、当局も大変苦労をされて、指導もされてきておるわけですが、残念ながら、いまだにこの分別方法あるいは排出日あるいは排出時間帯というものを守らない。そのために、犬とか猫、カラス等に荒らされて、その集積場から道路にごみが散乱をしている。こういうところをまだ残念ながら見受けられる状況であります。こうした状態を何とか打開して、ごみが散乱する状態を解消する必要があるわけですけれども、こうした分別あるいは排出日というものを守らないアパート住民への指導、これからどのようにしていくのか、伺っておきたいと思います。
 質問は以上です。よろしくお願いいたします。
議長(加納好子君) 加藤議員の質問に対する答弁を求めます。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、加藤議員さんのご質問に対する答弁を申し上げます。
 最初に、直営収集と委託収集について、@、収集地域の割合変更はあるのか。A、丁寧な収集をのご質問に順次お答え申し上げます。
 最初に、平成16年度における直営及び委託の収集地域割合についてでございますが、ごみ収集につきましては15年度と変更はございません。しかしながら、し尿収集につきましては、くみ取り作業世帯数が減少傾向にありますことから、委託作業地域の減少世帯分を直営作業地域から補てんすることで、委託の収集業務が若干拡大する予定であります。また、直営につきましては、委託への補てんによる世帯数の減少に伴いまして、これまでの2台体制から1台体制とし、作業日数をふやすことで効率的な収集体制を構築したいと考えております。
 次に、A、丁寧な収集をとのご質問でございますが、これまでも収集作業後には、車両に常備しているほうき、ちりとりで、収集作業後の集積所の清掃を随時実施しているところでございます。また、分別がされていないなどで、資源ごみが収集できない場合には、お願いシールを張りまして、再分別の協力をお願いしております。今後も引き続きまして、安全運転、安全作業に心がけて、収集作業を実施してまいりたいと考えております。
 続きましてB、アパートのごみ排出について、@、分別、排出日を守らない住民への指導はとのご質問にお答え申し上げます。集積所につきましては、すべて地元管理、地元設置でお願いをしておりまして、アパートなどの集合住宅につきましては、経営者または経営者から委託されている不動産業者の方が、居住者の方々に資源回収、ごみ収集分別日程表に基づき、分別、排出の指導をお願いしております。あわせて、分別、排出日を守らないアパートの集積所があった場合には、職員がアパート経営者等に連絡をして、協議を重ね、さらに現地の状況を確認したり、あるいは経営者等から連絡を受け、相互に協力をしながら、分別、排出日を守らない住民に対し対応しているところでございます。これからも繰り返し分別の徹底、排出日の厳守など指導に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
議長(加納好子君) 5番の質問については、過去の負荷について。
                 〔「それはいいです」と言う人あり〕
議長(加納好子君) いいですか、はい。
 では再質問をお受けします。
 加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 2番目の直営と委託の収集について、@については議案の中でやっていきたいと思いますけれども、Aの丁寧な収集ということにつきましては、先日も私、こちらの直営の人たちのちょうど収集場所行き当たりまして、見たのですけれども、こぼれた細かなものも、ちゃんとほうきとちりとりでとって持っていくということをやっておりました。それに引きかえ、相当改善はされてきたと思いますけれども、私が住んでおります宮代台、委託が入っているわけなのですけれども、終わった後、かなりやっぱり散らかっているという状況が見られますので、さらに指導を徹底していただきたいと思います。これは要望であります。
 それから、3番のアパートのごみ排出についてなのですけれども、経営者や管理者に指導をしているということなのですけれども、実際に管理会社から来て、ごちゃごちゃになったごみの集積場所を管理人の方が分けているというか、整理をしているのをよく見ますけれども、それにしても、まだまだ改善されていかない。生ごみが道路に散乱をしているというような状況があります。ですから、実際、経営者、管理者に指導をすると言っても、分別をきちんとして出さないと、何かその住民が目立つ、もう特定できるというようなやり方もあるのではないかと。氏名を公表するわけではないですけれども、これで持っていったら出しにくいなと思うような、そういう手だてもぜひ打っていただきたいと思うのですけれども、その点については、出し方の方法をこちらから規制をかけるような、何とか区別せざるを得ないような、そういったやり方もあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか、その点だけお願いします。
議長(加納好子君) 加藤議員の再質問に答弁お願いします。
 業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再質問の方にお答えいたします。
 衛生組合管内のアパートにつきましては、分別がされていないということで、相当数苦情がございます。現場の方の担当の方で実態の方を調査いたしますと、2週間に1回ぐらいはそういった事態があるのだということで、主に独身者の世帯のアパートが多いということで、お話を聞いております。そのようなことから、これらに対してどのような方法がいいかということでございますが、いろんな方法を、例えば先進地の事例を参考にするとか、あるいは管理人さんの意見をまとめて吸い上げるとか、そういった方法でちょっと時間をいただきまして、検討させていただきたいというふうに思います。
 よろしくお願いします。
議長(加納好子君) 再々質問ありますか。
                 〔「終わります」と言う人あり〕
議長(加納好子君) 以上をもちまして、加藤議員の質問を打ち切ります。
 以上で組合に対する質問を終了いたします。
 
                                           
 
    ◎次会の日程報告
議長(加納好子君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
 次会の日程について申し上げます。次会は3月26日、金曜日、午前9時より本会議を開き、議案に対する質疑、討論、採決を行います。議員の皆様には定刻どおりご参集くださいますようお願いいたします。
 
                                           
 
    ◎散会の宣告
議長(加納好子君) 本日はこれにて散会いたします。
    散会 午後 2時18分